概要
アニメ『クレヨンしんちゃん』の番外編である「クレヨンホラー劇場」のエピソードの1つ。
タイトル通りフランス人形を題材とした回であり、過去、不定期に放送されていた「クレヨンホラー劇場」が最怖と言わしめさせた元凶であり、同シリーズに収録されている「恐怖の幼稚園だゾ」と並んでトラウマレベルの怖さである。
あらすじ
夏に昼寝をしていた野原みさえがフランス人形の悪夢にうなされ、その夜に帰宅した野原ひろしが持ち帰ったのは夢で見たのとそっくりのフランス人形だった。
会社の同僚から譲ってもらったものであり、野原ひまわりはフランス人形を気に入るのだが、みさえはどこか気味悪く感じていた…。
※以下、ネタバレ注意
「人間はみんな嘘つきだ。最初は大事にしてくれるが、すぐに飽きて目もくれなくなる。挙げ句の果てにゴミにように捨てる。私はそうやって何十人もの人間に捨てられ続けてきた…」
フランス人形
ひろしが持ち帰ったフランス人形は意思を持った呪いの人形であり、元々はゴミ捨て場に置いてあったところを会社の同僚が拾ったのだが、その後に怪奇現象に悩まされてひろしに譲る形でフランス人形を手放していた。
ひろしからの電話で経緯を知ったみさえと野原しんのすけがひまわりから取り上げようとした瞬間にフランス人形が正体を現して動き出した(直後にひまわりは眠るように意識を失っている)。
しんのすけの玩具を操って追い詰め、日頃から玩具を乱暴に扱ってきた事をお互いになすりつけるみさえとしんのすけに対して上記の台詞で一喝し、すっかり自身に心を奪われたひまわりを「最良の友」「この子は一生裏切ることはない」と評した。
そして、自分達玩具と同じ苦しみを味わせるために巨大な人形で踏み潰そうとした瞬間、みさえが部屋で寝ている場面に切り替わった。
一見すると夢オチと言えるがみさえが目を覚ました直後にゴミ捨て場の場面に切り替わって、そこに置かれたフランス人形が笑い声をあげたところで幕を閉じる等、フランス人形の存在自体は夢ではないとも取れる。
フランス人形がしんのすけとみさえを脅かすだけですませた理由は不明だが「命まで奪ったら、最良の友であるひまわりが悲しむから」と判断したのかもしれない。
備考
フランス人形役を演じたこおろぎさとみ氏は同作の野原ひまわりの声も演じており、無邪気なひまわりと不気味で威圧的なフランス人形を見事に演じ分けていた。
後に放送された「本当に怖い呪いの人形の話だゾ」も呪いの人形が登場するエピソードであるが、こちらはギャグ回であり、登場した人形ジャークがしんのすけとひまわりに乱暴に扱われて酷い目に遭うという真逆の内容であった。
関連タグ
M3GAN:こちらは暴走したAI人形であるが、自分になついた女の子と共依存の関係になる展開が類似している。