概要
主に漫画やアニメなどのサブカル作品に使われる用語で、「旬を過ぎた」あるいは「これ以上の収益は見込めない」を意味する。
正確な定義が決まっている訳ではないが、具体的には
- 以前と比べて面白さが落ち、今後も回復しそうにないという揶揄
- シリーズや連載の更新が数年以上途絶え、もう続きは作られないだろうという諦観
などの状況で使われやすい。
総じて新たな展開や発展が望めず、過去の栄光を取り戻すことが期待できない状態を指し、その背景には作者・運営サイドが熱意を失ったり、権利問題で続きを作れなくなってしまった、などの理由がある。
レッテル
ただし、この言葉は基本的にそのコンテンツのアンチが、作者および運営またはユーザーに対する挑発目的や作品を貶めるためのレッテル貼り、あるいは炎上目的として用いられることがほとんどであり、現在ではむしろ“これを言う奴にとって「終わってほしいコンテンツ」の略でしかない”という解釈の方が広まりつつある。
基本的にその場合は「一時的なブームが終了した状態」を指すに過ぎず、この言葉を向けられている間はまだ注目されているということでもあり、逆説的にコンテンツは終わっていないとも言え、むしろ本当に「終わっている」コンテンツとはオワコンという言葉すら掛けられなくなったものであろうと言われる。
無論、このように呼ばれるようになってさらに時が経って忘れられたとしても、そのシリーズおよびコンテンツがリブート、リメイクされたりしてそれの人気と知名度が再燃する可能性も充分にある。
ただ、最近では使う方もそのニュアンスを変えてきており、まだ終わってはいないがコンテンツ全体の傾向が変化した、あるいはそれの関連商品の売り上げが落ちたというようなデータを根拠にもう終わるのは時間の問題なコンテンツという意味合いで揶揄するケースも増加している。
本当に「終わった」コンテンツ
基本的には「自然消滅」によって人々が言い始める概念だが、非常に稀なケースとして、作者や制作サイドが明確なコンテンツの終了を宣言することがある。
一例をあげると進撃の巨人は2023年11月4日深夜にアニメ版最終回が放送され、好評のまま幕を下ろした。
その放送終了直後に公式X(旧Twitter)に作者の諫山創によるシリーズ完結記念イラストが投稿され、その中で作者自ら進撃の巨人というコンテンツの終了を宣言した。
これによって進撃の巨人は名実ともにオワコンになったものの、そこに上記のようなネガティブな意味合いは無く、コンテンツとしてやりたいこと、やれることをやりきり製作者、ファンの双方が満足した形で円満に終了したのだった。
また、コンテンツの終了宣言まではいかないものの、公式サイドが「シリーズ完結作」と銘打った作品を公開することによって、製作者、ファンの双方が作品に一区切りをつけ、世間的には終わったものであると認識されているコンテンツも存在している。
こちらのケースには新世紀エヴァンゲリオンなどが該当する。
誤用
なお、エンドコンテンツという言葉が存在し、この言葉と同じように用いられる場合があるが、この言葉の正しい意味は「オンラインゲームなどにおける最終的なやり込み要素」という意味であり、この言葉と同じ意味で使用するのは誤用に当たる。
関連項目
大人になれよ:製作側が作品をもってオワコンを促してしまう異例