概要
『クレヨンしんちゃん』に登場するキャラクター。同名のキャラが2名いるが、
1.原作コミックとTVアニメの『クレヨンしんちゃん』「本当に怖い呪いの人形の話だゾ」で登場する呪われた人形。
2.劇場版第5作『暗黒タマタマ大追跡』に登場する強力な力を持つ魔神。
と設定が全く異なっており、この項目では両者を説明する。
1.原作22巻の番外編&アニメ版に登場する女の子の人形
CV:田村ゆかり
しゃべれないが意思はあり、彼女のモノローグが所々に出てくる他表情も変わる。なお自身が呪いの人形であることは自覚しているものの、それを哀しむどころかむしろ悪意バリバリの意地悪な性格。
元々は18世紀ヨーロッパのとある貴族が誕生祝いに作らせた人形らしいが、子供は重い病気にかかるわ、川で溺れるわ、夫婦仲は険悪になるわ、果ては夫(アル中)がうっかりランプを倒して家が全焼するわと災難だらけだったとか。
その後も行く先々で所有者に災いをもたらしてきた呪いの人形だったが、どういう経緯か春日部の道ばたに捨てられていたのをひろしが持ち帰ってきたことで災難がもたらされることとなる。
ジャーク自身へと。
まず夜中に画鋲をばらまいて誰かに踏んづけさせようとするが、トイレに起きてきたしんちゃんが三輪車でやって来たので失敗。しかもスカートの中を見られるわ(人形だからかノーパンらしい)、ケツだけ星人させられるわ、しかもしり丸出しのまま放置され、ばらまいた画鋲がおでこに刺さるわで、のっけからジャークの災難3連発。
翌朝、ならばと不思議な力でみさえとひろしをグロッキー状態&険悪にさせるジャークだったが、一触即発になったところでひまわりが現れこれも失敗。しかも彼女に振り回されて3回も床にぶつけられ、そのまま放り投げられて壁に激突した結果、人形のくせにたんこぶができた。これで4回目。
(ジャーク:赤ん坊はキライだ……💧💢)
今度はひまわりを操って縁側から落とそうとするが、ひまわりはしんちゃんに180度ターンさせられたので事なきを得た。そしてそのままジャークはひまわりに顔を踏まれ(しかもなぜかしんちゃんがご機嫌でこいつの上でお尻フリフリ)、挙げ句にはアクション仮面人形の敵役としてバーコードヘア(アンジェラ小梅カット)にされ(ついでにヒゲも描かれた)、ワンピースも着せ替えられて昔ながらの中年オヤジのような格好に。
ついにブチキレたジャークは最終兵器として「皆殺しボンバー(両腕をぐるぐる回転させながら突撃)」を繰り出すが、呪いが使える以外はただの人形にすぎないジャークでは人間の子供に敵うはずがなくアクションキックでひまわりのオムツ(使用済み)に顔を突っ込んでしまい敗北。ジャーク自身も「捨ててくれ…もうこの家やだ~……💧」ともはや家から離れたいと懇願するアリサマであった。
その後は再び捨てられ、通りすがりの男性(戸津加源久)に拾って貰おうとしたが、顔中ウンチまみれだったため「汚え人形! いらねえこんなの」と吐き捨てられて拾って貰えず、それ以降呪いのジャークの噂はすっかり消えちゃったとさ(笑)
色んな意味でハチャメチャ過ぎる野原一家に拾われてしまったことが運の尽きである。哀れ。
本話の放送は1999年8月13日。当時デビューから1年程で、後に他作品で多くの人気キャラクターを演じる田村氏がここまで散々な目に遭うキャラを演じるのはレアでもあるため、かなり必見である。
2.映画「暗黒タマタマ大追跡」の登場キャラ。
1000年以上前に、珠黄泉族の霊能者に騙されて悪事を働いた魔人。後に珠由良・珠黄泉両族の手によって霊能者と共に倒され埴輪に封印された。
凄まじい魔力を有しており、「どんな兵器より強い」「(復活すれば)世界は恐怖と闇に包まれる」と言われている。
本作品ではこのジャークを巡り、野原家+珠由良族と珠黄泉族の争奪戦が行われた。
埴輪から封印を解くためには珠由良・珠黄泉両族の持つ光るタマが必要だが、珠由良族のタマはひまわりが飲み込んでしまい、これがきっかけでひまわりが珠黄泉族に狙われる羽目となった。
その後、ひまわりからタマは無事に出てきて、珠由良のメンバーは珠黄泉族との決戦にも勝利し、封印が解かれる事を免れた。
かに思われたが…
しんのすけ「これで、でめたしでめたしだよねぇ!」
ひろし「逆だろ!!」
みさえ「何聞いてたんだぁ!?」
なんとしんのすけは、埴輪にタマを入れる事ですべてが平和的に終わると勘違いしていて、ひまわりと共に埴輪にタマをはめてしまった。
そしてついにジャークは1000年ぶりに封印が解かれる。
「私を呼んだのはお前たちか!?」
ついに姿を現したジャーク、ヘクソンは彼に問う。
「お前の力を借りたい!」
ヘクソンが嘘を言って、力を貰おうとしたとき…
「もうちょっとやっだ~!信じられな~い!」
厳かな登場からわずか数秒でオカマ口調で話し始め一気にキャラ崩壊。なんと、出てきたジャークはオカマと化していた…
本人曰く「1000年以上もタマを取られていた為に、オカマになった」らしい。いや、そのりくつはおかしい。
名前に反して根は善良な存在のようで、ヘクソンを見た途端、彼が自分をだまして悪行をやらせた者にそっくりだったらしく、彼の力になる事を拒んだ。1000年前のことも、あくまで魔ン棒で操られてただけとのこと。
さらに、魔人の賞味期限?も1996年12月31日(騒動の前年)で切れていた上に、残った魔力も埴輪から出てくる際に全部使ってしまい、もはやただのオカマでしかなくなった(これを聞いたへクソンは顔を歪める程の怒りを見せ、ナカムレは「アホらし」と脱力してしまう)。
その後、行く当てもなかった為か、ローズらに誘われて彼らの店で働くことになった。
エンディングにて同じく店で働くこととなったサタケと共に三兄弟と楽しくやっている様子が描かれている。
CV:青森伸
関連タグ
秘密結社鷹の爪:ネット配信の『.jp』で呪いの人形「ナッキー」が登場しており、原作版ジャークと同じ目に遭っている。