概要
新田勇とは、『真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE』の主要キャラクターで、主人公の同級生。
性格
基本的にお調子者かつヘタレであり、カッコ付けな言動ばかりが目立つ小物。
また、自発的な行動はほぼなく、非常に周りに流され易い性格をしており、良くも悪くも今時の若者そのもの。
やりたくない事物は安易に避け、特に対価も出さず一方的に他者の力を借りようとする面があり、東京受胎前の主人公とのやり取りからも見て取れる。この性格は作中で悪い方向でエスカレートしていく。
高尾祐子のファンを自認し、彼女の為ならばある程度の行動力を見せる。
また情報収集力も(その道のプロであるヒジリ程ではないが)それなりに高く、東京受胎後の祐子の居場所やマントラ軍の動き、あるマネカタの情報などを早くに察知している。
『真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE Special DVD〜創造の軌跡〜』における金子一馬氏の発言によれば以下の通りである。
「根底には他人にサービスしたいという思いを持っていて、周囲の情報を積極的に集めるようになっている、その一方で自己愛が強いため、流行に敏感に反応している」
矛盾したような2つの側面を抱えている辺り、東京受胎以前から本人なりに迷いはあったのかもしれない。
劇中の軌跡
序盤は名前付きのモブでしかなく、東京受胎の現実を嫌々受け入れつつ、祐子の捜索に尽力しているだけだった。
シンジュク衛生病院を脱出した後にマントラ軍に囚われるも、同組織が崩壊した為に辛くも生き延びた。この頃までは主人公に対して友人らしく接していた。
マントラ軍崩壊の際に「特別な能力を持ったマネカタの噂」を聞いて助力を求めに行くが、マネカタ諸共カブキチョウ捕囚所に再び囚われる。蜃気楼の世界に閉じ込められ拷問を受ける内に、ある種の境地へと至り、助けに現れた主人公に対し冷淡な言動を採った。「人に頼ってても駄目なんだ」「真理を見つけた」等と語りながら、部屋に設置されていたアマラ車を用いて行方を眩ました。
後にヒジリから「『アマラ経路』に居る」と聞いた主人公は、アマラ経絡へと向かい勇の許へ着くも、勇はアマラ経路の住人へと堕ちており、その姿は『上半身の至る箇所に、粘液状の人面疽が浮かんでいる』と、おぞましいものだった。
アマラ経路に潜む、無数の思念体の言葉に耳を傾け続けた結果か、人間社会のお互いの無関心さを確信し、孤独と自己完結のコトワリ「ムスビ(結)」を見出す。
ヒジリが東京受胎の全ての調査を終了した所で、勇はヒジリを拐い彼の命と引き換えに、主人公をこき使ってアマラ神殿を占有、拐ったヒジリと同地に眠るマガツヒを用いて、ムスビの守護・邪神ノアを召喚し合一化した。
以後は邪神ノアを参照。
余談
ムスビルートのエンディングでは、文章を刻んだ巨大な石版で主人公を労う、まさかの本人不在演出でプレイヤーを驚かした。