概要
『クレヨンしんちゃん』のエピソードの1つで原作回は「呪いの人形VSしんのすけ」のサブタイトルで単行本第22巻に収録され、アニメ版は1999年8月13日に放送。
あらすじ
18世紀のヨーロッパ。とある国のとある貴族に新しい我が子が誕生した記念に女の子の人形が作られ、その人形はジャークと名付けられた。しかし、ジャークが貴族の家に来てからというもの生まれたばかりの赤ん坊は重い病にかかり、上の子は川で溺れ死に、夫婦仲も悪くなってしまう。ついにはアル中になった夫の手で屋敷は炎上。一家は死亡し、屋敷も焼け落ちてしまうがジャークだけは焼けずに残り、笑みを浮かべていた。その後、ジャークは色々な家に貰われたりしたがジャークが行った家では必ず不幸が訪れるという…
それらは佐藤マサオが読んでいる怪奇-ミステリー-マガジンの記事でマサオくんは怖さから泣き出してしまい、読んだことを後悔する。だが、その都市伝説は確かに実在していた。
ある月夜、酔った状態で帰宅途中の野原ひろしはゴミ捨て場にあったジャークの魔力に魅せられ、ジャークを野原ひまわりへのお土産にすることにし、ジャークを持ち帰る。帰宅したひろしは野原みさえには「知り合いにもらった物」と誤魔化すがひまわりは既に眠っていた為、ジャークをプレゼントするのは明日になった。
皆が寝静まった後、ジャークは手始めに廊下に画鋲をばらまき、そのまま廊下で待つことにした。数時間後、トイレのために起きた野原しんのすけが画鋲の犠牲者になると思われたがしんのすけは室内なのに三輪車に乗っていたために画鋲は効かず、さらにジャークはしんのすけの手でケツだけ星人をさせられてしまう。直後に起きてきたみさえは家の中に三輪車を持ち込んだしんのすけを叱るがみさえが画鋲に気づいたことでジャークの画鋲作戦は完全に失敗に終わる。
翌朝、ひまわりがジャークを気にいったことでジャークは意のままに操ることが出来ることを喜ぶがひまわりに投げつけられ、壁にぶつかってしまう。
それでもジャークの邪気はしんのすけとひまわり以外の野原一家にダメージを与えており、みさえとひろしは倦怠感に襲われ、シロは動物の本能で怯えるのだった。
ジャークはひまわりに催眠術をかけ、まっすぐハイハイして、庭に落ちろと命令する。だが、しんのすけがひまわりの向きを変えたためにひまわりの直進はジャークを踏みつけて、歩いていってしまう。
二度もしんのすけに邪魔をされたジャークはしんのすけから始末することにしたがズボンを下した状態で近づいてきたしんのすけに驚愕し、さらにはアクション仮面の悪役に改造されてしまう。それにより、ジャークは何百年も変わらぬ髪型をバーコードヘア(アンジェラ小梅カット)に変えられた挙げ句、顔にはヒゲを書かれ、服もミカちゃんのおじいさんのものに着せ替えられて、中年親父のような格好となり、「怪人オカマおやじ」と名付けられた。
完全に怒ったジャークはしんのすけに自身の正体を明かすもアクション仮面ごっこに夢中なしんのすけには聞こえず、アクションキックでぶっ飛ばされ、ひまわりが大きいほうの便を出した後のおむつの上に落ちてしまう。これにより、みさえに捨てられることになったジャークだがしんのすけから解放されることを泣いて喜ぶのだった。
その夜、ゴミ捨て場のジャークは前日のひろしのように酔っ払った状態で帰宅途中の戸津加源久に魔力をかけるも、顔中ウンチまみれでオカマおやじ状態のジャークを見た戸津加はジャークを拾おうとはせず、「汚え人形! いらねえこんなの」と吐き捨ててその場を後にする。「その後、ジャーク伝説はすっかり消えちゃったとさ(笑)」と語られ、ジャークが大泣きする中、幕は下りた。
アニメ版における主な変更点
- マサオくんが映画館でジャーク伝説を語っていき、語り終えて、泣き出した直後、スクリーンに呪いの人形ジャーク伝説だゾというタイトルが血文字で映し出されるとそのまま逃げ出した
- 川で溺れた最初の持ち主の子供は溺死したことは語られていない
- アル中状態の夫の放火はランプを落としたことが付け加えられた
- みさえの髪型が3話前の「だんだん変になる髪形だゾ」からのパンチパーマ仕様となっている
- 野原夫妻がジャークの魔力でケンカを始めそうになるがひまわりがやって来たことですぐ正気に戻る
- オカマおやじの名前はカット
- アクション仮面人形を手にしたしんのすけのアクションキックでぶっ飛ばされたジャークが立ち上がり、皆殺しボンバーなる回転パンチを繰り出すも二度目のアクションキックでひまわりのおむつの上にぶっ飛ばされる
関連タグ
呪いのフランス人形だゾ:この話の原型とも呼べる恐怖の人形回。ただし、原作の有無やシリアスとコミカルの違いはある。