概要
電撃ホビーマガジンの企画により産まれた、オーバーマン…それがXAN-斬-である。
元々同誌の10周年企画の中で、リボルテック化を前提にデザインされたものであり、2009年3月に正式に発売となった。
実際に商品化された際のキャッチフレーズは『後のキングゲイナー』であり、キングゲイナーの過去の姿という設定になっている。
ちなみにこの企画、デザイナーの安田朗(あきまん)氏がサンライズを通さず海洋堂に直電して実現したものであることが氏のTwitterで語られた。因みにちゃんとサンライズの許可も降りたが、あきまん氏は自宅に押し寄せてきたサンライズの人達に怒られたそうな(当たり前である)。
自我を持ち、フォトンマットも自由に扱い、クナイやカタナ「アクナギノツルギ」を用いる様はまるでニンジャ。
白いキングゲイナーに対して黒ベースのカラーリングに変更されており、ゆえに通称は『ブラックキングゲイナー』。
ゲーム作品では
スパロボシリーズにはZスペシャルディスク・X-Ωの2作品に登場。
Zは黒歴史時代に生み出された、時空崩壊後の世界リセット用システム『エグゼクターシステム』のマスターコアであるという設定になっており、キングゲイナーとは並行世界の同一存在という関係となっている。
特に初登場のスペシャルディスクではシナリオのラスボスを張るだけあって超絶凶悪なパラメーターを誇っている。
具体的には
- 武装のサイズ差補正無視・バリア貫通はボスのたしなみ。相手が組んでても関係ない。もちろん火力も高い
- 隊長能力でステータスを下げる効果はほとんど無効。底力もL9。2回行動・再攻撃もあるよ!
- 機体のHPは平均的なボスユニットと変わらないが、フォトンマットが超強化されてほとんどの攻撃を十分の一程度まで軽減する
- しかもフォトンマットは武器のバリア貫通やこちらの直撃を無効化
- じゃ精神コマンドで気力を下げよう…としても、脱力・分析を無効化する機体特殊能力・オーバースキルがそれをさせない
- 更に技量の低いパイロットの攻撃は絶対分身で回避する為、数でゴリ押す事も困難
- ダメ押しに気力130以上で覚醒・直撃・必中・ひらめきを毎ターン使用。イベントで気力150で登場するので常時必中つきの3回行動の恐怖にさらされる。しかも気力はロジャーのネゴシエイター以外で下げられない
…ザッケンナコラー!
毎回XANのひらめきを消費させ、こちらの攻撃を確実に通せる技量と火力を有したユニットとパイロットが複数いないと確実に詰む。幸いHPの回復はしないので、根気よく攻撃を当て続ければ倒れるようにはなっている。…ただし、周りにオーバーデビルがいる為XANばかりに構ってられないという状況だが。
なお、ZスペシャルディスクがXAN初の映像化になるのだが監修はサンライズ、コンテにいたっては富野由悠季御大が直接手直しする(寺田氏の話によると、誰が監修、修正するか聞いておらず戻ってきた絵コンテは大幅修正のうえに富野氏のサインが入っていたという)という豪華キャスト。それだけに動きは物凄く渋くてカッコいいのだが、いかんせん相手取っている時は無理ゲー一歩手前の状況で、オーバースキルどころかオーバーキルといった様相でえるためじっくり見てられないのが実情。
見事打ち倒せばビューアーで流麗な動き(とプレイ当時のトラウマ)を再確認できるぞ!
X-Ωではイベント「轟き叫べ!愛の名を!」からSSRで登場するが、本領発揮には限界突破を一回はする必要がある。
Another Century's EpisodeシリーズではRに隠し機体として参戦。ゲイナーが乗り込み活躍してくれる。(それゆえキングゲイナーとXANを同時に出撃させることは不可能)
関連項目
ジンライ(スパロボ):ボディカラー黒で、後に白くなり味方陣営で運用される(広義の)ロボット繋がり。