概要
ビーマス・グロゥブのジット・ラボラトリィで開発された大型モビルアーマー。
カバカーリーなどと共にジット団によって地球圏に持ち込まれ、ジット団と協力体制を結んだマスク部隊へと供与された。
コックピットは三人乗りとなっており、メインパイロットの他、サポートとして二名の搭乗員が同乗する。主なパイロットはバララ・ペオール。
ピラミッドを思わせる四角錐状のシルエットを持ち、宇宙用移動砲台といった赴きを持つ。
他のモビルアーマーやモビルスーツに存在する可動肢は見受けられず、機体底面部に設けられた大型バーニアと各部スラスターによって移動するが、機動性・運動性共に高く、その外見とは裏腹に接触回線を開こうと図ったカバカーリーを何度も寸前であしらう嫌がらせをするなど小回りが効く描写も見せている。
武装は大口径ビーム砲「テンダービーム」のみであるが、植物の枝葉のような複雑な軌道を広範囲に描くそのビーム砲撃は、超長距離からであっても高い制圧能力を発揮、さらにテンダービームはフォトンバッテリーの大小に反応して枝分かれする事から高い追尾性能をもっており、特に対艦隊・対物量戦で真価を発揮する。
テンダービームは発射後に大樹を思わせる光を発し、これがユグドラシル(世界樹)の名称の由来にもなっている。
また、これに併せて高出力ビーム・バリアも搭載しており、近接防御ではテンダービームと併用する事で敵機の接近を許さない。
欠点としてテンダービーム使用後はビームの位相の反転が発生し、これが広域に拡散してしまう点が挙げられ、高出力ビーム・バリアの搭載もビームによる被弾を想定しているものと思われる。
さらにフォトンバッテリーに反応追尾する仕組みのためか僚機を伴う事ができず、敵味方の混戦での運用は困難と思われる。