概要
別班とはヒューミントなど諜報任務を行うとされている、いわゆる諜報機関。報じられた情報では、陸上自衛隊に所属するとされる部隊である。
正式名称は「陸上幕僚監部指揮通信システム情報部情報1班特別勤務班」。組織改編や表記揺れにより、「陸上幕僚監部運用支援情報部別班」「陸上自衛隊情報二部特別勤務班」などの名でよばれる場合もある。
英称はDEFENSE INTELLIGENCE TEAM(直訳:防衛情報部隊)で、頭文字をとってDITとも略される。
別班員は民間人に身分を偽装し、海外に作られたダミーの民間会社に潜伏し、スパイ活動を行っているという。その活動は内閣総理大臣や防衛庁長官(現防衛大臣)にも知らされず、無断で行われていたらしい。
組織は最大でも50人程度と小規模だが、全員が陸上自衛隊調査学校(後に小平学校情報教育部、情報学校に改編)の心理戦防護課程を修了しているとされる。同課程は、大日本帝国陸軍のスパイ養成機関だった陸軍中野学校の元教官らが開講したものである。
2023年現在、別班はすでに自然消滅し、組織としては消滅したとも言われているが、真相は謎。逆に現在も存在しているという報道もある。
公式にはこの組織の存在は否定されており、日本政府も存在を認めていない。しかし、報道を通じてこの組織に関する情報がしばしば流通している。
因みにイギリスも1994年になるまでMI6の存在を認めていなかった事が知られている。日本でも警視庁が1995年まで特殊部隊SATの存在を秘匿していたように、存在を秘密にしていた部隊が後になって公表された事例もある。
将来、別班もその存在が認められる日が来るのかもしれない。
関連タグ
陸幕調査部別室:旧防衛庁の非公然諜報機関。名前は似ているが別組織
VIVANT:この部隊が物語の最重要キーとなるドラマ。