概要
太陽系の火星と木星の間にある、小惑星がまとまって公転している領域。アステロイドベルト(asteroid belt)。太陽系外縁にあるカイパーベルトと区別するため、メインベルト(main belt)と呼称されることも。
メインベルトでは、最初に見つかったケレス(現在では準惑星に数えられる)を筆頭に、現在では100万個以上が知られている。その中でも特に大きいケレス(直径約910km)、パラス、ベスタ、ジュノーの4つはビッグ4と称される(ただしジュノーに関しては他の3天体よりぐっとサイズが小さいが、明るい表面のためよく目立つ)。他にもヒギエア、エウフロシネ、ダビダ、エウロパ(同名の木星の衛星とは別の天体)など直径が100kmを超えると考えられている大きな小惑星が数十個ある。しかし、ほとんどが直径1kmにも満たないと思われる小さな小惑星である。
『銀河鉄道999』の描写などから、小惑星が密集している危険な地帯というイメージがあるが、宇宙空間は非常に広大であり、既知のメインベルトの小惑星を全てプロットしたとしても、極めてまばらに分布している。よって、探査機などが小惑星帯を通過する際も、小惑星と衝突する恐れはまずない。