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流桜の編集履歴

2024-04-12 18:06:59 バージョン

流桜

りゅうおう

流桜とは、少年漫画『ONEPIECE』に登場するワノ国での「覇気」の別名。

概要

『流桜(りゅうおう)』とは、ワノ国での「覇気」の別名で、「流れる」という意味を持っている。

より厳密に言うと、覇気(体内を流れている覇気)そのものを指した言葉なので、覇気のコントロール方法を指している言葉でもなければ、覇気とは違う別の概念でもない。

また、「武装色の覇気」の別名である可能性を公式でも指摘されている。


※この言葉には問題点が多く存在し、ネット上でも信憑性の低い情報が多いため、主にそちらについて下記の『情報の信憑性について』の項目で解説する。『覇気』『武装色』の詳細については以下の記事を参照。

言葉記事名
覇気覇気(ONEPIECE) ※こちらに関しては武装色を含めて覇気全般のより詳細な内容を掲載。
武装色武装色

情報の信憑性について

検証

『流桜』という言葉に関しては、多くの読者は見方を根本から間違っており、公式情報にも疑わしい記述が存在している。実際に代表的な主張を挙げながら、解説していく。


  • 主張1: 流桜と覇気は別概念

作中の描写から「覇気と流桜は別概念だ」と主張する読者が多く見られる。しかし、このような主張を見てみると、


  1. 作中の描写を無視しているため、そもそも不適切である
  2. 読者が根拠にしているのは、覇気そのものの違いではなく、覇気の技術の違いである
  3. 根本的な部分まで触れられておらず、別概念ではメカニズムを全く説明できない
  4. 仮に別概念とした場合、どの情報も流桜の発生源の説明がないため、全く根拠がない

等の問題が発生するため、明らかに誤りである。


  • 主張2: 流桜は外に纏う覇気

作中の描写から「流桜=外に纏う覇気」と主張する読者も多く見られる。しかし、このような主張も、


  1. 外に纏う覇気の中には技術が、武装色と覇王色の2色が含まれており、色の数としては中途半端になり、不公平になってしまうため、流桜を外に纏う覇気とするのは、あまりにも不自然である(1色の覇気・2色の覇気(武装色・見聞色の2色に限る)・覇気全般を指す言葉であれば問題はない)
  2. 作中の描写が不適切になる(特に「持ち主の“流桜”を放出し...」と発言している描写の文脈がおかしくなってしまう)

等の問題が発生するため、誤りである。


  • 主張3: 流桜は武装色の覇気

作中の描写から「流桜=武装色の覇気」と主張する読者も多く見られる。実際にこれは公式情報でも可能性を指摘されており、一見すると問題はそこまでないため、上記2つよりも信憑性がありそうな情報ではあるが、解析していくと、


  1. 武装色の覇気は定義を考慮すると、作中の描写が不適切になる
  2. 「流桜は武装色の覇気」という確定情報はない
  3. 覇気の色は、あくまでも効果・技術の違いで区別されているに過ぎないため、たとえ武装色以外の色であっても作中の描写が不適切になる
  4. 武装色の覇気と類似する技術は、覇王色の覇気にも存在する

等の問題が発生するため、信憑性は低い



まとめると、流桜の根本的な意味は、覇気のコントロール方法にあるわけではないので、「覇気の技術」「覇気の効果の違い」で捉えてしまうと、描写が不適切になるということが分かる。つまり流桜は、「覇気全般」「覇気そのもの」「体内を流れている覇気」を指した言葉であるというのが結論となる。


そもそもワノ国には、おでん以外に覇王色を使用できる者がおらず、実力者の殆どは基本的な2色の覇気(武装色・見聞色)しか体得していないことから、覇気の効果の性質上、覇気による攻撃や防御に扱える色は武装色の覇気のみとなる。そのため、仮に流桜が武装色の覇気であった場合でも、『剣を武器とする侍が多いワノ国では、攻撃や防御の手段で扱える武装色の覇気が特徴的であったために、自然と「流桜=武装色の覇気そのもの」と認識する者が多くなってしまっただけに過ぎない』という見方が可能だ。

また、「流桜=流れる」という意味になっている理由については、覇気自体はそもそも人類の体内を循環しながら流れているエネルギーであり、ワノ国では覇気の流れを応用した技術が広まっているからと推察できる。


原作版・アニメ版の解釈の違い

実際に誤解の影響は公式にも及び、原作とアニメでも解釈の仕方に食い違い生じている。


原作

  • ワノ国での「覇気」の別名で留まっており、武装色の高度な技術だけを指すような言葉として解説している描写はない

アニメ

  • あたかも武装色の高度な技術だけを指す言葉のような描写になっている
  • 覇王色の覇気」を纏う技術も明かされたことで、さらに曖昧になっている

誤解を生んだ原因

このような誤解を生んだ原因を根本的な原因を探るために、ネット上に流されている情報をかき集めて、上記に挙げた代表例の主張を見てみると、共通する以下3つの致命的な問題点が見えてくる。


  • 多くの読者は、作中世界における「覇気」について、根本から知識不足のまま、作品を読み進めている傾向がある
  • 多くの読者は、「覇気」について原作で判明した描写や公式で判明した情報をそのまま表面的に捉えているだけで、意味やそれを発揮する仕組みを正しく把握していない(具体例:「“覇気”=“意志の力”なのだが、それをそのまま言葉通りに受け取っているだけ※」など)
  • 多くの読者は、原作の描写や作者の発言等を検証なしにそのまま鵜吞みにしている傾向がある

このように多くの読者が、「“覇気”に関しての基礎からの知識不足」という問題が現在も解消されていないために、覇気の本質・発揮する仕組み等を正確に理解していないことが根本的な要因となっていることが分かる(主な例は「覇気の意味を具体的に答えられない」「覇気を発揮する仕組み等については理解していない」など)。

実際にネット上の内容を見ると、「覇気」について、原作の描写をそのまま表面的に捉えてそれで完璧に理解したと満足してしまっている読者が多くいるが、それはあくまでも「覇気」のコントロール方法の一部を描写の表面だけを見て判断しているに過ぎないので、単に情報を丸暗記したのと同じであり、「覇気」をコントロールする仕組みを理解したわけではない(ただ、その場で楽しむ分には表面的な理解でも構わない)。このような根本を無視した理解は「知識不足」が引き起こすものである。

そうなると読者の頭の中に、「覇気」がどういうものなのかイメージが全く湧かない故、原作や公式で判明した従来の覇気の技術に囚われた見方から抜け出せないので、覇気の新技術が判明すると理解が追いつかなくるのは当然だろう。

まとめると、今回の「流桜」に関する誤解拡大の要因は、読者の「知識不足」によって覇気の根本を無視した理解になっていたことにあり、それが影響してヒョウじいの「流桜」に関する解説も無視した理解になってしまった読者が多く出てしまった。

つまり今回の「流桜」の誤解は、読者の「覇気に関しての知識不足」や「考え方の癖」が引き起こしたものと言える。


また、読者に非常によく見られる「考え方の癖」はもう一つあるので次いでに解説するが、それは作者の発言や原作の描写等を検証なしにそのまま鵜吞みにしていることだ(主な読者の誤解の例は「SBSで明かされた六式の“”の速度をそのまま鵜吞みにし、あたかも“剃”そのものが必ずクロの“杓死”とほぼ互角の速度というような解釈をしてしまう」「カイドウの“覇気だけが!!! 全てを凌駕する!!!”という発言をそのまま鵜吞みにし、あたかも必ず覇気>悪魔の実の能力というような解釈をしてしまう」など)。実際に、SBS等における情報でも誤った情報が流されることが稀にあり、その代表例が「悪魔の実の能力の上位種の解説で、原作ではトントンの実の能力者はマッハバイスであるにも拘わらず、SBSでは誤ってバッファローとして記載されている」などが挙がる。

このように原作の描写や作者の発言自体は確かに情報の信憑性としては最も高いのだが、ごく稀に作者も見落とし等によって作中と矛盾しているような誤った情報を流してしまうことや、作者は敢えてキャラクター個人の考え方として描いていたりすることがある。代表例に挙げたトントンの実の件のように表面的に見て分かるようなものであれば矛盾している点にすぐに気づくことができるのだが、六式の「剃」の速度・カイドウの発言のような表面的に見ただけでは分からない矛盾点は、従来の描写を詳しく見ていかないと気づくことはできない。

そのため、「作者の発言だから」「原作で〇〇〇が発言していたから」などの肩書きを理由に情報をそのまま鵜吞みにしていると、読者は自然に「権威バイアス」というものにかかってしまい、それが誤った情報であったとしても、本人はそのことに中々気づきにくく、適切な判断ができなくなってしまう問題が生じてくる。


誤解が拡大する根本的な原因は、読者にある上記3つの問題にある以上、それらが解消されない限りは、一生解決には至らないため、誤解はこれからも出てくると予想される。また、読者の「考え方の癖」、所謂「認知の歪み」というものは理解だけでなく考察する上でも絶対に知っておかなければならない要素で、それが読者の考察の妨げになっているせいで、本人は全く気付かずに信憑性の低い考察を生み出しているということは考察界隈でもよく見られる。

このことから、原作の描写や作者の発言等の情報をただ鵜吞みにするのではなく、それらの情報を正しく理解し、最終的に読者自身が正しく判断できるようになることが非常に重要だと言える。


※公式資料に記述されている通り、「覇気=意志の力」で間違いはないのだが、もう少し具体的に言うと、気配・気合・威圧等の全ての人類が潜在的に持つ様々な目に見えない感覚(エネルギー)の総称を、作中世界では「覇気(意志の力)」と呼んでいるのだ。


関連項目

ONEPIECE 覇気(ONEPIECE) 武装色 見聞色 覇王色

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