CV:小野寺悠貴
概要
エクスプローラーズの幹部格。
寡黙な雰囲気の大男で、パートナーのキョジオーン(身長2.3メートル)と並んでも遜色ないほどの巨漢。一人称は不明だが、一応「俺」と思われる。目上の人に対しては敬語を使っており、その際の一人称は「私」である。
一人称を分けることから予想できる通り、エクスプローラーズの中では比較的良識を持った人物であるが、それ故に作中ではダーティーな周りに振り回されるため損な役回りが多い。
大柄な体格故か、姿勢は常に猫背となっている。
名前の由来は黒い鉱石から。
口数の少ない落ち着いた性格の持ち主。
性格が正反対なタイプであるサンゴとはウマが合わないらしく、サンゴとの共同作戦を命じられた際には向こうからの煽りもあってか、彼女に対して嫌味交じりで反発していた。
一方で、サンゴがなりふり構わずオニゴーリにじばくを発動させようとした際は、「やめろ!」と強く注意した辺り、完全に嫌みを持っているわけではないものと思われる。
威圧的な外見だが、リコとロイを「子どもたち」と呼んだり、リコとの戦闘時は彼女を「お嬢さん」と呼ぶなど意外にも対応は紳士的。
テラスタルデビュー編ではサンゴと共にオレンジアカデミーになぜか生徒として潜入することに。
クラベル校長から名前を聞かれた際にうっかり本名を名乗りかけたが、とっさに偽名を名乗ることで乗り切った。
その名前はまさかの「オニギリ」であり、隣にいたサンゴは涙を流して笑いを堪えていた(直後に同じ方式でサンゴも「サンドイッチ」と何とも言えない偽名をつけられたが)。
しかし、リコ達には正体を見破られており、その動向を警戒されている。
容姿
先述の通りの巨漢で、服の上からでも腹筋が割れているのがわかるほど筋骨隆々な男性。
肌の色は浅黒く、顔立ちはラテン系に近い。
前髪は赤と黒のツートンカラーで、後髪は白髪。眉は前髪と同じ赤色。
瞳は黄色で瞼は一重。目尻を青灰色のアイシャドウで彩っている。
瞳に関して、通常時は楕円型だが、時折形がダイヤ型になったり白瞳孔だけがダイヤ型になったりする特徴を持つ。
手持ち
技としてしおづけを覚えており、それを使い屋敷の中のポケモンを塩漬けにしていた。
43話で初登場。彼のライドポケモンと思われる。
上からの招集を無視してリコ達との戦闘を続けようとするサンゴをつまみ上げて強制離脱させた。キョジオーンに匹敵する巨体のオニキスを軽々と背中に乗せて飛行できる。
活躍
- 16話
ペンダントを回収できなかったスピネルに対して「策に溺れたな。」と冷静に指摘する。
スピネルは基本的にオニキスの言葉とは反対の意見を示すことが多いが(※27話45話参照)、このときは「返す言葉もありません」と素直に受け取っており、オニキスはそこに違和感を覚えたのか会議が終わる直前にスピネルのことを睨んでいた。
- 24話
アメジオよりテラパゴスに関する報告を受けたハンベルからスピネルの代わりに呼び出しがかかる。
その際サンゴとともに行動することとなるが、現れたサンゴからは「なんでコイツとなの」と悪態をつかれ、オニキスは「足手まといだ。留守番でもしておけ」と言い返した。
- 25話
ハンベル、サンゴと共にガラル地方の古城へ訪れる。
待機命令が掛かっていたが、命令を無視してリコたちを探し出す。
道中で出会った野生のポケモンたちを次々にしおづけにして振り返ることなく進んでいくその姿はホラーそのもの。
リコたちを見つけ出したものの、突如現れたキャプテンピカチュウに圧倒されてしまう。
オニゴーリがキャプテンピカチュウの技を受けて飛ばされた際にはキョジオーンに受け止めるように指示をしたり(この時キョジオーンは上からやってくるがどのように移動しているかは不明)、オニゴーリのふぶきを受けそうになったときはワイドガードするように指示をしたりなど、守りに徹する戦い方をする。
なお、キョジオーンがキャプテンピカチュウのボルテッカーを受けて飛ばされた時にはすぐさま駆け寄り、心配する様子が描かれている。
サンゴがオニゴーリにじばくを指示をしたときには「やめろ!サンゴ!」と静止を促すが、そのまま実行されてしまう。
ゴリ押しなその行動に「暴れすぎだ」と指摘するも、逃げられたことを咎めることはなく「奴らの所作は理解した」と受け入れる姿勢を示した。
- 27話
会議が行われる前の待ち時間を静かに過ごしていたところ、落ち着きなく宙を彷徨っていたサンゴとオニゴーリがキョジオーンにぶつかったところで「己を律することを覚えろ、サンゴ」と怒りを露わにする。
その際、「お前の振る舞いのせいで、エクスプローラーズの評判がどんどん悪くなる」と指摘しており、オニキスはエクスプローラーズを悪の組織だと思っていなさそうなことが明かされる(勘違いされがちだが一応公式情報でもエクスプローラーズは悪の組織と記されたことはない。また、上記の通りオニキス自身はエクスプローラーズの幹部格の中では常識的な思考の人物であるため、組織の幹部として組織運営に影響する外部の評価を気にするのも当然と言えるかもしれない)。
しかしサンゴはそれに対して「なんでもありがエクスプローラーズだろ」と返し、遅れてやってきたスピネルも「悪評が広まれば逆らうものも減る」とサンゴに同調した。それに対しオニキスは無言でスピネルを睨みつけていた。
その際、スピネルのブラッキーがしばらくキョジオーンのことを見つめた後そっぽ向く描写が差し込まれている。
テラパゴスの情報が共有された後、「ライジングボルテッカーズと決着をつけ、テラパゴスを奪う」という意見を提案。その意見にサンゴは同調するものの、スピネルは「実力行使はリスクが大きい」と反対の意見を述べる。最終的にアメジオが提案した黒いレックウザを狙う作戦に落ち着いた。
- 43話
サンゴと共にパルデア地方にある海沿いの街を訪れる。
サンゴは海のディグダまんを目当てにしていたが、それが主目的であればオニキスがいる必要がない(実際47話ではサンゴ単独でセルクルタウンにやってきている)ため、おそらく任務でやってきたのだと考えられる。
仕事をサボって限定品を買いに行こうと目論むサンゴに「重要なものがある」とあしらわれ、それを素直に信じて単独行動を許してしまう。その後合流するまでの行動は不明。
リコとロイの姿を確認した際には「なるほど…ライジングボルテッカーズの子供たちか…」と言っており、サンゴが言っていた重要なものをライジングボルテッカーズの情報であると勘違いする描写があり、この時点で天然な一面が飛び出ていた。
キョジオーンの登場シーンをよく見ると、モンスターボールを上に投げている描写がある。そして着地時には、ロボットアニメに出てくるような決めポーズを取らせている。
その後、キョジオーン自慢の防御力とコンビネーションでリコのニャオハを圧倒するも、呼び出しが掛かり試合終了となる。
サンゴが駄々を捏ねたため口喧嘩に発展し、その中でレックウザを呼び寄せるという情報を漏らしてしまうが、これは意図的なものであると考えられる。
なぜならサンゴが明らかに棒読みだったり、口喧嘩の時は流暢なオニキスの口数が極端に少なかったり、リコとロイが黒いレックウザという言葉に反応するのを確認したりと台本ありきの行動に見られるため。
これらのやり取りからオニキスとサンゴが海沿いの街を訪れたのは、ライジングボルテッカーズのメンバーを誘導するためだったと考えられる。
- 44話
スピネルの指揮の下、レックウザ捕獲作戦に参加。黒いレックウザに大量のしおづけを浴びせ弱らせていた。
公式のツイートによると、キョジオーンとオニゴーリはレックウザの弱点を突くことができるため、スピネルは渋々オニキスとサンゴに協力を持ち掛けたことが示唆されている。
- 45話
レックウザ捕獲計画について失敗したという報告を行ったところ、ギベオンは咎めることなく六英雄を集めるのはリコたちに任せる方針を提示。オニキスは焦りの表情を見せながらやり直しを求める。しかしそこですかさずスピネルがギベオンを持ち上げながら「テラパゴスが力を取り戻した時に奪えばいい」と解釈を示し、ギベオンはスピネルの言葉を肯定し、リコたちを監視する方向性に落ち着いた。
- 46話
サンゴと共に生徒としてオレンジアカデミーに潜入し、リコたちの監視とテラスタルオーブの入手を兼ねて研修を受けることとなる。
遅刻したことに対し「寝坊するものが」と言い訳をしようとしていたが、その際気に入らないことがあればいつも口を挟んでくるサンゴが何も言わなかったため、おそらくこれも台本ありきのものと考えられる。
しかし名前に関しては指示がなかったのか、そのまま名乗ろうして途中で方向転換してしまい、「オニギリ」と名乗り、サンゴのことは「サンドウィッチ」と紹介することとなる。
サンゴはその偽名に「オニダッサ」と吹き出したものの、その後受け入れ「サンドウィッチちゃんでーす」とノリノリで名乗ることでフォローを入れた。(ちなみにオニキスはどう聞いてもサンドイッチと言っている)
クラベルが研修生のリストを確認するもその中に名前がなく参加が危ぶまれたが、先に教師として潜入していたアゲートのサポートにより、事なきを得る。
- 50話
情報源は不明だが、ハッコウシティでドットが基礎テストを受けるという情報を入手。テラパゴスの情報を得るためとリコたちの監視をしようとしたところ、クラベルに見つかってしまう。
研修はこちらの街ではないはずと指摘され口篭ってしまうが、クラベルが勝手に話を進めて見学に来たのでしょうと聞いてきて、それを戸惑いながらも肯定してしまい、一緒に見学する流れに持っていかれそうになる。
そのやり取りにうんざりしたサンゴがチュロスを食べに抜け出したところを追う形で退場。
- 55話
基礎テストを担当したジムリーダーとタッグを組み四天王に挑む交流戦では、リップとともにチリと対戦するも、キョジオーンが戦闘不能となり敗北。
リップからは「あなたわかってる?自分のポケモンが倒れたら負けなの」と指摘され、それに対してオニキスは「助っ人を犠牲にするようなまねはできん」と返し、自己犠牲の精神を示した。
戦闘の詳細は不明だが、会話の内容からキョジオーンにクエスパトラを庇うようにして戦わせていたのだと考えられる。
その後、チリから「そんで負けたら意味ないやろ!」とツッコミを受けた際には「無様な勝利にも意味はない」と返していた。
その言葉と行動からリップは「自分の美学には逆らえないってことよね」と共感し、最終的にチリも受け入れた。
なお、オニキスは負けたことを悔やんでいるようだが、仲間を庇いながら四天王のしかもキョジオーンにとって相性不利であるじめんタイプのポケモン2体を同時に相手しようしていたということであり、そもそも無謀な挑戦だったと言える。
余談だが、キョジオーンとクエスパトラはどちらもありがひとしのデザインしたポケモンである。
- 58話
リコ達が訪れ手伝っていた「なんでも食堂」に踏み入った瞬間に店主の手持ちのドドゲザンとぶつかってしまい、その拍子に彼を警戒したクワッスが突っかかってきたため、これを挑戦と受け取ってしまいドットと対戦。
しかし、キョジオーンのしおづけをけたぐりで呼び込みパフォーマンスに使われてしまい、自身も途中で腹が減ったため、ドドゲザンが打った「ドゲザンうどん」を「確かに美味いっ・・・・」と味わっていた。
なお、正体を知っているリコも「なんか勘違いさせちゃったみたい・・・」と戸惑っており、この時はクワッス以外はそこまで警戒してなかったようである。
余談
- また、リコ達のことを「子供たち」と呼ぶあたり年齢はそれなりに上であると思われるが、オレンジアカデミーでは生徒役で潜入しており、アゲートやスピネルよりは若いのかもしれない。(一応、原作でもパルデアのアカデミーは年齢制限はない。)