「お前が人の為に動くとは……どういう風の吹き回しだ?」
須永「旦那ァ、私を何だと思ってるんでしょう?」
「無論止めるが、まず頭がおかしくなるな」
須永「善処します。国会議員が追い詰められた時言う奴です」
「ならダメだろう」
「須永ァ……貴様、記憶力は無いのか?」
須永「(まずい、忘れてた。これは相当なスリル状態になった)」
「罪なき人を不幸にする手など、この世に必要ない」
「悪い。聞いてなかった」
「お前も素材になる苦痛を味わうがいい」
「お前、自分の背骨も見たいだろ?」
「作品作りには私も興味があるんだよ……」
「素材として肋骨を一本くれよ」
「私にとっての芸術は、拷問具作りなんだ。特に外道のモノで作ると美しくなるんだよ」
「どうだ、綺麗だろ? 至高の芸術なんだよ、これ」
「あ、折れた。外道の骨はいつも脆いからな」
「さぁ、芸術の為に、もう一本くれ」
「お前の論理なら感謝するべきだろ」
「外道の骨が、私のセンスで、無窮の逸品になった」
「さぁ、切れ味を試そう。そのうち富裕層に売ろうと思うんだ」
標的
自身の創作意欲という狂気を満たす為、背骨の綺麗な女性を殺害しては背骨を取り出し、バッグの取っ手に加工していたデザイナー「WADA」に執行。
しかもWADAは自身の作品の制作光景を録画して配信し、顧客への信用取り付けに用いていた。
概要
今回の協力者である須永の所属する天羽組の十八番めいたカンナ削り拷問に罪人の所業の意趣返しをプラスしたもの。拘束した罪人の背中を内蔵に到達するギリギリまでカンナがけし、その後はノミと木槌を用いて罪人から肋骨を取り出してナイフに加工。それで罪人を滅多刺しにした。
経過
当初WADAは天羽組の粛清対象であったが、「(WADAには)楽に死ぬ権利は無い」と判断した須永によって伊集院に依頼が持ち込まれることとなり、依頼人と共にアジトを訪問し憎悪を託した。なお今回は須永以外の組員が一瞬たりとも登場しなかったため、この件につき親っさんや野田の許可を取っているかは不明。もしかすると組全体がそれどころではないのかもしれないが。
WADAの正体と異常性癖について調べ上げた伊集院達がヤサに向かおうとすると、怒りが収まらない須永が再びアジトに現れ、「WADAの身柄は譲るので周囲の半グレを始末させて欲しい」と願い出る。ついでに「でも俺の頭がおかしくなってWADAを殺そうとしたらそのときは止めてください」と余計な発言をして案の定伊集院を苛立たせるも、どうにか同行を許してもらった(この際のやりとりが記事冒頭のセリフ)。
須永は「ギャンブル依存症の通訳」を名乗りながら突貫し、得意のバイティングと二丁拳銃でWADAが雇っていた半グレを難なく殲滅。案の定そのままの勢いでWADAに襲い掛かろうとするも、これを見越していた伊集院に背後を取られて(これで6回目)インタラプトされ、頭部が変形する勢いで髪を絞り上げられ脳天をらっきょうにされて止められた。その隙に流川がWADAを捕縛した。
拷問室に叩き込まれたWADAは何をせずとも起きて喚いた為、前座として流川がネイルガンでWADAの両手を破壊。続けて伊集院が悔恨の念を問うた。しかしながらWADAにそんなものは一切無く、前回の外道と同様に伊集院を「野蛮人」呼ばわりし、「自分の人骨バッグは至高の芸術」「馬鹿女の骨が珠玉の逸品となり富裕層の手に届くのだから(被害者は)感謝すべき」と恥じる事なく宣った。しかし伊集院はその妄言を「聞いてなかった」とガン無視し、本番に入った。
背中を骨までシェービングされたWADAが命乞いをしたので、伊集院はそれを無視して肋骨を奪い、流川に命じてそれをナイフへと加工させたあと、WADAの太ももを肋骨ナイフで滅多刺しにした。しかし軟弱な外道の骨は脆く、数回刺したところでポッキリと根本から折れてしまった。しかし伊集院はそれでも構わずWADAの肋骨を再び奪いナイフにした。そして「お前のような外道風情の骨が私によって逸品となった。そのうち富裕層に売るからお前で切れ味を試してやる」と言い放ってWADAを完全に絶望させた。最終的にWADAは肋骨没収からの肋骨ナイフで滅多刺しを7サイクル味わったところで、生命の限界を迎えて絶命。命を賭けた「至高の芸術」である肋骨ナイフも「こんなもの売れん」と唾棄されて終わった。
今回の登場人物
- WADA
今回の断罪対象。背骨が美しい女性から背骨を抜き取りバッグに加工していた。伊集院によって捕縛されるも、伊集院を野蛮人呼ばわりして自己正当化の詭弁を垂れ流したが、伊集院に「聞いてなかった」と一蹴され、最終的に自身の肋骨を加工して作られたナイフで滅多刺しにされて息絶えた。尚、彼の名前は伊集院シリーズどころか、ヒューマンバグ大学史上初のアルファベット表記だったりする。
- 田中睦月(たなか むつき)
今回の依頼人。19歳の女子大生。女性としてはかなりの長身でモデル志望だった。WADAの甘言に言いくるめられ、妹を目の前で奪われた挙句バッグにされてしまう。依頼完了後、改めてモデルを目指す事を誓った。なお「殺し屋一族の闇金…三門一郎太」に登場したグラドルの田中葉月とは奇しくも一字違いである。
- 田中弥生(たなか やよい)
今回の被害者。睦月の年子の妹。姉である睦月と共にWADAの甘言に言いくるめられてしまい、姉の目の前で惨殺されてしまう。
外道のモデル
本物の背骨でバッグを作るという狂気の思想から、インドネシアで起きた事件がモデルと思われる。因みにこの事件は過去にも動画化されている。
余談
カンナ削りの拷問は「華の天羽組」の初期に公開されており天羽桂司や小峠華太が外道にやっている。こちらはカンナで身体を削った後、傷口に煮えたぎった油や沸騰したドンペリをかけるといった拷問もやっている。詳細は小峠華太と天羽桂司によるカンナ削り参照。
偽伊集院の初登場回以来10ヶ月ぶりに須永陽咲也が伊集院シリーズに登場。昨今は全然行なっていなかったバイティングを久々に披露した。そして視聴者の期待通り?伊集院に通算6回目となる背後取りを食らった。
また、須永は初期の頃は女性に対して邪な感情を抱き、拷問にかけて恥辱することに快感を覚えると言う、伊集院がターゲットにする外道たちのような一面があった(初めて伊集院シリーズに登場した時が正にその頃であり、この時は伊集院にも殺気を向けるなど現在よりも凶暴で残忍な性格であった)が、22年後半からは今回のようにカタギの女性に危害を加える外道に怒りを覚えるようになるなど、初期に比べて女性に対する接し方も改善している。
関連タグ
天羽桂司・小峠華太・小林幸真:天羽組においてカンナ制裁を行なった人
石抱きからの超高速重力訓練→外道の削節からの外道肋骨ナイフによる滅多刺し→[[]]