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エルペタス戦争まとめ

えるぺたすせんそうまとめ

YouTubeの漫画系チャンネル「ヒューマンバグ大学」のエルペタス戦争の内容をまとめたものである。

概要編集

エルペタス戦争とは株式会社モーリーと巨大暗殺組織エルペタスの抗争である。

EL戦争同様に長期化する可能性が非常に高いのでこちらで追記していく。


経緯編集

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エルペタスが株式会社モーリーらと敵対すると確定した事で、戦いに備えていく瓜生や毛利らメンバーは、エルペタスを知るための行動に移していく。そこで毛利はCODE-EL本部の跡地にエルペタスに関する資料がある事を思い出し、実行部隊には戦闘能力最強レベルの瓜生とエルペタスの幹部だった世良についての情報を覚えている鵺に資料の回収を命じる。


そこで瓜生と鵺は中国の暗殺組織『死神羅漢』のトップレベルの暗殺者コンビ呉兄弟と鉢合わせる。互いに敵対組織に属する者ど誤認して戦闘に入り、瓜生は呉兄弟の完璧な連携の前に狙われるが、鵺の乱入や作戦、瓜生の攻めで流れを引き寄せかける。そんな中、エルペタスの名前を瓜生が出したのをきっかけに互いに敵対の意志が無い事とエルペタスによって被害を受けた者同士である事を認識し合う。


誤解が解けた事で、瓜生は呉兄弟から目的の資料を受け取り協力関係を結び合いながら帰路につくのだった。しかし、瓜生と鵺は帰りの道中でエルペタスが戦時中に目指していた『大東亜共栄圏』そのものの思想に近い野望の実現を目指している目的を知るのだった。


エルペタスの計画と野望は少しずつ、確実に進み始めているのだった。


瓜生と鵺はCODE-ELの跡地から帰還し、得た情報を毛利と共有した後に今後の動きを練ろうとする中、ある人物が訪れた。


鵺一族の現統領にして、鵺の兄そのものだった。


鵺の兄は代々仕えてきた銀田家の当主にしてかつてCODE-ELのトップまで上り詰めた銀田栄角の兄である銀田栄山の首をエルペタスから守って欲しいと依頼しに来たのだった。


鵺兄が仕える栄山は政治家の中でも高潔な考えを持ち、「アジアでトップにいるべき日本を強い国にすべき」という考えに柄も知れぬ不安を抱き反論したせいで、アジアを強国にすべき考えと言う秋月家の議員から目を付けられてしまい、暗殺対象となっていたのだった。栄山に殺し屋を差し向けられたものの、鵺兄による凄まじい戦闘能力と用心深さによってその場は事なきを得ただけでなく、エルペタスによる差し金であり狙いの中で株式会社モーリーを狙っている事を知るのだった。


知れるだけ知った鵺兄は株式会社モーリーの経営者である毛利の下を訪れて情報共有しにいこうとしたのであり、銀田家の現当主の栄山との会合を申し出るのだった。毛利は考えた末に瓜生と鵺同席の上でその会合に赴き、栄山と顔を合わすや否や互いに起こしてしまった弊害についての非礼を詫びるのだった。毛利と栄山は話し合いの末、互いに手を取り合い協力していく姿勢を見せていき、エルペタスの打倒へと動くのだった。



エルペタス打倒のため、モーリー一派と銀田家は改めて情報共有がてらにエルペタスの考えに疑問を持つ政治家である志葉とも協力関係を結び合う。


そんな中瓜生は志葉の地元である別荘地区での出店を提案と援助を受けた事で商売繁盛となり彼の別荘で談笑する中、不意にトラックによる衝突や爆撃を受けてしまう。追い打ちのトラック衝突によって別荘は大火事となり袋小路になりかける中、瓜生と香鈴は志葉を担いで外へ脱出する。そこに示し合わせたかのようにエルペタスの構成員が複数おり、その中には幹部格である雷電もいた。池の中に跳びこんだのもあって動き辛い状況の瓜生らだったが、関係なしに立ち回る。しかし、雷電の参戦で一気に不利になってしまい、瓜生が香鈴や志葉を庇おうとする動きを利用される。それでも瓜生はパターンを概ね把握し構成員一命を斃し、雷電との撃ち合いに雪崩れ込む。香鈴も志葉を奇襲する構成員を迎撃して護衛に回るも、雷電は志葉を狙う動きで瓜生に隙を作り、強烈な蹴りを浴びせる。そこに構成員が香鈴らを襲うところを瓜生は投擲で阻むが、それは雷電に大きな隙を晒す悪手にもなってしまった。


流石の瓜生も素手で雷電の斬撃を躱す事も受ける事も叶わず背中を深く斬られてしまう。雷電の迅速かつ狡猾な立ち回りで最早援護もできない状況のせいで、志葉の命を奪われてしまう。


状況の悪さも大きく関係していたとは言え、瓜生は戦闘でも精神面でも完敗を喫するのだった。



改めてエルペタスとの抗争に向けて作戦を立てていく中、政財界きっての名家である秋月家を護衛している雷一族との接触を試みようとする。同時に秋月家で政財界の著名人を招いたパーティが開催される情報を掴み、業者に扮して潜入する作戦に打って出る。業者に扮しての潜入はさゆり、当日に正面から潜入するのは智也に任せる事が決定する。さゆりは前もって業者になりきって潜入し、秋月家の家屋構造の把握している中、かつて瓜生と一戦交えた雷電と鉢合わせてしまう。その場を何とか乗り切るさゆりだが、更には雷電の上司と思しき人物の紫電の存在を知る。


一方の智也も政治家秘書になりきって潜入に成功する。智也の潜入した秋月家のパーティ会場には多くの政治関係者が参加しており、それがエルペタスの野望のために人心掌握している事を感じ取るのだった。智也は秋月家の一人でエルペタスの思想に賛同している秋月義一とその護衛を担っている紫電を見付ける。ほどなくして行われた秋月の歓談は『日本を米国よりも強い国にするためには、力による現状変更すべき』という確固としながらも放置すれば更なる凶変を生み出すと智也は確信し、この場で始末すべく実行しようとする。智也は忍ばせた毒付き吹き矢で秋月を暗殺しようと試みるも、紫電によって未遂に終わってしまう。バレたと悟った智也は護衛を撒こうとするが、紫電に追い付かれてしまう。戦闘に発展し、智也は頬を切り裂かれるも、忍者ならではの駆け引きと立ち回りでその場を後にする。紫電もまた、楽しみが増えたと思わんばかりの表情を見せるのだった。


智也は毛利の下に戻り、秋月一族の思想は過激で危険な事実と雷一族の戦力は脅威であると報告し、毛利もより対策を練っていくために動いていく。


しかし、智也の潜入は後に起きる大事件のトリガーとなってしまう事をモーリー一派はまだ知る由もなかった。



株式会社モーリー一派はエルペタス打倒に向けて会議を行い、日本に暗躍している世良率いる班との戦いやエルペタストップの大丸靖公を討つ事に動き出していく。


一方、仕事を終えた鶴城の下にエルペタスから送り出された三名のアサシンと出くわしてしまう。アサシンらは鶴城を勧誘したところに断られるや否や、瓜生が雷電に敗けた事実を馬鹿にする発言をし、鶴城は怒りに震えた。そして、CODE-EL最高傑作と呼ばれた頃の顔を見せるのだった。


戦闘に発展した瞬間、鶴城は圧倒的な実力で二名を瞬殺し、生き残った一人に雷電の居場所について尋問する。次の瞬間、飛んできた弾丸を鶴城は躱し、現れたのは世良班の中でもトップランカーに近づきつつある実力者である蜻蛉だった。先手を打たれる鶴城だったが、蜻蛉の攻撃を全ていなして優勢に立って見せる。蜻蛉は鶴城との天地のような実力差に戦慄しながらも執念で抵抗し生き延びようとするが、最終的には鶴城の強烈な崩拳によって絶命してしまった。


同時刻、毛利の下にかつてEL戦争を生き抜くために協力をしてくれた元雲来から連絡をもらっていた。中国の政治家がエルペタスの殺し屋によって次々襲われている惨状とそのトップである大丸が日本にいる事を共有し、元自らも戦線に参入する意向を示すのだった。



株式会社モーリーはエルペタス打倒のため、かつてEL戦争で協力してくれた元雲来の協力を晴れて得られる事となり、士気を高めていく。一方で政治側においてもエルペタスに与する政治家である秋月義一が核保有を雄弁に語る様相を見て、モーリーに与する銀田栄山ら穏健派の議員は反対を強める。


そこで秋月は自分に反発する党内の有力議員である山里慎太郎の排除をエルペタス最高権力者である大丸に暗殺の依頼を要請する。大丸も相手が相手と言わんばかりにある暗殺者を召喚する。


エルペタスにおける絶対的存在として君臨する、オリオンと言う男であり、世良班と合流するのだった。


そしてオリオンは山里が住む住まいに侵入し、山里が護衛として抱える紫吹一族を相手取るが、無傷で全滅させて山里を抹殺して見せる。後にオリオンは自宅へと戻り娘と私服を過ごす中、大丸からある依頼をされた。


モーリー一派に与する元雲来の抹殺を請け負い、中国へ発つ。そして、元の下にオリオンの魔の手が忍び寄る。


元はモーリーと共にエルペタスを打倒するため、日本に向かおうと行動を開始する。


中国の経済活性に燃える政治家を暗殺された事を受け、エルペタスの命令で元を討つために赴く。


その道中でエルペタス構成員3名にトラップを交えて襲われるも、圧倒的な実力を持って2名を無傷で撃退、1名を戦意喪失に陥らせるが、一人の人間が現れる。


エルペタス最強の実力者と恐れられるオリオンだった。


逃げた1名を強引に引き留めて後に飲みに行き幹事役を任せた後に元と問答の末に戦闘に発展する。


元の凄まじい中国拳法で優位に立ちかけるも、持ち前のフィジカルとメンタリティーを以て盛り返す。

その中で元は中国の地方を良くするために動く政治家の李がエルペタスの手により殺され、その怒りを再燃させて再びオリオンと向き合う。元は着実にダメージを与えていくが、オリオンの常軌を逸したフィジカルと異様なまでの精神力の前に流れを持っていかれてしまう。


元は最後の力を振り絞り痛烈極まりない崩拳を浴びせるも、倒し切るには至らず、オリオンの強力な力の前に倒れ伏し、重ねていたダメージが噴き出してしまう。オリオンの異常極まりかねない強さとメンタリティーの前に勝てないと悟った元は崖から落ちる事で振り切る事に成功する。


オリオンは元に当分の戦闘や行動不能のダメージを与えた事を確認してその場を去っていく。そしてオリオンは元が認める程の強敵を殺すために行動を再開するのだった。


今回の動画でオリオンはコードネームであり、本名は祇園織文と判明した。



毛利から元が重体を負わされたと知り動揺する瓜生ら達に一人の人間が現れた。


エルペタス最強の戦士にして、元との死闘に勝利して見せたオリオンこと祇園織文だった。


オリオンは瓜生を見るために身分を明かさないように近づいて交流を深め、互いに殺し屋としての違和感を感じつつも特に問題が起きる事無くメロンパンを食し帰って行く。


モーリー側も作戦を練る中、瓜生は協力を申し出た三門がかつては秋月家に仕えていた事を思い出し、毛利と共にコンタクトを取る。そして瓜生は三門と会ってすぐに秋月家の名前と国家転覆を企んでいると口に出し、共闘を持ち掛ける。渋る三門に瓜生は「腕相撲で自分が勝ったら話をもう少し聞き、三門が勝ったら一回取り立てに行って欲しい」との流れで腕相撲勝負になる。互角になる中、様々な要素が重なった末、勝ったのは瓜生であった。瓜生は再度協力を申し出るが、三門は首を縦に振る事はなかった。


三門が事務所にいる中、一人の新規客が現れる。美濃高嗣と言う秋月に反発していた今は亡き国会議員の妻だった。美濃は生前にレジャー施設を経営しており、彼の死後は家族が相続して運営を引き継いだものの、施設のウォータースライダーが何者かの悪意による細工で破損し7人の重傷者を出す事件を起こしていた。そのせいで美濃一家が経営する施設は潰れ、美濃の妻は怪我をさせた7人に慰謝料を支払うために融資を申し出たのだった。


話を聞いた三門は瓜生が持ち出した政治家の不審死と美濃の妻から聞いた事故を聞いて何かを感じ取り融資を受ける事を決める。そしてこの事件は三門を忌々しいモノと断じていた因縁に再び引き摺り込む事になっていく。


クリスマスや小峠、小林との新年会でカリンが問題なく出席していることから、この回以降の時系列は新年会の後とされる

エルペタスに強く賛同する現職の国会議員である秋月義一を討つため、毛利はカリンに秋月が参加するパーティへの潜入捜査と暗殺を命じる。香鈴は水着パーティ主催者の政治家を相手にする中、秋月が現れる。一人になった秋月を暗殺しようと試みるも、パーティのコンパニオンに紛れていたエルペタスの女アサシンである紫陽花に阻まれてしまい、戦いに発展する。


一方、秋月の護衛を担い雷一族の紫雷は屋外にてバースに奇襲され、こちらも戦闘に発展する。


バースは紫雷の忍びとしての実力の前に翻弄されかけるも、持ち前の実力で互角に立ち回る。


一方のカリンはエルペタスの女アサシンである紫陽花との戦闘に入る。しかし、機転の早さや引き出しの前に終始劣勢となってしまう。カリンは同じ女アサシンとしてどこかに暗器を隠せる場所を模索し、紫陽花が胸元から暗器を取り出そうとする瞬間を狙って間を詰める。


奇襲に成功したカリンを前に余裕の表情が消えた紫陽花は辛うじて躱し背負い投げからの裸締めで勝負を決めようとする。だがそれはカリンに隠し持っていた餓嵋刺を取り出す時間と反撃を与える隙をもたらす事になり、紫陽花は大腿部を刺されてしまう。紫陽花は生への執着をまざまざと見せんばかりの抵抗をするも、カリンは一瞬の間に押し倒しマウントポジションを取る。そこからカリンは強烈なパンチの乱打を紫陽花に浴びせ、最後は持っていた餓嵋刺で致命傷を与え勝利する。


カリンはボロボロだったが、お忍びパーティーのお陰で増援に遭遇する事無く現場を離れ、バースも紫雷が秋月の身を案じて勝負を放棄してその場を去ったのもあって難を逃れた。カリンは路地裏で瓜生に発見・介抱されるのだった。


鵺兄の依頼で栄山行きつけの料亭にモーリーの一員である町田が派遣される事になった。会合当日、早い段階で町田は現地に入り、鵺兄も護衛に厳重を重ねる。料亭に着いた瞬間、栄山が乗る車が爆発する。栄山は鵺兄のお陰で命拾いするが、そこに現れたのは世良とサイの二人だった。爆破の音を聞いた町田は即座にバースに報告し、鵺一族二名が殿を務めるも、世良が相手取っている隙にサイが突破してしまう。サイは逃げる鵺兄と栄山に攻撃するも、鵺兄によって躱された上に護衛に付いた町田の横槍で逃がしてしまう。


町田とサイの戦いが始まるも、サイは事前に仕掛けたダイナマイトを撃ち抜く事で即座に爆破させて町田に大ダメージを与える。一方の世良も得物であるチャクラムを遺憾なく活かした戦法で一人を屠り一人を死の淵に追いやる。そこへ現れたのは鵺兄であり、世良との戦闘に発展する。


世良のチャクラム投擲を難なく躱した鵺兄は同タイミングで炸裂弾を仕掛け、それをきっかけに有利な状況に持ち込む。世良は鵺兄の実力と増援が来てしまった事によって劣勢とみなし撤退をサイに進言してその場を去る。


一方のサイも撤退している中、血塗れになった町田に追い付かれていた。拳銃を引き抜くサイと一歩も喰い下がる姿勢を見せない町田、二人の戦いは血で血を洗う死闘になるのだった。


町田はサイとの戦いに中遠距離の戦いは不利と即断し懐を取ろうと試みるも、サイが瞬時に炸裂弾をばら撒いた事で逆にダメージを受けてしまう。サイは摩擦性のある服装によって着火の手間を最短化し銃撃を織り交ぜる戦法で優位に立っていく。その中で町田は何故日本の正しい思想を持つ政治家を殺していくエルペタスについて問うも、サイの口からは「アジア中の少年を買い漁り奴隷にしたい」と言う醜い事この上ない夢を明かされるのだった。それを聞いた町田は必ずサイを討ち取らんばかりの気概を見せ付けていく。


町田は爆発物の投擲に対し更なる特攻を仕掛ける。町田は爆風によるダメージを受けながらそれを利用して加速し、サイの懐を取りながら蹴りと横薙ぎのコンビネーション攻撃を放つ。サイはダッキングで躱すも、町田は万力の如き握力でサイの右手首を破壊して見せる。そこから町田は自身の長所を遺憾なく発揮する戦法で優勢に傾けていきくが、サイはある物を投げつける。


それはサイが左手そのものに仕込んだ爆破による攻撃だった。これによって町田はうつ伏せに倒れ伏すも、サイ自身もただでは済んでいなかった。しかし、町田は左手を間に入れた事で致命傷を避け、サイの左足首の破砕を試みるも、サイは町田の顔面を蹴って距離を取る。余裕を完全に失ったサイは身体に巻かれた多くのダイナマイトをちらつかせるが、町田は一切恐れる事無く爆発で吹き飛び穴が開いたマンホール先に掴み放り投げる。そしてマンホールの中で大爆発が起きてサイは爆死、町田は勝利して見せた。しかし、応援を聞いたバースが駆け付けた頃には町田の意識は闇に落ちてしまったのだった。


一方、エルペタス陣営にもミストと言う屈指の実力者が無意味に仲間を殺した事が発覚し、それを聞いたオリオンから厳しく追及される。エルペタス陣営にも、内部の大きな内輪揉めが仄めかされ始めるのだった。


町田は一命を取り留めた事に安堵する中、栄山からエルペタスに賛同する過激派の政治家である秋月義一が自身に反対する政治家を大量に粛清する計画を立てていると知り、対策に打って出るモーリー一派。そこで秋月が参加するセミナーに紛れて暗殺するも事であり、瓜生と智也に白羽の矢が立つ。


決行日当日、雷一族の護衛も多くいる中、秋月が車で到着している所が手薄と踏んだ瓜生と智也が奇襲をかける。護衛を蹴散らす中でも紫雷は秋月を連れて逃げ出し、自身が二人を相手取る。瓜生は自身が防波堤となって紫雷との戦闘に発展する。


斬り合いで優勢になりかける瓜生だったが、紫電の搦め手や鎖鎌を交えた戦法の前に劣勢になりかける。それでも瓜生は順応しつつある中で紫電の鎖鎌による攻撃は想像以上に巧みであった。そこで瓜生はセミナーで使う宣伝用の旗を使い、二振りある鎖鎌の一本を封じて距離を詰めて強烈な拳打を紫電の顔に浴びせる。皮肉にもこの一撃が紫電の目を研ぎ澄まさせ、苛烈な戦闘に雪崩れかけていく。


一方の智也も館内の侵入には成功するが、あっという間に雷一族の護衛が5人も集まり正面切っての戦闘になって足踏みしてしまう。秋月も公演を終えて建物を後にしようとする中、一人の人物が阻む。


常連客に誘われて秋月が参加するセミナーに参加し、毛利の決断で秋月の暗殺に踏み切ろうとする金鳳だった。


金鳳が他の客とも友好な関係を築いていた事もあって雷一族の護衛らも油断し切っており、一瞬で懐に入って見せる。紫電を始めとする生存している護衛達が戦闘で釘付けにされているせいで何もできない状況に秋月は絶望し、金鳳の渾身の頸椎破壊で命を落とすのだった。


金鳳は目的を達成するや否や撤退と毛利に秋月の抹殺を報告し、毛利も瓜生と智也に共有する。瓜生の撤退に嫌な予感を感じた紫電は秋月の下へ行く。しかし、そこで見たのは骸になり果てた主君である秋月の姿だった。


紫電は秋月の亡骸を抱えながら瓜生らへの凄まじい怒りと怨嗟を抱えながら復讐を誓うのだった。そして秋月の暗殺は抗争を激化させていく。


エルペタスに賛同していた政治家にして秋月家の前当主である秋月義一の死亡によって、雷一族のトップである紫電は報復のためにターゲットどころか一般市民まで巻き込んでいく。

その惨状にエルペタスのトップである大丸は雷一族との縁切りを進めようと動く中、鵺一族も現統領である鵺兄が一般人を巻き込む事を良しとしない方針を先代統領は報復を強行させる。


そして鵺一族の先代に心酔している幹部陣は鵺兄の方針を無視して兵隊を集め、秋月家の親族までも狙っていく。それは鵺一族と雷一族の血で血を洗う争いに発展する中、鵺一族の構成員から「エルペタスのトップランカーであるオリオンに娘がいる」事実を知った先代統領はあろうことか、その娘の捕縛を部下に指示するのだった。


そして鵺一族はオリオンの娘である彩綾を本当に攫ったものの、現統領である鵺兄が勘付いた。誘拐に関与した部下を問い詰め、鵺兄は先代に抗議する。しかし、先代はあしらうように否定し、鵺兄は交渉も歩み寄りは不可能と悟り、凄まじい圧と殺気を以て事を納めさせてオリオンの娘である彩綾を介抱させた。オリオンとその娘は涙ながらの再会を果たすが、オリオンは娘を傷付けられていた事や脅迫状がある事を知ると驚異的な怒りを見せる。


オリオンは大丸に行動する許可をもらい、鵺一族と雷一族が交戦している現場に到着する。オリオンは瞬く間に鵺一族の下忍を全て抹殺し、「先に手を出したのは雷一族であり自分も同じように報復した」と聞いたのもあって、援軍と勘違いして寄って来た雷一族の人間さえ無関係な人間を巻き込んだ罰としてその命脈も絶った事でエルペタスと雷一族の同盟は決裂状態となり、株式会社モーリーVSエルペタスVS雷一族の三つ巴の様相を呈している事からエルペタス戦争は更なる混乱を加速させていく事になる。


そして、エルペタス最強の戦士と鵺一族歴代最強の忍びである鵺兄、二人の全存在をかけた死闘が音もなく近づくのだった。


鵺一族によって娘を傷付けられたオリオンは驚異的な怒りを滾らしていく。オリオンは諜報部員の得た情報から、鵺一族の現統領である鵺兄が絶対的な求心力を持っている事を知り、護衛主である銀田栄山を追えば鉢合わせられると思い焦点を当てていく。


一方の鵺一族も先代は懲りずにオリオンの娘を狙うべく、人海戦術で病院を片っ端から当たっていく。そんな中、オリオンが鵺一族の構成員がまた娘を狙っている事を見極め、見つけ次第に始末していく。

鵺兄も栄山の護衛に勤しむ傍ら、「智也を栄山の護衛に回したい」と毛利に願い出る。一時は躊躇う智也だが、鵺一族内でも無実の人間に手を掛ける事を良しとしない声が挙がっている事を知り、改革したい願いが叶いつつある事を共有されてその申し出を受ける事になった。


だがオリオンも約2週間もの間、議員会館に部下の軍鶏と張り込んだお陰で栄山の車を割り出す。そして軍鶏が手榴弾を投下して逃げ道を奪う。まもなくして、オリオンと軍鶏が現れて栄山の暗殺に乗り出す。鵺兄を見付けたオリオンだが、鵺兄の体捌きと戦法の前に出鼻を挫かれてしまう。一方、護衛を相手取っていた軍鶏には鵺兄の弟である智也が奇襲し、戦闘に発展する。智也は一族で鍛えられた体術と戦術で見事に優勢となり、軍鶏の背中に袈裟切りを浴びせる。だが、軍鶏はリミッターが外れたように高笑いしなが再び突進し、智也はまきびしによる足止めを試みる。しかし、痛みを感じない動きを見せる軍鶏は智也を僅かながらに切り裂き、戦いは激しくなっていく。


一方の鵺兄も栄山を連れて逃げる中、オリオンが自分以外狙って来ない事や増援が現われた事で護衛を引き継がせる。そして鵺兄はオリオンの前に出て戦闘態勢に入る。


鵺一族歴代最強の忍者とエルペタス現役最強のアサシンの死闘は、誰も予想できない結末を迎えていく。


鵺兄とオリオンの死闘が始まる。


鵺兄は巧みな手裏剣と苦無の投擲技術で主導権を握り、オリオンに粉塵火薬を撒き散らして爆傷を与える。更に爆風によって鵺兄の隠形は完璧なモノとなり、完璧な位置でオリオンを切り裂く。オリオンは驚異的なフィジカルで戦闘を続行するも、再び不利な状況に立たされてしまう。鵺兄は暗器を投げつけ、オリオンは敢えて前方に飛び出て、首に巻いてあるマフラーを盾代わりにして片腕を差し出す形で致命傷を避ける。そしてオリオンは鵺兄の懐に飛び込みすさまじい剛剣で防御もろとも突破して僅かながらにダメージを与えて見せる。そしてオリオンは娘を傷付けられた怒りをパワーに変えて突っ込み、鵺兄さえ表情を崩すほどの連撃を浴びせていく。それでも鵺兄は冷静さを崩すことなく完璧に対処し、再び優勢に持ち込む。


しかし、オリオンもまたその表情を鬼に変えていき、鵺兄と向き合うのだった。


一方、オリオンの側近である軍鶏を相手取る鵺兄の弟こと智也は暗器で牽制するが、長布で絡め取られて懐に入る事を許してしまう。斬り合いにもつれる中でも軍鶏は刃物が付いた靴で蹴りを放ち、智也はそれを躱し切る。そこに鵺一族の増援が現れ、不利と踏んだ軍鶏は撤退を選択し、智也は鵺兄の下へ向かう。


鵺兄はオリオンから「娘を拐った鬼」と断じられた際、厳しい日々を過ごしながらも悪しき伝統を変えるためにも負ける訳にいかん気持ちを抱き向き合う。


娘の敵討ちに燃えるオリオンと一族を良い方向に変えるためにも負けられない思いを抱く鵺兄、組織の最強格同士の死闘は、余りに悲しい決着へと向かっていく。


鵺兄とオリオンの死闘が続く。


鵺兄はオリオンの攻撃の癖を一定掴んだ事で優位に立ちかけるが、オリオンは驚異的なフィジカルによる肉を切らせて骨を断つかのような攻めでとうとう捉える。しかし、鵺兄は見事な脱力と機転でダメージを流して見せた。再び斬り合いになり、オリオンの攻撃パターンを把握し始めた鵺兄は更に引き出しを開けて三度優位に立つ。


するとオリオンはまるで散歩するかのような歩きを始めるような振る舞いを皮切りに、鵺兄の戦術を凌駕せんばかりの立ち回りを行っていく。オリオンは傷つけられた娘である彩綾のために戦う言葉を発し、鵺兄は実行した部下を叱り娘を開放した旨のセリフを発するが…。


彩綾の背中に十字の傷を付けたのは鵺兄ではなく、先代統領の父と鵺一族の長老衆によるものであると鵺兄は悟った。


鵺兄は一瞬の迷いを抱き、それを見抜いたオリオンは神速の如き早撃ちで鵺兄の左こめかみを切り裂き、追い打ちの剛撃で鵺兄の左眼球を切り裂いた。


凄まじい激痛と左半分の視界を完全に奪われた鵺兄だが、それでも尚向き直る。


一族の未来を変えて守り抜こうとする鵺兄、最愛の娘を守ろうとするオリオン、二人の戦いは余りに厳しい決着を迎えるのだった。



オリオンは鵺兄が切り裂かれた左眼球が見えない左側に滑り込んで攻め入ろうとするも、鵺兄は全て見透かすように炸裂弾を撒き散らして追撃を抑えて暗器による追い討ちをかける。しかし、オリオンは戦いが進むにつれて鵺兄の戦術に順応していき、逆転を試みるために速攻を仕掛けていく。それでも鵺兄は身を削られながらの反撃を試みるが、オリオンは体術による執念深い攻めで捉えて見せる。


鵺兄は額で受けた事で意識を飛ばさないで済んだものの、流血で余計に視界を悪くさせてしまう。そこを勝負どころと踏んだオリオンは更に攻め立て、そして遂に難攻不落の防御を見せた鵺兄を捉えて見せる。


その中で鵺兄は代々仕える銀田家と敵対する者は誰だろうと粛清してきた自分達は正義の人間でないと憂いつつも、弟である智也の訴えと自身が仕える栄山の「父上がどう言おうが私は力を貸す」の言葉を思い出し、生きようとする灯を再び燃やしていく。そこで鵺兄はオリオンが突進するタイミングで流血で腹に溜まった血を噴き出して一瞬視界を塞ぐ。鵺兄は隙を突こうと背後から斬撃を振り下ろそうとするも、オリオンは完璧に順応して見せるかのように全て破り、鵺兄に強烈なタックルを浴びせる。


鵺兄はオリオンの一撃で肋骨がボロボロになり遂に動けなくなってしまう。オリオンは怒りと同時に「本当に鵺兄が娘を傷付けたのか?」を疑問に思いながら歩み寄るが…。


そこに鵺兄の弟である智也が乱入してくる。


智也の変幻自在な攻めと炸裂弾による煙でオリオンの視界を奪い、ダメージを与えながら鵺兄を抱えて現場から逃げ切った。智也は逃走する中で強いと信じて疑わなかった鵺一族の現当主にして尊敬する兄の敗北した姿を見て大粒の涙を流しながら、その結果に慟哭する。


鵺兄が死亡したナレーションこそないものの、オリオンとの戦闘で鵺一族における歴代最強の傑作にして銀田栄山を守る鵺兄は完全に戦線離脱を余儀なくされてしまい、この結果はエルペタス戦争に大きな影を落とす事になった。


オリオンとの死闘に敗れた鵺兄を運ぶ智也は何とかしてヤミ医者に運び、その命を繋ぐ事に成功する。

鵺兄の見舞いに現れた父である先代当主とその相談役は意識を失っている彼を見るなり不甲斐ないと馬鹿にするが、智也は強烈な圧をぶつけて追い返す。後日、鵺兄は意識を取り戻し、敗けた自分を悔いているところに護衛主である栄山が現れる。鵺兄は自分の不甲斐なさを伝えるも、栄山からは自身を守ってくれた感謝の言葉とこれからもずっと一緒にいて欲しい気持ちを伝えられて涙を流す。


一方のオリオンもしばらく入院する身となったものの、見舞いに来てくれた娘から実行犯は鵺兄ではないと悟っていき、無意識ながらもその敵意を潜めていく。


雷一族にも動きがあり、エルペタスの幹部である世良の進言とトップの大丸の決断もあって一族ごと縁を切られた事を悔しく思う雷電は不服に思いながら割り切った様相を見せる。

雷一族も秋月家に仕える前の雇い主から財政難を理由に縁を切られ路頭に迷いかけたところ、生前の秋月義一に誘われ、救われた事で絶対の忠誠を誓うようになった。雷一族の当主である紫電は更なる復讐心と功名心を滾らせ、再び鵺一族に狙いを定めた。更にそのターゲットは、銀田家の親類にして9歳の子供だった。任務を冷徹にこなす雷電も、エルペタスに思い入れや一般人を巻き込む事を良しとしない方針が少なからず根付いたのもあって他の実行者に異議を唱えるも、軽くあしらわれてしまう。最早やるしかないと思って行動に移しかけるも、他の実行犯2名が何者かにやられる様相を目にする。


それは鵺兄に代わって銀田家の親類の護衛を買って出た死龍こと瓜生龍臣本人であった。


思わぬ状況で瓜生と鉢合わせた事に驚きを隠せないながらも気持ちを切り替えた雷電は暗殺者としての顔を出して向き合うのだった。



かつてやり合った瓜生と雷電、再び火花が散る戦いが始まった。


地力では瓜生に分があったものの、雷電は古流暗器を交えた接近戦に打って出る。雷電は不利な近接戦でも、できる搦め手や全身に仕込んだ暗器で優位に立とうと試みる。しかし、以前瓜生とやり合った時とは不利になる要素のない状況では、ほとんどの戦法が通じずみるみる不利になるのは雷電だった。それでも雷電は、悪魔にも似たような笑みを見せる。


雷電は暗殺者として教育された日々、そのために主君の命令のままに受けた殺しの仕事を受けて感情のないマシンとなっていった経歴を思い出していた。その中でエルペタスに派遣された中、殺しを生業としつつも、ただ悪戯に人の命を奪うだけの集団ではない事を感じ、当時の上司だった世良から「もっと感情を曝け出していい」と言われ、染み付いた価値観が変わる自分がいた瞬間も想い起こした。


雷一族の当主である紫電からの思想と今自分が抱く無辜の民を傷付けるのは本来間違いである自分の考えに立つ葛藤を抱く雷電だが、向き合った本気の瓜生を前に自分では絶対に勝てないと悟り始める。それでも近接戦に光明を見出して搦め手を交えて突っ込むも、最早瓜生には通用しなかった。


敗北と死を悟った雷電は、これまでの行いを吐露しながら特攻するが、結局通じないまま瓜生によって致命傷を受けた。


命の炎が消えかける雷電の頭に走馬灯が過り、自身の半生と生きてきた様相を零すも、瓜生には「言いたい事があるなら言えよ馬鹿野郎」と断じられながら、主の紫電にもっと自分の素直な気持ちを伝えるべきだったと後悔した。すると瓜生は紫電と連絡できる状況を作り、雷電は自分の本心を迷いなく伝えるのだった。

そして雷電は生きる意志が消える最後まで自分の主君に心の底から思う本心を伝えきり、その機会を作ってくれた瓜生に感謝しながら、その命を散らした。



瓜生達への償いを考える鶴城の下に、エルペタスの幹部である世良が現れ、戦いに発展する。


凄まじい競り合いになるが、世良は驚異的なパワーとメンタリティーで主導権を掴みかけるも、鶴城もかつてCODEーEL最高傑作と言われた実力を遺憾なく発揮していき有利に持ち込んでいく。


すると世良は期は熟したと言わんばかりに閃光弾で目晦ましを行い、傷だらけの身体を奮い立たせて逃走するも、鶴城も胸筋を深く斬られ、脚も相当やられる重傷を負ってしまう。しかし、世良の目的は鶴城を殺すのではなく、弱らせる事にあった。


エルペタス世良班の一員にして、鶴城によって息子の命を奪われた憎悪に燃えるイヌワシへのお膳立てをするためだった。そして、悲劇は更に加速する。


そして、鶴城は別日に不調なままでイヌワシと戦う羽目になってしまう。一時は凌ぐも、イヌワシの「俺の息子を返せ!」のセリフで動揺した挙句、罪滅ぼしになると考えて無抵抗のままに切り伏せられた。


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