概要
ドラキュラとは、ブラム・ストーカーの恐怖小説『ドラキュラ』に登場する男性吸血鬼。転じて、吸血鬼一般を表す言葉としても使用されている。
ドラキュラのモデルは15世紀のルーマニア、トランシルヴァニア地方の領主・ワラキア公ヴラド3世とされているが。実際のところ使われているのはドラキュラというヴラドのニックネームと、出身地が現在のルーマニアという点だけである。
なお、ドラキュラとは現地の言葉で竜の息子という意味である。
小説としてのドラキュラ
イギリス・アイルランドの小説家であるブラム・ストーカーが執筆したゴシック小説。
ルーマニアからイギリスへ渡ろうと企むドラキュラ伯爵と、伯爵の正体を知り倒そうとする人間側の戦いが書き込まれている。リアルタイムに出来事が起こるのではなく、日記や録音された音声などによって話が進められていくのが特徴。
現在では『フランケンシュタイン』と共にゴシックホラーの代表作となっている。
登場人物としてのドラキュラ
この小説の主人公と言っても良い、あらゆる物語に登場する全吸血鬼の始祖的存在。
ルーマニアのトランシルヴァニア地方のカルパチア山脈に居を構える、浮世離れした没落貴族。紳士的な態度を取るが喋り方や仕草などに古風な感じがする。また、相手に選択権を与えていると見せかけて結局は自分の思い通りにさせようとする人物。口には鋭い牙のように尖った歯を持つ。紳士なのに口臭はとても生臭い。
年老いたロングヘアーの男性。長身だが痩せこけけている外見で、見た感じの年齢に比べて姿勢は良い。物語中に若い女性の生き血を吸い、若返っている。
より多くの生き血を吸い取るべく、多くの人間が住むイギリス・ロンドンの屋敷を買おうと計画したことから、物語は始まる。