概要
白を基調とし、左右に広がる赤・青・黄のアクセントカラーが入った前進翼、曲線的な大型のキャノピーを持ち、さながらジェット戦闘機のようなボディが特徴。所有者は主人公の天下太平。
キャノピー内部には「ミニミニ四駆」と呼ばれる小型マシンが搭載されており、緊急時にはこれが飛び出す。
主な活動記録
当初は岩魔零の「ブラックブーメラン」であったが、天のリバティーエンペラーとのレースで岩魔が彼の実力を認めたことで彼の手に渡り、彼のマシンカラーである白に塗り替えられ、名前も「ブーメラン10」に改められる。
以降は岩魔の新たなブラックブーメランをはじめ様々なミニ四駆と対戦。土屋博士が審判を務めたブーメランガンマとのレースでは2連勝している。
そして、大空を駆け抜けるマシンから宇宙を駆け抜けるマシンとなる
立体物
1995年6月に製品として販売。スーパーミニ四駆シリーズの5台目であり、シャーシはスーパー1。
ディスプレイモデルであるがミニミニ四駆も付属している。さすがに射出機能は無いが、ディスプレイ用シャーシとボディに分かれており、簡易ながらシールもある。
ディスプレイ用シャーシの裏には安全ピンを止められるスリットがありバッジのように付ける事も可能だった。
さらに、同時期に発売されていた、レーサーミニ四駆のマシンを小型化したプルバックミニカー『ミニミニレーサー』(こちらも当然絶版である)のシャーシと交換すればちゃんと走らせることも可能だった。
マイナーチェンジ版として、岩魔零のマシンである成型色を黒に変更しアーチ状のリアウイングと丸形のライトを採用した『ブーメランガンマ ブラックスペシャル』も販売された。
更に、後年にはラップタイム計測システム『GPシステム』(『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』に登場するGPチップとは関係無い)に対応した『ブーメラン・10GPA』も発売された。シャーシにスーパーTZ-Xシャーシを採用し、リアウイングが大型のアーチ状になり、GPシステム用の穴がキャノピーに開く。ライトニングマグナム用の小径ホイール・タイヤの付いた「小径タイヤ仕様」もある。
後発のアストロブーメラン、サンダーブーメランW10と比べるといささかシャープさに欠け車高も高めなので全体的にずんぐりむっくりした感が否めない。好みのはっきり分かれるマシンである。
生産ラインが第二次ミニ四駆ブーム当時のまま終了している珍しいマシンであり、入手困難なスーパーミニ四駆の中でも希少度は群を抜き、リアルミニ四駆すら超える。
当然プレミアム化もされていないが、何故か後継機であるアストロブーメランは特別カラーバージョンながらプレミアム化がされている。こいつもスーパーⅡシャーシに無加工で載せられるのに…。