概要
クレイトスの異母兄弟ヘラクレスが愛用する、ライオンの頭部を模したガントレット。
元々はヘラクレスが12の功業のうち最初の功業「ネメアの獅子の討伐」を成功した際、その活躍を称えたゼウスとヘラによって送られた。
『ゴッドオブウォー3』の武器4種の中では一番の破壊力を持つ武器で、ほかの武器では壊せないオニキスの盾や壁も壊すことが出来る。専用魔法は強力な衝撃波を起こす「ネメアの雄叫び」。
後のクロノスやジャイアントスコーピオンとの戦闘でも大いに役立つも、ゼウスとの最終決戦で破壊されてしまった。
『アセンション』においても、マルチプレイのDLCとして使用できる。
ヘラクレスとの因縁
GoW世界のヘラクレスは「神々の英雄」としてのお株をすっかりクレイトスに奪われてしまっており、数多の功績を武勇を挙げて神にまで列せられたクレイトスに対し、「12の功業」もネメアの獅子の討伐以外はクレイトスの偉業に比べると華やかさに欠け、雑用にも等しい内容(ヘラクレス談)であったことから、激しい嫉妬心を抱いていた。
このため、ヘラに命じられたクレイトスの討伐を「13番目の功業」に例えたヘラクレスは、自身の英雄としての始まりにして象徴とも言えるこの武器を身に着け、クレイトスを抹殺し自らが次の新たな戦神にならんと目論んだ。
しかし、多くの神々を屠り力をつけたクレイトスには部下を伴っても敵わず、最終的にカエストスを奪われた挙句、顔の原型が無くなるほどタコ殴りにされ、無残な屍を晒す最期を遂げた(国内版ではグロすぎるため修正された)。
なお、クレイトスの方は自身と同じく神々の自分勝手に翻弄される人生を送って来たヘラクレスに対し、異母兄弟ということもあって何かしら思うところがあったらしく、これまで立ちはだかって来た英雄たちに対する扱いとは異なり、珍しく説得を試みている。
しかし、それでもクレイトスへの嫉妬からあくまでも神々の英雄たるを選び、上記のような無様な最期を迎えた彼を「最後まで神の道化のまま死んだ哀れな男」と評している。