概要
初代ゼルダの伝説を元にストーリーを再構築したコミカライズ作品。ほぼオリジナルストーリーであり独自設定の塊となっている。
完結編に当たる続編も刊行されている。
トライフォースやホワイトソードといった設定が特になかった物を掘り下げており、リンクとゼルダ姫の関係がとんでもないものになっている。
著者はグロテスクな描写に定評があり、ガノンを始めとする魔族の造形がかなり禍々しいものになっているのが特徴。
一方で成年漫画家ということもあり、ある場面では幼女の水浴びシーンやパンチラが描かれている。ただしサービスシーンはここくらいしかない。
登場キャラクター
パーティーメンバー
城の庭を手入れする庭師見習い。人間とエルフのハーフエルフ。ショタ。
捨て子だったところをジジとインパに引き取られているが、実は……。
小国の姫君。幼女。序盤のみリンクと行動を共にする。
幼少期に目の前で母をガノンに殺されたことで復讐を誓う。知恵のトライフォースを継承している。
- カナン
エルフの少女。終盤で仲間になるが最終決戦には同行しない。
リンクの叔母に当たるが正体を隠している。
サブキャラクター
- 16代ゼルダ
ゼルダの母親。精神的に弱く体も病弱だったため、魔界の封印が弱まるという事態を引き起こしてしまう。
力のトライフォースを継承していたが背後から襲って来たガノンに殺され奪われてしまった。
少女の頃はルーンという少年と逢瀬を重ねていた。
実は“ゼルダ姫の母親”というのはブレスオブザワイルドで存在が語られたくらいで、本家でも登場したことは一度もない。
- ルーン
リンクの父親。エルフの青年。
2年前、魔族の脅威に対抗するためゼルダの一族が鍛えた古代遺物ホワイトソードを探し出し、どこかにいる息子に託そうとしたが、長旅で限界を迎え返らぬ人となった。
少年の頃は16代ゼルダと逢瀬を重ねていた。
17代ゼルダの父親。婿養子のため王族の血は引いていない。
- 先代ハイラル王
16代ゼルダの父親。名前のみで直接の登場はない。3年後には上記のハイラル王に代替わりしている。
エルフに対して差別意識を持っており、娘とルーンの仲を認めようとしなかった。
王家に仕える使用人。本作では若い女性になっている。
捨て子だったリンクを引き取って育てており、お母さんと呼び慕われている。
- ジジ
王家に仕える庭師の老人。常に怒ったような顔をしており短気。仕事に失敗するリンクを良く怒鳴っている。
リンクと一緒に暮らしており祖父のような存在でもある。
- ティア
とある町の宿屋の看板娘。若い女性だが正義感も気も強い。
父親(店主)が止まりに来たリンクに対し、面倒事はごめんだと追い返してしまったのを知りどやしつけている。その後、リンクに声を掛けて宿泊させた。
- ジェナード
かつて16代ゼルダの護衛隊長を務めていた老人。大柄な体格で一見怖そうに見えるが、実際は気さくで面倒見が良い。
魔族に襲われていた孫たちを助けてくれたリンクを歓待する。
- グレイ
ジェナードの孫。ペルの兄。気さくでヤンチャな少年。
- ペル
ジェナードの孫娘。グレイの妹。弱虫で泣き虫な幼女。
魔族から助けてくれたリンクに一目惚れをする。
過去、目の前で両親を魔族に喰い殺されており、それもあって命を守ることに必死になる。
数あるゼルダのコミカライズでも水浴びシーンやパンチラをするという偉業を成し得ている。
魔族
本作のラストボス。魔族最強の王。
水牛を思わせる頭部をしており、シルエットは時のオカリナのガノンに近い。
卑怯にも16代ゼルダの背後から襲い掛かり力のトライフォースを奪い取る。
この手の悪役としては部下想い。
- ゴーリア兄弟
リンクを始末するために送り込まれた最初の刺客。兄は1本角、弟は2本角。円月輪のような2つの投擲武器を用いる。
- 精鋭魔族(名称不明)
ユニコーンのような姿をした精鋭魔族。リンクに送り込まれた最後の刺客。
ホワイトソードの剣ビームを防ぐなどかなりの力を持っていたが、マジカルソードの剣ビームには敵わず撃破された。