概要
『仮面ライダー555』のスピンオフドラマ「仮面ライダー555殺人事件」に登場する金魚。
人間に捨てられたのか定かではないが、何故か水もないその辺の道端でピチピチと跳ねていたところ、たまたま通りがかった買い物帰りの園田真理が拾い、紆余曲折を経てクリーニング店西洋洗濯舗菊池で「キン」と名前を付けて飼うことになる。
乾巧は犬や猫を飼うのにありがちな言葉を並べて反対していた……が、実際は一番キンの事を気に入っていたらしく、夜中にこっそりと餌を与えて可愛がっていた。
しかし、その翌日金魚鉢から突然姿を消してしまい……。
そして時を同じくして、巧らが働くクリーニング店に訪れた客が何者かの攻撃を受け、灰化してしまう。
更に次々と犠牲者が増えてしまうも、黒いコートが似合う何処ぞの警部補宜しく第四の壁を越えた草加によると、消えたキンの存在がこの事件の重大なヒントとなっているようだ…。
草加雅人「『仮面ライダー555殺人事件』!
視聴者の諸君、犯人は誰か、分かったかな?
ヒントは『金魚』!
諸君のその小さな脳ミソで、よ〜く考えてくれたまえ……!」
「(訳:お前たちも片付けて、連続殺人の記録を更新するキン)」
正体はフライングフィッシュオルフェノクであり、一連の殺人事件の犯人。オルフェノクに覚醒した影響なのか人間と同等の知能と強い自我を手に入れており、元々が人間でないのもあってか殺人に抵抗を持たないどころかゲーム感覚で人を襲うなどハイパーバトルビデオ染みたギャグの空気で誤魔化されているが、かなりのサイコパス。ちなみに語尾に「~キン」と付けている。
殺されたヒサオが『コウタ』というダイイングメッセージを、胡桃玲菜が星座占いの本を持って死亡したことから、コウタの星座である魚座から犯人であることを見抜かれてしまう。
正体が暴かれると、遊泳態のようなワンサイズ大きい金魚の姿へと変化して脱走するも、巧と草加に追いつかれたことで人型になり、二人が変身した仮面ライダーネクストファイズと仮面ライダーネクストカイザに応戦。
「(訳:探偵ごっこはもう終わりキン?じゃあ、こっちも本気を出すキン!)」
二体一且つ相手が最新システムを使用しているにも関わらず互角に渡り合い、飼い犬ならぬ飼い金魚に手を噛まれているネクストファイズたちを跳ね回るような動きで翻弄。
言葉が通じているのかは分からないが、明らかにこちらを嘗めているような態度に二人は怒りを募らせるも息が乱れたことで僅かに連携が取れなくなってしまう。
「(訳:お前らw、カッコ悪www 二十年もやっているのにww)」
「(訳:この挿入歌、お前らには勿体ないキン……今日から『金魚with no name』キン!)」
完全に調子に乗ったのか草を生やしながらメタ発言を連発し、戦闘時に流れていた処刑用BGMの曲名を改変しようとするも、虚仮にされたことで完全にキレたネクストカイザの圧に怯んでしまう。
ネクストカイザ「俺のことを好きにならない金魚は邪魔なんだよ……!」
「(訳:キメ台詞に頼る奴は嫌いキン!)」
恐れをなして逃走するも、当然無事で済むはずもなくアクセルフォームとなったネクストカイザの必殺技が直撃。最期はネクストファイズが繰り出したクリムゾンスマッシュを受け、灰となって消滅した。
犠牲は出てしまったものの、事件は無事に解決したが園田真理・草加雅人からは「ヒサオはダイイングメッセージを残すなら、態々コウタではなくキンと書くべきでは」と疑問を持たれており……?