概要
エルペタス戦争とは株式会社モーリーと巨大暗殺組織エルペタスの抗争である。
EL戦争同様に長期化する可能性が非常に高いのでこちらで追記していく。
経緯
エルペタスが株式会社モーリーらと敵対すると確定した事で、戦いに備えていく瓜生や毛利らメンバーは、エルペタスを知るための行動に移していく。そこで毛利はCODE-EL本部の跡地にエルペタスに関する資料がある事を思い出し、実行部隊には戦闘能力最強レベルの瓜生とエルペタスの幹部だった世良についての情報を覚えている鵺に資料の回収を命じる。
そこで瓜生と鵺は中国の暗殺組織『死神羅漢』のトップレベルの暗殺者コンビ呉兄弟と鉢合わせる。互いに敵対組織に属する者ど誤認して戦闘に入り、瓜生は呉兄弟の完璧な連携の前に狙われるが、鵺の乱入や作戦、瓜生の攻めで流れを引き寄せかける。そんな中、エルペタスの名前を瓜生が出したのをきっかけに互いに敵対の意志が無い事とエルペタスによって被害を受けた者同士である事を認識し合う。
誤解が解けた事で、瓜生は呉兄弟から目的の資料を受け取り協力関係を結び合いながら帰路につくのだった。しかし、瓜生と鵺は帰りの道中でエルペタスが戦時中に目指していた『大東亜共栄圏』そのものの思想に近い野望の実現を目指している目的を知るのだった。
エルペタスの計画と野望は少しずつ、確実に進み始めているのだった。
瓜生と鵺はCODE-ELの跡地から帰還し、得た情報を毛利と共有した後に今後の動きを練ろうとする中、ある人物が訪れた。
鵺一族の現統領にして、鵺の兄そのものだった。
鵺の兄は代々仕えてきた銀田家の当主にしてかつてCODE-ELのトップまで上り詰めた銀田栄角の兄である銀田栄山の首をエルペタスから守って欲しいと依頼しに来たのだった。
鵺兄が仕える栄山は政治家の中でも高潔な考えを持ち、「アジアでトップにいるべき日本を強い国にすべき」という考えに柄も知れぬ不安を抱き反論したせいで、アジアを強国にすべき考えと言う秋月家の議員から目を付けられてしまい、暗殺対象となっていたのだった。栄山に殺し屋を差し向けられたものの、鵺兄による凄まじい戦闘能力と用心深さによってその場は事なきを得ただけでなく、エルペタスによる差し金であり狙いの中で株式会社モーリーを狙っている事を知るのだった。
知れるだけ知った鵺兄は株式会社モーリーの経営者である毛利の下を訪れて情報共有しにいこうとしたのであり、銀田家の現当主の栄山との会合を申し出るのだった。毛利は考えた末に瓜生と鵺同席の上でその会合に赴き、栄山と顔を合わすや否や互いに起こしてしまった弊害についての非礼を詫びるのだった。毛利と栄山は話し合いの末、互いに手を取り合い協力していく姿勢を見せていき、エルペタスの打倒へと動くのだった。
エルペタス打倒のため、モーリー一派と銀田家は改めて情報共有がてらにエルペタスの考えに疑問を持つ政治家である志葉とも協力関係を結び合う。
そんな中瓜生は志葉の地元である別荘地区での出店を提案と援助を受けた事で商売繁盛となり彼の別荘で談笑する中、不意にトラックによる衝突や爆撃を受けてしまう。追い打ちのトラック衝突によって別荘は大火事となり袋小路になりかける中、瓜生と香鈴は志葉を担いで外へ脱出する。そこに示し合わせたかのようにエルペタスの構成員が複数おり、その中には幹部格である雷電もいた。池の中に跳びこんだのもあって動き辛い状況の瓜生らだったが、関係なしに立ち回る。しかし、雷電の参戦で一気に不利になってしまい、瓜生が香鈴や志葉を庇おうとする動きを利用される。それでも瓜生はパターンを概ね把握し構成員一命を斃し、雷電との撃ち合いに雪崩れ込む。香鈴も志葉を奇襲する構成員を迎撃して護衛に回るも、雷電は志葉を狙う動きで瓜生に隙を作り、強烈な蹴りを浴びせる。そこに構成員が香鈴らを襲うところを瓜生は投擲で阻むが、それは雷電に大きな隙を晒す悪手にもなってしまった。
流石の瓜生も素手で雷電の斬撃を躱す事も受ける事も叶わず背中を深く斬られてしまう。雷電の迅速かつ狡猾な立ち回りで最早援護もできない状況のせいで、志葉の命を奪われてしまう。
状況の悪さも大きく関係していたとは言え、瓜生は戦闘でも精神面でも完敗を喫するのだった。
改めてエルペタスとの抗争に向けて作戦を立てていく中、政財界きっての名家である秋月家を護衛している雷一族との接触を試みようとする。同時に秋月家で政財界の著名人を招いたパーティが開催される情報を掴み、業者に扮して潜入する作戦に打って出る。業者に扮しての潜入はさゆり、当日に正面から潜入するのは智也に任せる事が決定する。さゆりは前もって業者になりきって潜入し、秋月家の家屋構造の把握している中、かつて瓜生と一戦交えた雷電と鉢合わせてしまう。その場を何とか乗り切るさゆりだが、更には雷電の上司と思しき人物の紫電の存在を知る。
一方の智也も政治家秘書になりきって潜入に成功する。智也の潜入した秋月家のパーティ会場には多くの政治関係者が参加しており、それがエルペタスの野望のために人心掌握している事を感じ取るのだった。智也は秋月家の一人でエルペタスの思想に賛同している秋月義一とその護衛を担っている紫電を見付ける。ほどなくして行われた秋月の歓談は『日本を米国よりも強い国にするためには、力による現状変更すべき』という確固としながらも放置すれば更なる凶変を生み出すと智也は確信し、この場で始末すべく実行しようとする。智也は忍ばせた毒付き吹き矢で秋月を暗殺しようと試みるも、紫電によって未遂に終わってしまう。バレたと悟った智也は護衛を撒こうとするが、紫電に追い付かれてしまう。戦闘に発展し、智也は頬を切り裂かれるも、忍者ならではの駆け引きと立ち回りでその場を後にする。紫電もまた、楽しみが増えたと思わんばかりの表情を見せるのだった。
智也は毛利の下に戻り、秋月一族の思想は過激で危険な事実と雷一族の戦力は脅威であると報告し、毛利もより対策を練っていくために動いていく。
しかし、智也の潜入は後に起きる大事件のトリガーとなってしまう事をモーリー一派はまだ知る由もなかった。
株式会社モーリー一派はエルペタス打倒に向けて会議を行い、日本に暗躍している世良率いる班との戦いやエルペタストップの大丸靖公を討つ事に動き出していく。
一方、仕事を終えた鶴城の下にエルペタスから送り出された三名のアサシンと出くわしてしまう。アサシンらは鶴城を勧誘したところに断られるや否や、瓜生が雷電に敗けた事実を馬鹿にする発言をし、鶴城は怒りに震えた。そして、CODE-EL最高傑作と呼ばれた頃の顔を見せるのだった。
戦闘に発展した瞬間、鶴城は圧倒的な実力で二名を瞬殺し、生き残った一人に雷電の居場所について尋問する。次の瞬間、飛んできた弾丸を鶴城は躱し、現れたのは世良班の中でもトップランカーに近づきつつある実力者である蜻蛉だった。先手を打たれる鶴城だったが、蜻蛉の攻撃を全ていなして優勢に立って見せる。蜻蛉は鶴城との天地のような実力差に戦慄しながらも執念で抵抗し生き延びようとするが、最終的には鶴城の強烈な崩拳によって絶命してしまった。
同時刻、毛利の下にかつてEL戦争を生き抜くために協力をしてくれた元雲来から連絡をもらっていた。中国の政治家がエルペタスの殺し屋によって次々襲われている惨状とそのトップである大丸が日本にいる事を共有し、元自らも戦線に参入する意向を示すのだった。
株式会社モーリーはエルペタス打倒のため、かつてEL戦争で協力してくれた元雲来の協力を晴れて得られる事となり、士気を高めていく。一方で政治側においてもエルペタスに与する政治家である秋月義一が核保有を雄弁に語る様相を見て、モーリーに与する銀田栄山ら穏健派の議員は反対を強める。
そこで秋月は自分に反発する党内の有力議員である山里慎太郎の排除をエルペタス最高権力者である大丸に暗殺の依頼を要請する。大丸も相手が相手と言わんばかりにある暗殺者を召喚する。
エルペタスにおける絶対的存在として君臨する、オリオンと言う男であり、世良班と合流するのだった。
そしてオリオンは山里が住む住まいに侵入し、山里が護衛として抱える紫吹一族を相手取るが、無傷で全滅させて山里を抹殺して見せる。後にオリオンは自宅へと戻り娘と私服を過ごす中、大丸からある依頼をされた。
モーリー一派に与する元雲来の抹殺を請け負い、中国へ発つ。そして、元の下にオリオンの魔の手が忍び寄る。
元はモーリーと共にエルペタスを打倒するため、日本に向かおうと行動を開始する。
中国の経済活性に燃える政治家を暗殺された事を受け、エルペタスの命令で元を討つために赴く。
その道中でエルペタス構成員3名にトラップを交えて襲われるも、圧倒的な実力を持って2名を無傷で撃退、1名を戦意喪失に陥らせるが、一人の人間が現れる。
エルペタス最強の実力者と恐れられるオリオンだった。
逃げた1名を強引に引き留めて後に飲みに行き幹事役を任せた後に元と問答の末に戦闘に発展する。
元の凄まじい中国拳法で優位に立ちかけるも、持ち前のフィジカルとメンタリティーを以て盛り返す。
その中で元は中国の地方を良くするために動く政治家の李がエルペタスの手により殺され、その怒りを再燃させて再びオリオンと向き合う。元は着実にダメージを与えていくが、オリオンの常軌を逸したフィジカルと異様なまでの精神力の前に流れを持っていかれてしまう。
元は最後の力を振り絞り痛烈極まりない崩拳を浴びせるも、倒し切るには至らず、オリオンの強力な力の前に倒れ伏し、重ねていたダメージが噴き出してしまう。オリオンの異常極まりかねない強さとメンタリティーの前に勝てないと悟った元は崖から落ちる事で振り切る事に成功する。
オリオンは元に当分の戦闘や行動不能のダメージを与えた事を確認してその場を去っていく。そしてオリオンは元が認める程の強敵を殺すために行動を再開するのだった。
今回の動画でオリオンはコードネームであり、本名は祇園織文と判明した。
毛利から元が重体を負わされたと知り動揺する瓜生ら達に一人の人間が現れた。
エルペタス最強の戦士にして、元との死闘に勝利して見せたオリオンこと祇園織文だった。
オリオンは瓜生を見るために身分を明かさないように近づいて交流を深め、互いに殺し屋としての違和感を感じつつも特に問題が起きる事無くメロンパンを食し帰って行く。
モーリー側も作戦を練る中、瓜生は協力を申し出た三門がかつては秋月家に仕えていた事を思い出し、毛利と共にコンタクトを取る。そして瓜生は三門と会ってすぐに秋月家の名前と国家転覆を企んでいると口に出し、共闘を持ち掛ける。渋る三門に瓜生は「腕相撲で自分が勝ったら話をもう少し聞き、三門が勝ったら一回取り立てに行って欲しい」との流れで腕相撲勝負になる。互角になる中、様々な要素が重なった末、勝ったのは瓜生であった。瓜生は再度協力を申し出るが、三門は首を縦に振る事はなかった。
三門が事務所にいる中、一人の新規客が現れる。美濃高嗣と言う秋月に反発していた今は亡き国会議員の妻だった。美濃は生前にレジャー施設を経営しており、彼の死後は家族が相続して運営を引き継いだものの、施設のウォータースライダーが何者かの悪意による細工で破損し7人の重傷者を出す事件を起こしていた。そのせいで美濃一家が経営する施設は潰れ、美濃の妻は怪我をさせた7人に慰謝料を支払うために融資を申し出たのだった。
話を聞いた三門は瓜生が持ち出した政治家の不審死と美濃の妻から聞いた事故を聞いて何かを感じ取り融資を受ける事を決める。そしてこの事件は三門を忌々しいモノと断じていた因縁に再び引き摺り込む事になっていく。
クリスマスや小峠、小林との新年会でカリンが問題なく出席していることから、この回以降の時系列は新年会の後とされる。
エルペタスに強く賛同する現職の国会議員である秋月義一を討つため、毛利はカリンに秋月が参加するパーティへの潜入捜査と暗殺を命じる。香鈴は水着パーティ主催者の政治家を相手にする中、秋月が現れる。一人になった秋月を暗殺しようと試みるも、パーティのコンパニオンに紛れていたエルペタスの女アサシンである紫陽花に阻まれてしまい、戦いに発展する。
一方、秋月の護衛を担い雷一族の紫雷は屋外にてバースに奇襲され、こちらも戦闘に発展する。
バースは紫雷の忍びとしての実力の前に翻弄されかけるも、持ち前の実力で互角に立ち回る。
一方のカリンはエルペタスの女アサシンである紫陽花との戦闘に入る。しかし、機転の早さや引き出しの前に終始劣勢となってしまう。カリンは同じ女アサシンとしてどこかに暗器を隠せる場所を模索し、紫陽花が胸元から暗器を取り出そうとする瞬間を狙って間を詰める。
奇襲に成功したカリンを前に余裕の表情が消えた紫陽花は辛うじて躱し背負い投げからの裸締めで勝負を決めようとする。だがそれはカリンに隠し持っていた餓嵋刺を取り出す時間と反撃を与える隙をもたらす事になり、紫陽花は大腿部を刺されてしまう。紫陽花は生への執着をまざまざと見せんばかりの抵抗をするも、カリンは一瞬の間に押し倒しマウントポジションを取る。そこからカリンは強烈なパンチの乱打を紫陽花に浴びせ、最後は持っていた餓嵋刺で致命傷を与え勝利する。
カリンはボロボロだったが、お忍びパーティーのお陰で増援に遭遇する事無く現場を離れ、バースも紫雷が秋月の身を案じて勝負を放棄してその場を去ったのもあって難を逃れた。カリンは路地裏で瓜生に発見・介抱されるのだった。
鵺兄の依頼で栄山行きつけの料亭にモーリーの一員である町田が派遣される事になった。会合当日、早い段階で町田は現地に入り、鵺兄も護衛に厳重を重ねる。料亭に着いた瞬間、栄山が乗る車が爆発する。栄山は鵺兄のお陰で命拾いするが、そこに現れたのは世良とサイの二人だった。爆破の音を聞いた町田は即座にバースに報告し、鵺一族二名が殿を務めるも、世良が相手取っている隙にサイが突破してしまう。サイは逃げる鵺兄と栄山に攻撃するも、鵺兄によって躱された上に護衛に付いた町田の横槍で逃がしてしまう。
町田とサイの戦いが始まるも、サイは事前に仕掛けたダイナマイトを撃ち抜く事で即座に爆破させて町田に大ダメージを与える。一方の世良も得物であるチャクラムを遺憾なく活かした戦法で一人を屠り一人を死の淵に追いやる。そこへ現れたのは鵺兄であり、世良との戦闘に発展する。
世良のチャクラム投擲を難なく躱した鵺兄は同タイミングで炸裂弾を仕掛け、それをきっかけに有利な状況に持ち込む。世良は鵺兄の実力と増援が来てしまった事によって劣勢とみなし撤退をサイに進言してその場を去る。
一方のサイも撤退している中、血塗れになった町田に追い付かれていた。拳銃を引き抜くサイと一歩も喰い下がる姿勢を見せない町田、二人の戦いは血で血を洗う死闘になるのだった。
町田はサイとの戦いに中遠距離の戦いは不利と即断し懐を取ろうと試みるも、サイが瞬時に炸裂弾をばら撒いた事で逆にダメージを受けてしまう。サイは摩擦性のある服装によって着火の手間を最短化し銃撃を織り交ぜる戦法で優位に立っていく。その中で町田は何故日本の正しい思想を持つ政治家を殺していくエルペタスについて問うも、サイの口からは「アジア中の少年を買い漁り奴隷にしたい」と言う醜い事この上ない夢を明かされるのだった。それを聞いた町田は必ずサイを討ち取らんばかりの気概を見せ付けていく。
町田は爆発物の投擲に対し更なる特攻を仕掛ける。町田は爆風によるダメージを受けながらそれを利用して加速し、サイの懐を取りながら蹴りと横薙ぎのコンビネーション攻撃を放つ。サイはダッキングで躱すも、町田は万力の如き握力でサイの右手首を破壊して見せる。そこから町田は自身の長所を遺憾なく発揮する戦法で優勢に傾けていきくが、サイはある物を投げつける。
それはサイが左手そのものに仕込んだ爆破による攻撃だった。これによって町田はうつ伏せに倒れ伏すも、サイ自身もただでは済んでいなかった。しかし、町田は左手を間に入れた事で致命傷を避け、サイの左足首の破砕を試みるも、サイは町田の顔面を蹴って距離を取る。余裕を完全に失ったサイは身体に巻かれた多くのダイナマイトをちらつかせるが、町田は一切恐れる事無く爆発で吹き飛び穴が開いたマンホール先に掴み放り投げる。そしてマンホールの中で大爆発が起きてサイは爆死、町田は勝利して見せた。しかし、応援を聞いたバースが駆け付けた頃には町田の意識は闇に落ちてしまったのだった。
一方、エルペタス陣営にもミストと言う屈指の実力者が無意味に仲間を殺した事が発覚し、それを聞いたオリオンから厳しく追及される。エルペタス陣営にも、内部の大きな内輪揉めが仄めかされ始めるのだった。
町田は一命を取り留めた事に安堵する中、栄山からエルペタスに賛同する過激派の政治家である秋月義一が自身に反対する政治家を大量に粛清する計画を立てていると知り、対策に打って出るモーリー一派。そこで秋月が参加するセミナーに紛れて暗殺するも事であり、瓜生と智也に白羽の矢が立つ。
決行日当日、雷一族の護衛も多くいる中、秋月が車で到着している所が手薄と踏んだ瓜生と智也が奇襲をかける。護衛を蹴散らす中でも紫雷は秋月を連れて逃げ出し、自身が二人を相手取る。瓜生は自身が防波堤となって紫雷との戦闘に発展する。
斬り合いで優勢になりかける瓜生だったが、紫電の搦め手や鎖鎌を交えた戦法の前に劣勢になりかける。それでも瓜生は順応しつつある中で紫電の鎖鎌による攻撃は想像以上に巧みであった。そこで瓜生はセミナーで使う宣伝用の旗を使い、二振りある鎖鎌の一本を封じて距離を詰めて強烈な拳打を紫電の顔に浴びせる。皮肉にもこの一撃が紫電の目を研ぎ澄まさせ、苛烈な戦闘に雪崩れかけていく。
一方の智也も館内の侵入には成功するが、あっという間に雷一族の護衛が5人も集まり正面切っての戦闘になって足踏みしてしまう。秋月も公演を終えて建物を後にしようとする中、一人の人物が阻む。
常連客に誘われて秋月が参加するセミナーに参加し、毛利の決断で秋月の暗殺に踏み切ろうとする金鳳だった。
金鳳が他の客とも友好な関係を築いていた事もあって雷一族の護衛らも油断し切っており、一瞬で懐に入って見せる。紫電を始めとする生存している護衛達が戦闘で釘付けにされているせいで何もできない状況に秋月は絶望し、金鳳の渾身の頸椎破壊で命を落とすのだった。
金鳳は目的を達成するや否や撤退と毛利に秋月の抹殺を報告し、毛利も瓜生と智也に共有する。瓜生の撤退に嫌な予感を感じた紫電は秋月の下へ行く。しかし、そこで見たのは骸になり果てた主君である秋月の姿だった。
紫電は秋月の亡骸を抱えながら瓜生らへの凄まじい怒りと怨嗟を抱えながら復讐を誓うのだった。そして秋月の暗殺は抗争を激化させていく。
エルペタスに賛同していた政治家にして秋月家の前当主である秋月義一の死亡によって、雷一族のトップである紫電は報復のためにターゲットどころか一般市民まで巻き込んでいく。
その惨状にエルペタスのトップである大丸は雷一族との縁切りを進めようと動く中、鵺一族も現統領である鵺兄が一般人を巻き込む事を良しとしない方針を先代統領は報復を強行させる。
そして鵺一族の先代に心酔している幹部陣は鵺兄の方針を無視して兵隊を集め、秋月家の親族までも狙っていく。それは鵺一族と雷一族の血で血を洗う争いに発展する中、鵺一族の構成員から「エルペタスのトップランカーであるオリオンに娘がいる」事実を知った先代統領はあろうことか、その娘の捕縛を部下に指示するのだった。
そして鵺一族はオリオンの娘である彩綾を本当に攫ったものの、現統領である鵺兄が勘付いた。誘拐に関与した部下を問い詰め、鵺兄は先代に抗議する。しかし、先代はあしらうように否定し、鵺兄は交渉も歩み寄りは不可能と悟り、凄まじい圧と殺気を以て事を納めさせてオリオンの娘である彩綾を介抱させた。オリオンとその娘は涙ながらの再会を果たすが、オリオンは娘を傷付けられていた事や脅迫状がある事を知ると驚異的な怒りを見せる。
オリオンは大丸に行動する許可をもらい、鵺一族と雷一族が交戦している現場に到着する。オリオンは瞬く間に鵺一族の下忍を全て抹殺し、「先に手を出したのは雷一族であり自分も同じように報復した」と聞いたのもあって、援軍と勘違いして寄って来た雷一族の人間さえ無関係な人間を巻き込んだ罰としてその命脈も絶った。
そして、エルペタス最強の戦士と鵺一族歴代最強の忍びである鵺兄、二人の全存在をかけた死闘が音もなく近づくのだった。