始まりの時、人々はあの悲鳴の兆しに気づかなかった
概要
『パニシング:グレイレイヴン』を運営している中国のゲームメーカー・GUANGZHOU KURO TECHNOLOGY CO., LTD.(本社:広州)が現在開発しているスマートフォン向けオープンワールドアクションRPG『鸣潮』の日本語版タイトル。英題は『Wuthering Waves』。
2022年5月25日に本作を開発中と公式発表。同時に中国版公式HPを開設。27日にはティザートレイラー(ショート&ロング)とゲームプレイトレイラーの計3動画をYouTubeで配信した。
2022年9月15日~9月18日に開催された「東京ゲームショウ2022」で、KURO GAMEのブースにおいて出展。同時に日本語版と英語版の公式HPが開設され、事前登録がスタートされる。
2023年4月25日にクローズドβテスト開始。
2024年5月23日にリリース開始。
ストーリー
100年前の災厄「鳴潮」で前文明が壊滅した世界を舞台に、記憶を失ったプレイヤーは「漂白者」として、記憶を取り戻すために鳴潮からの粒子「鳴潮子」の影響を受けて能力を得た「共鳴者」と共に、「幻象(ファントム)」と呼ばれる謎の生命体や、『終末世界』を唱えるテロ組織「残星会」などが暗躍する世界を旅する。
世界観
遥か宇宙の彼方に存在する、第3太陽系惑星「ソラリス」。「悲鳴」と呼ばれる、惑星規模の災害で多くの命と文明が断ち切られた終末世界が舞台となる。
災害と共に現れた幻像という未知の生命体、新たなエネルギーを秘めた鳴潮物質、そして災害を経て進化した新人類「共鳴者」。
やがて彼らの間で戦争が勃発して……
登場キャラクター
主人公
共鳴者
秧秧(ヤンヤン)
『夜帰』隊員の一人。微風のように穏やかな少女で、人を宥めるのが得意。そのためか、人の傍に寄り添う事に慣れている。共鳴者の影響か、左側の髪先が羽毛化している。
熾霞(シカ)
『天工』の一人。「正義の味方」を名乗る奔放的な少女。
弾丸のような熱意で、助けを求める者の元へ駆けつける。
白芷(ビャクレン)
『皇龍』の学者であり、遺跡探索に慣れている少女。
感情や人間関係と言った予測不能な事態、それによって起こる変動と代償を拒んでいるため、妙に理性的。
『黒海岸』の一員である、天真爛漫な女の子。
童話が大好きで、元気いっぱい。常に一緒にいる黒メェと白メェのぬいぐるみは彼女の最高の友達と保護者を務めている。いつか黒メェと白メェと、一緒に世界を一周するつもり。
霧のように掴みどころがない情報屋で、お客さんに対してはいつもニコニコしている。噂によると、彼に対価さえ払えば、どんな情報でも貰えるらしい。アンコとは最強コンビ。二人はいつも一緒に行動していて、いつも賑やか。
忌炎(キエン)
『夜帰』の団長。大義と共に龍の槍を持ち、疾風迅雷の如く戦場を往く男。瑝瓏夜帰軍を率いる忌炎は正義感が強く、行動はいたって颯爽かつ迅速である。医学の家系に生まれた彼は、医術に優れると同時に、深い思いやりの心を持っていた。そんな彼だったが国と民の平和な暮らしを守るため、医者の身分を捨てて、武器を手にして、残像と戦う道を選択したのだった。
丹瑾(タンキン)
『夜帰』隊員の一人。家族愛を大切にする、静かな少女。
『夜帰』の皆からは妹のように接され、そんな彼らに恩返しするため彼女も戦う。「悪」と「善」の真義を見極めるための旅をしている。険しい道のりだが、少女は世界の「悪」と立ち向かい、今日も剣を振るう。
国際独立傭兵組織「幽霊猟犬」(ゴーストハウンド)の団長。冷酷で無表情ながら、威圧感を放つ男である。追放者だった彼は、ほとんど独りで傭兵団を立ち上げ、やがて名を轟かせた。利益のためなら手段を選ばない。しかし、味方として信頼できる存在だ。
吟霖(インリン)
頼りがいがあり、それでいて慎み深い性格の吟霖は、かつて治安署の優秀な巡尉だった。そんな彼女はありとあらゆる情報を巧みに利用し、影に潜む悪を調べ出すことを得意としていた。一見して冷たくも見える彼女だが、一度信頼を勝ち取ることができれば、その艶やかな外見の下に隠された強くて善良な心を垣間見ることができるだろう。
長離(チョウリ)
今州で令尹参事を務める長離は鋭い洞察力を有しており、それによって敵を罠に掛けることを得意としている。今汐の師匠でもあり、彼女の指導はとても優しいと評判である。とある宿願を遂げるべく、彼女は自分の身を盤面に賭して、迫る時間と滅びとに抗っている。
今汐(コンシ)
今州の令尹という立場にいる今汐は、崇高な権威を纏うと同時に、重い責任も負っている。例えこの先が茨の道であろうとも、千年に渡る悲鳴がまるで永久に解けない雪のごとく降り積もっていようとも。彼女はその雪の中をかき分けて、人類の未来を切り拓くべく努力を重ねるのだ
淵武(エンブ)
拳法道場を経営する優しくて穏やかな紳士。雷煌拳の達人でありながら、多様な健康法を熟知している。その優しさは、飾らぬ強さの裏返しである。
凌陽(リンヨウ)
誠実で情熱的、心優しく聡明な異種族の客人。ある偶然のきっかけで、凌陽は今州瑞獅団の一員となった。情熱に満ちた「獅子舞」でみんなの恐れを取り払うことを彼は願っている。
ネオユニオンの先駆条約のある小隊と今州を訪れた少女。物静かで面倒見がいい。植物保育士として、良い意味で年不相応な強い意志を宿す。チームワークでは、いつも後方支援の役目を担う。
鑑心(カンシン)
文字通りの野に生まれ道観で育った、風儀拳の使い手。天真爛漫で、鏡のように澄んだ心の持ち主でもある。鑑心は生涯をかけて武を極めようとする信念を持つ——さながら、純粋、専心、執着を体現するが如く。現在は修行を行った山を下り、俗世をその身で体験し、人情を味わっている。
桃祈(タオキ)
天工辺境防衛の責任者。一見怠け者だが、実はとても頼りになる人物。桃祈は外敵から皆を守る防衛線であり、背後で全てを支える最後の砦でもある。いつも効率よく仕事をこなし、そしてのんびりとした生活を楽しんでいる。ゆったりと、だが着実に。平和な未来に向けて、その歩みを止めることはない。
上流階級の生まれが、彼に孤高な気性と上品な立ち居振る舞いを授けた。科学研究における天賦の才に恵まれ、ネオユニオンでは最年少の天才と称えられている。飽くなき知識の探究ため、貴族の暮らしに決別を告げた。現在は派遣メンバーとして研究院で研究に励む日々を過ごしている。弱みを見せて柔らかな口調で話してあげれば、彼からの好意を引き出せるだろう。
散華(サンカ)
今汐の近衛。寡黙だが忠実で頼りになる存在。散華が見る世界は通常の認識とは大きく異なる。また体温も低く、周囲の気温を下げ、氷雪を生み出すことができる。散華は精神を安定させるために剣術を修行している。この修行によって、能力をより自在に操れるようになっただけでなく、身体への負担も軽減させた。
ゲームシステム
探索
- 移動
オープンワールドゲームの醍醐味というべき基本システム。
どこまでも広がる世界を自由に歩き、走り、跳び、登り、滑空する。特に登るアクションについては某ゲームのように壁に張りつく形ではなく、スタイリッシュに駆け上がるものとなっている。
他にも「鉤縄」というアイテムを使えば一瞬だけ高速移動できるフックロックや、高い場所から滑空するパルクールなど、フィールドの移動に役立つアクションが豊富。
無論これらはスタミナを利用して行うが、本作はなんとダッシュや壁登りであまりスタミナが消費されないので、それほど制限を感じずにキャラクターを動かせる。
戦闘
- 攻撃
『パニシング:グレイレイヴン』同様、アクションバトルを採用しており、キャラクターごとにスタイリッシュかつ多彩な戦い方が存在する。
攻撃を重ねていくと「共鳴スキル」という各キャラに一つ実装されているスキルが使えるようになり、敵との戦いを有利に進められる。
- パリィ
敵の攻撃に合わせて巧く攻撃を当てる事でダメージを相殺し、かつ敵自体の動きを硬直させる事ができる。
これはタイミングによって硬直時間が異なり、完璧なタイミングでパリィに成功すれば、より長く相手を止められる事が可能。
- 回避
ただ単にダッシュして避けるのではなく、実際に回避するアクションが実装されている。
上述のパリィと同じく、巧く回避すれば「ジャスト回避」となって相手の動きが遅くなり、攻撃を叩き込む隙が発生する。
- 音骸
本作でもっとも特徴的なシステム。フィールドのモンスターやボスを一定の確率でドロップする特殊アイテムで、これを装備するとその敵専用のスキルを使う事ができる。
関連動画
【鳴潮(Wuthering Waves)】公式CGトレーラー「夜明け」(2022/09/13)
『鳴潮』クローズドβテスト・ゲームプレイトレイラー(2023/04/14)
『鳴潮』キャラクターPV:光る朝(2023/04/15)
関連イラスト
別名・表記ゆれ
鸣潮 本作の中国語名
WutheringWaves 本作の英語名。
外部リンク
Wuthering Waves Official Website
鳴潮 (Wuthering Waves) 公式 - Twitter
鳴潮 (Wuthering Waves) 公式 - YouTube
終末世界を舞台にしたオープンワールドRPG『鳴潮』インタビュー - ファミ通.com