PIXIS(自動車ブランド)
ハッキリ言おう、ダイハツ涙目であると。
設立の経緯
かねてから販売の主力であった軽自動車。軽を自社生産していなかった日産も2000年代に入って三菱自動車とスズキからOEM供給を受けるなど、もはや軽なしのラインナップは許されない状況が続いていた。
そこで販社からの強い要望でTOYOTAも軽の販売を開始することになったのである。
ところが・・・
当然の結果だが・・・
この計画に大激怒した人々がいた。
そう、ダイハツ販売会社関係者達である。
彼らにとってみれば軽を奪われるなど死活問題。更に言ってみればストーリアとデュエットの販売格差という実例もあるため黙ってなどいられるわけがないのである。
TOYOTA側は販売してもメリットはないようにするとは言うが、「だったら何故入れた。」と言いたくなるのも必然な訳で。
実際、メーカーHP及び販社自身の販促活動以外に全く広報活動をしていないにもかかわらず、PIXISは既に売れ始めている。
ダイハツ販社側からしてみれば恐れていた事態が現実になったと言うことだ。
先述のデュエットのケースもそうだが、クルマに興味がない層にはTOYOTAブランドはあまりにも強すぎる。そして、興味がある層はOEMであることを把握し値引き競争に晒される。
どっちみち、ダイハツ販社側にとって辛い展開になるのは明白である。
主力車種=食い扶持をいとも簡単に奪われた以上、暴力としか思えないだろう。
さらにスバルにも軽自動車をOEM供給していることも考えると・・・。
「棲み分け?何それ食べれるの?」
ダイハツは軽あっての存在で、客も軽目当てでディーラーにやってくる。逆に例えプリウスをOEM供給してもらったとしても(納期が早いとかでなければ)そんなにバカ売れするとは考えにくい。先述のストーリア、そしてカムリOEMのアルティスの惨状を見れば一目瞭然だ。
ゆえに、これ以上のPIXIS展開はれっきとしたダイハツ販社潰しである。国内シェア半分の地位に満足もせず、それどころか子会社が確保したシェアを奪い取ろうなどジャイアニズムにもほどがある。
結果、誰も得しなかった!?
トヨタブランドに客を取られるのだからダイハツディーラーとしてはおもしろくないと言うのは当然として、実はトヨタディーラーにもおいしい商売とはいえないのがこのPIXISである。
と言うのも、前述のように苦労しても営業成績にしてもらえないため、はっきり言って骨折り損だからである。これではダイハツに客を紹介して紹介料をもらった方がマシと言う声さえある。
・・・いったい誰が得するんだ、これ・・・?
車種
基本的にダイハツ車のエンブレムを替えただけである。