ジャッカル(北斗の拳)
じゃっかる
概要
バイク野盗軍団(アニメ版では「ウォリアーズ」の名がある)の首領。
元は超凶悪犯のみを投獄した地底特別獄舎「ピレニィプリズン」の脱獄囚だった。
「神をも欺くことができる」と嘯くハイエナのような狡猾で卑劣な小悪党。「自分より強い人間とは戦わない」を信条とし、ケンシロウに不用意に絡んだ部下を「貴様らに俺の部下の資格はない」と吐き捨ててひねり殺した。
多量の爆竹を常に保持しており、体に巻きつけている。アニメ版では爆竹を取り出して「南斗爆殺拳!!」と叫んでいたが、ケンシロウに「火薬に頼って何が拳法だ」と言われている。また、手の甲に仕込んだ刃物を武器とし、人体を真っ二つにするくらいの腕前は持っている様子。
強敵や卑劣漢を問わず、とりあえず戦いには応じてくれた他の悪党とは違って、ケンシロウの強さを認めた上で直接相対することを全力で避け続け、その逃げに徹したスタイルはケンシロウをそれなりに手こずらせた(だが、ケンシロウからの視点でいえば、「北斗神拳には、万が一にもない!」との言葉があり、「どこへ逃げても無駄だ!」の意味を込めて、敢えて泳がせていた、という解釈もできる)。
確かに狡猾ではあるものの、それなりの戦略眼を備えていたとも言える。
原作ではKINGとは無縁の独立軍団のボスだったが、旧テレビアニメ版ではKING配下の傭兵隊「ウォリアーズ」のリーダーという設定になった。もっともKINGに忠誠を誓っている訳ではなく、我が身第一の卑小な性格は原作と変わっていない。
活躍(殆どが悪行)
バットの生まれ故郷の村に水が出ると聞きつけ、ケンシロウが村を離れた隙に乗り込んだ。
村の子供たちを守っていたバットの育ての親・トヨばあさんが自分を銃撃した事に怒り、苦しんで死ぬようわざと急所を外してトヨばあさんを刃物で突き刺した。
銃声を聞いて駆けつけたケンシロウに対し、子供に爆竹を背負わせて逆方向に解き放つと言う卑劣な真似をしてケンシロウが子供たちを助けている隙にさっさと逃げ出した。
目的達成のためなら手段を選ばず、腹心のフォックスがケンシロウと遭遇する事を部下に告げられても「何を言ってるんだ? おれの右腕はここ(と言って右肩を指差す)にある」と吐き捨て、平然と捨て駒にした。
そんな事を吐いた癖に、フォックスがケンシロウに惨殺され死体がビレニィプリズンに送りつけられると「なんでこの場所を喋った!」と身も蓋もない怒りを爆発させた。
怒りに燃えるケンシロウに次第に追い詰められていき、自分を殺してケンシロウに命乞いをしようとした部下をまとめて爆殺。
『羅漢仁王拳』を使う巨人デビルリバースを地下の収容所から解き放ち、自分が生き別れの兄だと言う猿芝居で騙してけしかけた(旧テレビアニメ版ではジョーカーに入れ知恵されてこの行為に及んでいる)。
しかしデビルリバースの羅漢仁王拳もケンシロウには通じず、経絡秘孔を突かれ倒されてしまった。
最後は助けを求めて来たデビルリバースに掴まれて身動きが取れなくなり、ケンシロウに助けを乞うも「得意の芝居でもう一度説得してみるんだな」と吐き捨てられ自身の爆竹でデビルリバース共々「兄弟」仲良く、「あろぉ!!」(アニメでは普通に「うわぁぁぁ!!!」と叫んでいる)と言う絶叫と共に爆死するという皮肉な最期を遂げた。