サイモン(舞台仮面ライダー斬月)
さいもん
「弱くていいじゃねえか。そいつにはそいつにしかできねえことがある。人によって主役になるステージは違うんだ」
概要
舞台『仮面ライダー斬月-鎧武外伝-』のノベライズである小説「仮面ライダー鎧武外伝~仮面ライダー斬月~」の重要人物。
舞台ではアイム達の会話でしか登場せず、また彼らから「リーダー」としか呼ばれてないため、名前やどんな人物であったかが不明だったが小説版で判明した。
チーム『オレンジ・ライド』のリーダー。
トルキア共和国地下都市の子供たちの中では年上で、少年というより青年に近い。
高い戦闘力を持つが明るい性格の平和主義者で、他チーム同士の抗争があれば仲裁してすぐに戦いをおさめてしまう。
ほとんどの抗争を一人で片付けしまうため、アイムや仲間たちはもっと自分たちを頼ってほしいと考えていた。
地下都市に連れてこられ戸惑っていた子ども達を最初にまとめた人物であり、グラシャやフォラスなど相性や意見の対立で複数のチームに分かれた今でも彼らを仲間だと認識している。
『俺は皆に幸せになって欲しいんだ』が口癖。
夢は世界中を旅して回りたいだった
仮面をつけた謎のディーラーによって、プロトタイプの戦極ドライバーやロックシードが地下都市に配られる始めると、いち早くそれらの入手に動いた。
ライダーシステムが広まり、子供たちでライダーバトルが繰り広げられてるようになっても死者が出なかったのはプロト鎧武に変身した彼の功績が大きい。
貴族からのバトルロイヤル開始の宣言後、舞台本編時点では彼が使っていた戦極ドライバーとロックシードを残して消息不明になっており、彼に代わってアイムがプロト鎧武に変身してチームを守っている。
ベルトが落ちていた場所にはサイモンが死んだ形跡や遺体がどこにも残っていなかったため、アイム達はリーダーは地下都市から出て行ったと考えているが……。
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舞台仮面ライダー斬月-鎧武外伝- 仮面ライダー鎧武 鎧武 仮面ライダープロト鎧武
一応舞台にも登場しているが……。
以下、小説のネタバレ注意
ベルトが広まり始めたある日、シャドウと名乗る青年に、協力してここから出ないかと持ちかけられる。
サイモンも最初は彼に警戒するが、あの日に兄が亡くしたことや自分がその兄に似ているから信用したと話されると心を開き、共に地下都市から皆を脱出させる計画を練るようになる。
その間、シャドウから兄の話を聞いたり、サイモンも仲間の話やオレンジ・ライドのメンバーを紹介したりし、親しくなっていく。
サイモン黒幕の正体を掴んで皆で倒すことで外に出られると考え、謎のディーラーがその鍵だと考えていた。
しかし、グラシャに襲われるシャドウを助け逃がした際、シャドウこそがディーラーの正体だと知ってしまう。
その後、バトルロイヤル開始の宣言された日、各地で貴族によって設置されていた爆弾が爆発し、仲間たちを多く失ってしまう。
まだ小さい子供だった仲間の亡骸を抱え彷徨っているとシャドウが別のグループのリーダーを殺害し、ベルトを奪う光景を目撃してしまう。
シャドウと対峙すると、彼から自分はトルキア共和国を牛耳る貴族の跡取りである鎮宮影正だと明かされる。
そして二人はお互いにアーマードライダーに変身し、対決。
戦いの中、自分が放ったオレンジスカッシュから潜伏していたベリトを庇った影正の姿をみて、影正の本心に気づき一緒に貴族と戦おうと説得する。それでも首を横に振る影正に、負けたほうが勝ったほうの言うことを聞くという勝負を挑む。
勝敗はサイモンの勝ちであった。そしてサイモンは武器を捨て、影正に手を差し伸べる。思い悩む影正にただサイモンは待っててくれた。
しかしお互いに手を取り合うことはなかった。
プロトタイプの戦極ドライバーは誰でも使用できる反面恐ろしい欠陥があったのだ。
それは使い続けるとインベス化するというものであった。
突如サイモンが悲痛な叫びあげ、苦しみながら暴れ出し、身体が徐々に怪物になっていく。それでも影正を攻撃しないようにしていた。
完全に化け物になる前に影正に自分を殺すよう懇願するが、サイモンに兄の重ね、新たな希望を見出していた影正は咄嗟に拒絶してしまう。そして、それをみたサイモンは絶望の表情を浮べたまま完全に化け物(ビャッコインベス)になってしまう。
人間としての最後の言葉は「ア…イム…助けて、くれ…」であった。
ビャッコインベスになった後はオレンジ・ライドを襲撃しており、最期は弟分のアイムに倒されることとになる。
インベスになった後は人間の言葉を喋らなかったが、最期にアイムの名前を呟いていた。
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