概要
任天堂ハードを専門とするファミ通の姉妹紙で、本家ファミ通よりも低年齢層(後述するが初期は大人向けの誌面であった)をターゲットとし、フルカラーの誌面や低年齢層にも読みやすいにぎやかな構成、連載漫画を別冊付録とするなどした漫画の充実、カービィのビーチボールやゲームキャラの文具などのゲーム雑誌としては異色のふろくが特徴だった。
また、月号数は発売の2ヵ月後の月が記されていた(例:3月発売の号は「5月号」)。同様の記述を用いている月刊誌としては月刊少年エースなどが存在する。
表紙にはスーパーマリオ64のパッケージのマリオのコスプレをしたネッキーが毎号描かれていた。
歴史と誌名の変遷
ファミ通64+(1999年5月~2001年2月)
1999年5月に任天堂全面協力と銘打ち「ファミ通64+」として創刊。当初は大人向けの誌面であり、クリエイターへのインタビューなど文字量が多い構成であった。創刊から約1年後の2000年4月に編集長が後のファミ通4代目編集長となる「バカタール加藤」に交代すると、表紙レイアウトの変更やシールやカレンダーなどの力の入った付録の登場、ファミ通名物のクロスレビューの開始、編集長の影響による「バカ総研」などの笑いに振った記事の登場など誌面に大きな変化が見られた。
ファミ通64+ゲームボーイアドバンス(2001年3月~同年8月)
ゲームボーイアドバンス発売に伴い、2001年3月に「ファミ通64+ゲームボーイアドバンス」に誌名変更。この時期に後に名物編集長となる「水ピン」が編集長に就任し、読者投稿コーナーの充実のほか記事にふりがなが振られるようになるなど全年齢・低年齢向け路線に徐々にシフトしていくことになり、後の誌面の原型ができあがり始める。
ファミ通キューブ+アドバンス(2001年9月~2006年2月)
ゲームキューブ発売に伴い、2001年9月に「ファミ通キューブ+アドバンス」に誌名変更。
この時期になると付録が一層豪華になり文具やCDなどの異色ふろくの登場、誌面の名物となる水ピンのコスプレの開始、実写4コマ「キューブくん」の開始、別冊漫画ふろく「ファミ2コミック」の登場などと言った異彩を放つ企画が目立ち始める。
ファミ通DS+キューブ&アドバンス(2006年3月~同年9月)
ニンテンドーDSの普及及びゲームキューブ・アドバンスのタイトル減少に伴い、2006年3月に「ファミ通DS+キューブ&アドバンス」に誌名変更。誌名に「キューブ」と「アドバンス」の名は残るものの上記のように当時はDSが市場の中心であったことやゲームキューブとアドバンスの発売タイトル減少もあり誌面はDSと発売を控えたタイミングであったWiiの話題が中心だった。
ファミ通DS+Wii(2006年10月~2016年3月休刊まで)
Wiiの発売を控えたタイミングで2006年10月に「ファミ通DS+Wii」に誌名変更。最も長く使われた誌名であり、この間ニンテンドー3DSやWiiUの発売があったがそれらにあわせての誌名変更は行われなかった。
2007年8月発売の2007年10月号をもってファミ通64+時代から通算100号を達成。
その後通算200号を達成した2016年1月発売の2016年3月号をもって月刊での刊行を終了し、不定期刊への移行を発表したが、2024年時点でも復刊のめどはたっていない