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概要

国鉄民営化に前後して、JR西日本が広島地区向けのジョイフルトレインとして開発した気動車。1988年7月より営業運転を開始。

魚みたいな風貌の前頭部にくちびるがついており、しかもそれが開閉してLED式の電光掲示板を表示する&喋るというユニークな外見が特徴。その見た目から「くちびる電車」(※この車両は電車ではなくディーゼルカーです)、或いは「オバQ」(※車体塗装が白地のため)とも呼ばれた。

  • キハ58 295 → キロ59 552
  • キハ28 2056 → キロ29 553
  • キハ58 135 → キロ59 553

車両は既存のキハ58系からの改造とし、全車グリーン車へ格上げされるためキロ59系に改番。

車内は先頭車のほうが運転室後方にハイデッカー構造の展望室&それ以外は通常の一般客室で構成され、中間車は運転台を廃止しミニシアターとカフェラウンジが設けられて定員なしのフリースペースになった。

元が急行形気動車のキハ58系であるため、経年を迎えた2001年11月に営業運転を終了。海外譲渡の話もあったが老朽化のため2003年に正式に除籍となり、前頭部の一部は売却された。