概要
広義にはライブカメラ(生中継カメラ)一般を指す語だが、一般的には主にパソコンと接続してリアルタイムで映像を配信できる小型カメラをさす。現在のノートPCには内蔵されているものもある。最初期の市販品はシリアルポートやパラレルポートに接続するもので、解像度、フレームレートともにとても低いものであった。
現在一般向けに販売されているものは、USB接続が一般的で、出力は廉価品でもHD画質30fpsでの撮影が出来、物によっては4K解像度のものや60fps撮影可能なものもある。
また、市販のデジタルカメラやデジタルカムコーダーをウェブカメラとして動作させるソフトウェアも公開されている。
ちなみに、ウェブカメラ単体では録画機能は持っておらず、撮影・録画する場合には接続したコンピュータ側のソフトウェアに頼る必要がある。
世界で最初のウェブカメラ
英ケンブリッジ大学計算機研究所の「トロイの部屋」とよばれる研究室で、所属している研究員がコーヒーを飲みに来た際にポットがカラでコーヒーが飲めずがっかりする事が無い様に、コーヒーメーカーをライブ中継した「トロイの部屋のコーヒーポット」が世界で最初のウェブカメラと言われている。1991年の設置当初はXCoffeeとよばれるクライアントソフトを用いて、研究所内だけでアクセス可能であったが、1993年11月にはウェブブラウザが画像表示機能を持ったことに伴いサーバープログラムが改良されインターネットでコーヒーメーカーのライブ映像が世界中でみられるように公開された、これは2001年8月22日に研究所の移転に伴い撤去されるまでインターネット上に公開されていた。
気になる画質はインターネット最初期のものであるためか128×128ピクセルと荒く、画像も白黒であった。装置も現在のような便利なカメラは当時は当然の事ながら無いため、先述の128×128ピクセルの白黒カメラの映像をキャプチャボード経由でコンピュータに取り込み、それがサーバープログラムを介してネットワークに接続されているものであった。