「お前に名をやろう」
CV:河西健吾
概説
リムル=テンペストのゴブリン村発展事業の進展の傍らで、ジュラの大森林の周辺で暗躍していた魔人。
白いタキシードにペストマスクを被った赤毛の小男。
ガビルやリグル(兄)に名付けをしていた魔人であり、ジュラの大森林や周域で強力な魔物となれる素質のある個体を拐かし、求めに応じた者に「名付け」を行って回っていた。
経歴
リムルが井沢静江の最期を看取った頃、ジュラの大森林を目指して荒野で倒れていた豚頭族(オーク)の族長を発見し、食事と「ゲルド」という名を与え、自身の眷属とした。
その後はゲルドたち豚頭族軍の大森林侵撃を陰から援護し、「豚頭帝(オークロード)」へと進化し勢力を拡大するゲルドをほくそ笑みながら静観していた。
しかし森の管理者である樹妖精トレイニーの依頼を承ったリムルたち連合軍により、豚頭帝軍は進軍を止められ、怒り心頭に発してゲルドの尻を叩きに遂にリムルたちの前に姿を現す。
その場にいた一同に計画の真意を明かし、全員をゲルドに食わせてゲルドを魔王種へと昇格させようとする。
だがガビルを抹殺しようとする所にリムルに乱入された挙げ句、フルボッコにされて、ゲルドに邪魔者を始末するよう発破をかける。
……が、直後にゲルドに首を切られて呆気なく絶命。そのままゲルドに食われ、ゲルドが豚頭魔王(オークディザスター)に進化する養分と成り果てた。
人物
慇懃だが尊大で不遜。
弱者に対して威張り散らす一方、利用できそうな魔物には寛大な態度を示して懐柔し、忠誠を誓わせていた。
だが種族で相手を見下す傲慢さ、敵わないと判ると懐柔するため寛容な態度で誘惑するなど、どこまでも小物臭く意地汚い。
関連タグ
関連人物
本来の主人で、十大魔王の新参者。
ゲルミュッドの本性は「五本指」と呼ばれるクレイマン配下の幹部である5人の魔人である。階位は〔小指〕と一番下で、幹部でも小間使いの使いっ走りに近い役回りといえる。
そのため中庸道化連とも通じており、ガビルを豚頭帝軍へけしかける際にラプラスの助力を得ている。また大鬼族の里に出向いて一連の騒動を起こしたのはフットマンであった。
彼はクレイマンの指示により、暴風竜ヴェルドラ=テンペストの気配喪失を受けてジュラの大森林の支配権獲得に乗り出し、自ら名付けた名持ちの魔物たちを増やし、その中から野心を抱いて魔王となる者を探していた。
慢心しやすい性格、傲慢不遜な性質、計画通りに行かないと焦燥し癇癪を起こす言行、その末路に至るまで、ゲルミュッドはある意味でミニチュア版クレイマンといえる。