レモン・アーヴィン
れもんあーゔぃん
「でもそんな私を助けて、彼はこう言ったんです。『僕と結婚してくれ』って...。」
「アイムフィアンセ!!」
プロフィール
概要
イーストン魔法学校編入試験の際、迷路試験においてマッシュと出会った。
試験官のルッチの指図によりマッシュと共に行動する事で足止めを画策するが、彼の桁違いの筋力の前にあえなく失敗。
逆に怪物に襲われピンチに陥った所を戻ってきたマッシュに救われ、迷路試験を無事突破して合格し彼と同じアドラ寮の所属となる。
この一連の出来事により、マッシュに心底惚れる様になった。
人物
下級家庭出身で貧乏な生活をしていた為、名門校であるイーストン魔法学校の編入試験を受験した。
どれくらい貧乏なのかというと、家で出されるポトフは味が薄くて具が無い、らしい……。
基本的には常に敬語で話す礼儀正しい真面目な少女だが、思い込みが激しく状況によって変な反応を見せる。
又、自覚があるレベルで精神的に重い性格の持ち主で、脅されていたとはいえ陥れたにもかかわらず自分を救出してくれたマッシュに一目惚れして以来、彼への重い愛情を持って何かとアタックし続けている。
おまけ漫画における、鍋をネズミに変える変身魔法の授業では、マッシュに対する愛情が高じ過ぎるあまりに鍋を首輪や枷に変えて一生離れられない様に彼と自分を繋げようとする等、徐々にヤンデレ化が進行している(友人のフィン曰く「目がイッちゃってる」)。
それどころかマッシュの養父に「未来の嫁」、町中の人々にはステップアップして「妻」と迄名乗る始末。
「運命の赤い鎖でガッチガチに繋がれてます!!」
その一方、健気な思いに嘘偽りは無く、常にマッシュの身を案じている上で彼への献身的な行動を起こしている。
レアン寮生による他寮生の級硬貨乱獲を行っていた際に、マッシュを心配して彼にシュークリームのキャラクターのお守り「シュー子ちゃん」を自作して渡している。この事から裁縫は出来る様である。
(ちなみにマッシュは最終回迄このお守りを大事に持っていた。また、寮の調理場や魔法薬調合の際マッシュ達が身に付けている肩フリル付きエプロンは全てレモンのお手製である。)
又、マッシュが魔法不全者である事を知った町中の人々から投石を受けたり自分より遥かに強い凶悪な相手から攻撃を受けても一歩も引かず、身を呈して彼を守っている等、何処までも彼に対して一途な様子を見せている。
一方で、マッシュからも大切に思われている様で、自らがアベルに連れ去られた際、自身の渡したお守りであるシュー子ちゃんの事を思い浮かべたマッシュは、内心怒りを覚えていた様で、アベルの入る部屋のドアを破壊していた。
ファンブックによると「情緒が大変心配」らしいが、レモンと結婚するかどうかは読者の想像に委ねられる事になった。
自分の重さについて、最初はそこ迄重くなかったが、相手の行動に一喜一憂する内にそうなっていたとのこと。
キレた時は口が悪くなる事がある他、寝起きは死ぬほど機嫌が悪いらしい。
ドットから惚れられてアプローチを受けているものの、「ダメです」とキッパリ断っている。
即興でミュージカルっぽい小芝居をしたりノリは良い他、マッシュが魔法不全者だと知って罵倒する民衆から彼を一緒に庇っており行動的な面は似ている。
ランスには彼の初登場前に一度顔を見ている様で「改めて見ても凄いイケメン」と、ときめきかけていたが「心に決めた人が居る」と思い直している。
因みにランスもある種の激重感情を抱えているので小説版では親近感を覚えている。
フィンとはピンチの際に一緒になってランスに泣きついてきたりと行動パターンがよく似ている。
(親近感を感じている人には彼も居るが、それとはまた違うものだろう。)
アニメにて、マッシュが活躍したドゥエロの試合観戦の際に一緒に喜んでおり、この時に仲良くなったのかもしれない。
カルドに危機一髪助けてもらった時にはカッコいいと思っていたが、直後奇行を目の当たりしてドン引きしている。
勉強は人に教えられる程に得意だが実技はポンコツ(前述の通り手芸は得意)。
おまけ漫画にて、魔法調理学で作ったクッキーを食べたドットとランスが死にかけていた。
ファンブックによるとこのクッキーはこの人の好物やガンジス川よりも身体に悪いらしいが、想い人はそれを完食(それどころか成分の分析迄)してみせた。
小説版やドラマCDにおいてシュークリームだけは作れるかの様な描写があるが、手料理は「卵かけご飯がギリ」。
使用魔法
拘束魔法を得意とする。
サポート寄りの白魔法か攻撃寄りの赤魔法どちらに該当するのかは不明。
- レビオス・カフス
両手両足を枷でロックする。本来は人間の力では外す事は出来ないが、マッシュには簡単に引き千切られる。
- レビオス・カフス・オープン
拘束とは逆に解除する魔法。
意識不明の事態に陥っていたマッシュを狙う凶悪犯の奴隷である猛獣に対して使用。
セコンズ、サーズの段階迄至ってはいないが、読者からの「覚醒させたら拷問器具位は出てくるか?」という質問に対して作者は「*出せそうですね、怖い(泣)」と回答している。
余談
- 裏話
単行本のあとがきにて、レモンは担当編集のアドバイスによって仕方なく出したヒロインだが、ファンレターでは彼女のイラストが多く、今ではお気に入りのキャラクターの1人であると語っていた。
結果オーライである。
- アニメ版
出番や台詞が僅かながら増えている。前述の通りマッシュが出場しているドゥエロの試合をフィンと一緒に観ていたり、アベルから解放された時にマッシュからお姫様抱っこで受け止めてもらっていたり、校舎よりも大きい怪物を投げ飛ばしたマッシュに駆け寄ってキスを迫るなどマッシュに関する絡みが追加されている。
声優を勤める上田麗奈氏はフクロウさんの声も(彼女の声優と共に)担当している。
- 将来性
作者によると将来は「書店員」もしくは「アイドル」。
本編で遊んでいた未来を暗示する双六にて「恋人を拘束して留置所行き」を示唆されている他、オマケ漫画の占い学では革命を起こす女戦士になって共働きで家事をしない男どもを殲滅する未来が見えていた。