- 島根県の伝承に登場する怪魚。本項目で解説。
- まんが日本昔ばなしの1エピソード。本項目で解説。
- 2015年秋アニメで放送されたアニメ『影鰐-KAGEWANI-』。及び作中に登場する怪物。
概要(伝承)
島根県の邇摩郡・温泉津(ゆのつ)町の伝承に伝わる、鮫に似た姿の妖怪。「鰐」は島根の方言で鮫の事を言う。
波一つ無い凪の日に船を出す者の前に姿を現わし、海面に映った船乗りの影を飲み込む。これに影を飲まれた者は死んでしまうと言われている。
また、影鰐に襲われそうになった漁師が銃で影鰐を射殺した後、海岸で踏んだ影鰐の骨が足に刺さって死んだという。
長崎県から佐賀県にかけての近海に出没する、棘だらけの尾で船乗りを海へ引きずり落として喰い殺す「磯撫で」と言う怪魚と同類であると言われる。
歌川国芳の浮世絵に見られる鰐鮫は、悪樓と似た姿をしている。また、ヨーロッパの古い絵画に見られる鯨などにも似ている。
関連イラスト
まんが日本昔ばなし
島根県の民話「影ワニ」として放映。この回をトラウマ回とする者もいる。
本作では、ムシロや板を海に投げ入れて影が直接海面に映らないようにすることで、影鰐の攻撃をある程度やり過ごせるとされている。
また、一度狙った獲物を執拗に攻撃する執念深さを持つが、獲物の影が夜の闇に紛れて消えてしまうと諦める。
ゲーム
サメ系モンスターの上位種として登場することもある。
刻のイシュタリア
詳細は →カゲワニ