概要
『薬屋のひとりごと』に登場する高級妓楼。
容姿だけでなく詩歌や囲碁に秀でた白鈴、梅梅、女華をはじめとする指折りの妓女を多く抱え、高額の対価を請求されることとなる。
それゆえ高級妓楼が多い子北州の妓楼のなかでも最上級の格式と人気を誇るため、金銭的に余裕がない一度きりの一見(いちげん)客は基本的にやりて婆に入館を断られ、名の知られた豪商や高級官僚が常連客となっているようである。
里帰りのため李白を利用した猫猫は、彼がその一見客になることをおそれた緑青館のやりて婆にきらわれ、猫猫に借金を背負わせることで李白を糸口にして武官や官吏のなかから新たな顧客を手に入れることをもくろんだ。
また、妓楼であるため花街のまわりはスラム街と化して治安が悪く、妓女のなかには「おしろい」の原料に使われた「鉛の毒」により体調が悪化したものや、性病にかかって命を縮めたものが多く、それらの妓女はスラム街に多く暮らしているようである。