曖昧さ回避
- 第1部「ファントムブラッド」に登場する人物についてはジョースター卿の項目を参照。
- 第2部「戦闘潮流」に登場する人物についてはジョージ・ジョースターⅡ世の項目を参照。
- 第8部「ジョジョリオン」に登場する人物についてはジョージ・ジョースターⅢ世の項目を参照。
- 舞城王太郎によるスピンオフ作品についてはJORGE JOESTARの項目を参照。
概要
第7部「スティール・ボール・ラン」に登場する人物。
新しい世界におけるジョージ・ジョースターで、主人公:ジョニィ・ジョースターとその兄であるニコラス・ジョースターの父親。ここでは牧場の経営者であり、競馬の調教師でもある。
優秀なジョッキーであったニコラスを溺愛していたあまり、弟のジョニィに対して愛情を注ごうとしなかったため、間接的にではあるがジョニィが道を踏み外してしまう遠因を作ってしまう
また、この寂しさを紛らわせるために、ジョニィがこっそりと飼っていたネズミのせいでニコラスは死ぬ羽目に陥ったので、溺愛していたニコラスの死の遠因ですらあるといえる。(無論逃すか殺せと注意されても飼い続けたジョニィにも非はあるが)
挙句の果てには、ニコラスが死んだ後ニコラスの遺品の一つであるジョッキー用のブーツをやむを得ず借りようとしたジョニィと口論し、つい「 神よ……あなたは…連れて行く子供を間違えた………… 」とお前(ジョニィ)が死ねばよかったのに同然の事まで吐き捨ててしまい、決定的断絶を生んでしまう(自身で予備を用意していなかった上、「家族、それも実の兄の遺品」と知りながら、「使える」と判断して持っていこうとしたジョニィにも大いに瑕疵があるため彼だけが悪いわけではない)。
しかし、レース終盤でジョニィの前に現れ、涙を浮かべながら息子の活躍を見守っており、大勢の前で自分がジョニィにした仕打ちを懺悔し、その上で誇りに思うことを宣誓、和解したものと思われる。
この懺悔は「眼中になかったくせに活躍していると知ったらすっ飛んできて親面する掌返しである」と非難されることもあるが、北米大陸横断というレースの距離と活躍し始めた時期、当時の交通事情の関係上「活躍してから」では間に合わず、参加していることを知ってすぐすっ飛んで来ていないとジョニィより先にゴール付近には到着できない。
また、懺悔室というものがあるように懺悔とは基本「神父と、一対一で、内密に行うもの」そしてキリスト教圏において謝罪は「この一件において全ての非は自分にある」と主張することを意味する(「海外で気軽に謝るな」というのはこのため、賠償金などを吹っかけられても、相手の不注意で大切なものが壊れていても「非は全て自分にある」と宣言した以上文句が言えなくなってしまう)。
そのため公衆の面前で懺悔するというのは非常に勇気が要る行いであり、「自分は神の御下に行く価値もない罪人である」と認めるも同義でありそれだけ悔いているという意味になる。(上記の通りジョニィにも大いに非があるが、それは当人同士で擦り合わせるものであり、「ジョニィが半身不随になったきっかけが自分にあると言われても文句を言わない」という宣誓でもあるためこの上ない歩み寄りの証となる)
この事から彼は活躍しているからと掌返しでジョニィを誇り始めたのでは無く、下半身不随の身で前代未聞の大レースに参加している事を知り心配になって追跡、道中彼が活躍していることを知り、自身の過ちを後悔し、顧みることができた、優良とは言えずとも、ちゃんとした父親であったと言える。
余談
調教師としては極めて有能で、三冠レースを7連覇している。
3つのレースを2年以上独占したとすれば少なくとも一頭は三冠馬を輩出したことになり、1つのレースを7年連続とも解釈できるが、いずれにせよ作中のアメリカ競馬の歴史に間違いなく名を残す名伯楽である。
最近はウマ娘プリティーダービーの影響でそれがどれだけ難しいかファンの間で理解され、高く評価されるようになった。
「ジョージ」という名前の由来は、ビートルズのメンバーの1人であるジョージ・ハリスンだと言われている。