テュフォン(Fate)
てゅふぉん
概要
『Fate/Grand Order』に登場するプリテンダークラスのサーヴァント。
期間限定イベント『聖杯戦線~白天の城、黒夜の城〜』にて初登場した。
名前の初出は『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』であり、テュフォンの一部を喰らった男を通して、宝具『汝、宙を裂く雷霆』をはじめとしたその脅威の一端が披露されていた。
真名
ギリシャ神話における大祖竜にして怪物の父、『テュフォン』。
テュポーン、あるいはティポエウスとも呼ばれ、台風(Typhoon)の語源たる嵐。
主神たるゼウスをも打ち倒し、雷霆を喰って己がものにしたとされる最大の怪物。ギリシャ神話に登場する「怪物」全ての祖で語源にもなったと云われ、太祖竜の二つ名もここから。
ゼウスを一度打ち倒した後、どんな願いをも叶える「勝利の果実」を食べたが、実はそれは真逆である望みが叶うことはない「無常の果実」であったために力を失う。以降は敗走を続けることとなってしまい、最後はシケリア島へ追い詰められ、エトナ火山の下敷きにされて封印された。
以来、テュフォンが封印を破ろうともがく度に、エトナ火山で噴火が起こるという。
『TYPE−MOON』世界においては、ペイルライダーのような「偉大なる主神ガイアの怒り」から生まれた怪物の祖にして最強の存在であるとされ、もはや生物というより極めて現象に近いという。
人物
基本的には人型のアバターを用いて周囲に干渉やコミュニケーションをしており、メインイラストにもある、ケイオスタイドが服のようにへばりついた赤い長髪のオッドアイ少女の姿をしている。
封印された本体はオリュンポス十二機神達やアルビオンの竜のような、ロケットの両腕を持つ機械仕掛けの三つ首竜とも言うべき姿であり、どことなくエジプト風のデザインをしている。
後述の通り、現象としての存在に近いはずだが、なぜか人の願いや罪を煽るような言動が目立つ。
能力
幻想種としてはアルビオンに並ぶとも劣らぬ最上級の超存在であり、並みの人間程度は微睡みながらの睨み付けだけでも傷を負うほど。主人公はこれによってかなりのダメージを喰らった。
三つの口から一斉に吐き出されるブレスは、ただでさえ規格外の破壊力だというのに、ゼウスの雷霆『ケラウノス』を取り込んだ事によって空間にすら影響を及ぼす程にパワーアップしている。カルデア一行は咄嗟にプトレマイオスの第二宝具『王の書庫』内へ退避する事で直撃自体は免れたが、逃げ込んだ異空間ごと城外まで押し出されるという異常事態に見舞われる事となった。
アバターの方も、泥を通してギリシャ由来の怪物や影の騎士といった使い魔を次々と生み出す権能を持つ上に、体も泥の塊のようになっているせいで物理攻撃が殆ど通じない。さらにレイシフトの最中に泥の触手を張り巡らせて物理的に妨害するという無茶苦茶な芸当まで行っている。