「僕は痛みを感じてみたい」
「だが君程度では、到底僕に痛みを与える事は出来ない」
概要
オルカ寮に所属する1年生で、内部進学1位通過者である。
国宝クラスの特別な杖である最古の十三杖(マスターケイン)の内の一本に選ばれた天才。その加護によって痛みを感じたことが無かった為に、人の痛みを知らない性格となった。感じたことが無いが故の興味から痛みについて学んでいたが、実際に感じるまではそれを理解する事は出来なかった。
雑誌掲載時は「凶悪エリート」と評されている。
プロフィール
年齢 | 16歳 |
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誕生日 | 6月6日 |
身長 | 174cm |
体重 | 60kg |
血液型 | A型 |
利き手 | 右 |
足のサイズ | 27㎝ |
家族 | 父、母 |
得意科目 | 魔法数学、闇魔法学 |
苦手科目 | 魔法史 |
趣味 | 研究 |
好きな食べ物 | 果物全般 |
好きな言葉 | 強大無比 |
好きな異性のタイプ | よくわからないし想像もつかない |
苦手なもの | 魚料理 |
よく訪れる学校スポット | オルカ寮研究室 |
お小遣い使用例 | 実験用マウス |
休日の過ごし方 | 研究(最近はマックスの観察) |
CV | 内山昂輝 |
人物
「ザコはいらない。ザコは価値がない」
国宝級の杖に選ばれた経緯から自らの才能に絶対の自信を持ち、弱者や凡人に強い嫌悪感を示す。才能の有無だけを判断基準としており、差別意識が強い者が多い登場人物達の中でも一際厳しい印象を与える。一方で、学生でありながら神覚者に選ばれたレインには一目置いている様子。
研究重視のオルカ寮に選ばれただけあって、一度興味を持った対象は寝食を忘れて観察するタイプである。その事に関連してるかは不明だが、レモンからは「きっと好きな人には一途になるタイプ」と親近感を持たれている。
「寝食を忘れる」を体現するようにか、マカロンによるとたまに寮内の廊下で生き倒れてるらしい。その時は彼にお姫様抱っこで運ばれているのだとか。
自分では痛みを計れないので研究と相手の様子を通して理解し、そこから相手への攻撃に昇華している。
素行の問題で部屋が監督生の隣にされている。
部屋番号は1102。
オルカ寮は一人部屋の要望が多く可能な限り柔軟に対応されているとの事だが、ルームメイトが居るかは不明。
容姿
赤紫色の長めの跳ねっ毛と、瞳孔が開いている同色の目が特徴的の少年。
アザは右頬に渦巻状のものと右瞼にある線状のもので2本ある。
制服はかなり着崩しており、ノーネクタイやシャツ出しに加えてピアスやブレスレットにリングにネックレスと多数のアクセサリーを身に付けている。
ミステリアスな表情で女子に人気があるらしいが、ドットは「ただの無表情だろ!!」と納得していない。
固有魔法
- バウンズ
相手にダメージを移す魔法。痛みだけでなく辛いのも熱いのも感じないとの事で、所謂痛覚への刺激に反応するようだ。
- 治癒の杖
「僕は痛みを感じる事が出来ない」
「僕の杖は特別だ」
カルパッチョが持っている杖でその加護は痛みの無効化。
正確には守護霊的な女神像が杖の所持者のダメージを自動で吸収し、全て引き受けるというもの。
これによって所持者は痛みを感じず、傷が付いても何も無かったかのように元通りとなる。
この加護とダメージを移す魔法を組み合わせる事で、相手にだけ一方的にダメージを与える事が出来る。
尚、女神像自身にも攻撃能力があり、大量の注射器を射出する事が出来る。
痛みを引き受ける女神像によって実質無敵と言えるのだが、その許容量には限りがある。
許容量を超えそうになるとヒビが入り、耐え切れなくなれば破壊され、その間だけ加護は無効となる。
とはいえ、ダメージ反射により許容量の限界を見る前に倒されてしまうのが普通であり、マッシュレベルの人並み外れた耐久力があってようやく底が見えるほどに堅牢。
その上、女神自身も自動で治る為、ヒビが入っても修復されて元通りとなる。
杖には心臓の様な意匠が付いており鼓動の様にビクビク動いている。
この加護はオートで発動し続けており、産まれた時から杖に選ばれたカルパッチョはずっと痛みというものを知らずに居た。
活躍
初登場は神覚者候補選抜試験編。金級硬貨4枚獲得したオルカ寮からの生徒として出場。マカロンによると、本来は神覚者に興味は無かったようだが自分と同様にオーターから取引があったのではと推測されている。
最初の試験”死霊の狩り場”では、マックスに重傷を負わせた上で突破している。それを見たマッシュから抗議され、試験のサポーターから渡された水を掛けようとしたがプロテインの材料にされて飲まれる。
続けて行われた次の試験”命の水晶”にて出場者の一人にして同じオルカ寮のポン・トルスを痛めつけて水晶を破壊した後フィンと鉢合わせる。内部進学ボーダーギリギリである事を知っており、そんな彼に苛立ちを込めた攻撃を仕掛ける。
実力差を前にしてもひるまないフィンに苛立ち、首を切ろうとまでしたところマッシュに止めに入られ、交戦。
友達をバカにされて怒り心頭のマッシュの猛攻もそのカウンター攻撃でものともしなかったが、実は容量には上限があった女神像にヒビが入り、今迄一度も起きた事が無かった事態に驚く。
そのまま顔の表層を破壊された事で女神像の姿が変化し、攻撃形態となった女神像の攻撃とダメージ反射の組み合わせでマッシュを追い詰めようとするも、鉄の杖で出来たラケットとどこかから取り出したボール(ガット部分を作る為にくりぬいた杖の鉄をボール状に固めた物)を用いた一人ラリーが始まる。
注射器を避けながらヒビ一点を狙い撃ちし続けるマッシュのナースの壁打ちによって修復スピードが追い付かなくなった女神像は、顔面のヒビから全身が粉々になって消滅。
そして女神像が破壊されて加護が消えたカルパッチョ自身もラケットのフレームで脳天をかち割られる強烈な一撃をもらって戦闘不能となった。
生まれて初めて感じた痛みと恐怖を実感し、自分が与えた痛みを他人の為に耐え続けていたフィンの凄さを認め、歴然とした差と自らの負けを初めてこの時認めた。
「他人のために…これほどの痛みを耐えたというのか…?」
「僕の完敗だ……」
マッシュと無邪気な淵源の最終決戦ではマカロンやアベルといったマッシュと対峙した強敵達と共に参戦し、マッシュの手助けをした。
小説版第3巻で少しだけ登場。
無邪気な淵源の失くしものを探しに来たセル・ウォーがそれらしき者と目を付け、遠目から観察されていた。
魔獣やゴブリンを実験体として痛めつけ…もとい痛みの研究を行っており、無感情にナイフを突き立てる様子を見たセルから「メンタル的には五兄弟に近しいもの(特にこの人)を感じる」と戦慄混じりの評価を受けていた。
余談
試験で重傷を負わせたマックスにはちゃんと謝ったらしい。最近はその縁からか、他寮の先輩であるマックスの近くに居る事が多くなっているとか。
こんな感じだったのかも?