概要
『ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女』に登場するキャラクター。ディスクシステム版では後編から登場する。
私立・丑美津高校(うしみつこうこう)に通う1年生で、作中で起きた殺人事件の被害者・小島洋子と仲がよかった。洋子のことを知る人物として、橘あゆみから紹介される。
あゆみからは「ひとみちゃん」と呼ばれており、主人公からもそう呼ばれるようになる。
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この先ネタバレがあります!
「丑美津高校番長、河合ひとみだ!ヨロシク!」
声:小山力也(Nintendo Switch版)
名前の印象から女性を思わせる人物だが、実は男性。(ディスクシステム版では「番格」を名乗っているが、スーパーファミコン、Nintendo Switchのリメイク版では「番長」に変更)
背が低く、横に体格が大きく、角刈りの髪型、剃った眉毛といった見た目から明らかな通りのツッパリである。スーパーファミコン、Nintendo Switchのリメイク版では背が高くなり、髪型もリーゼントに変更。体格も細身になっている。
学校内の調査をしている主人公(探偵クン)のことを近頃、噂になっている学校に出入りする30代の怪しい男本人として勘違い。怪しい男を目撃し、校門へとやってきた探偵クンと出会い、旧校舎へと呼び込んでズレた問答と探偵クンへの罵倒の末、ケンカになりかかる。そこにやってきたあゆみから素性を明かされ、一方的に誤解していたことを知ると同時に自らが「ひとみちゃん」であることを明かした。
ツッパリだが正義感が強い人物。仲が良かった小島洋子を殺した犯人に対しては強い怒りを抱いている。また、あゆみが探偵クンの力になりたいことを願っていることを知っており、彼女の護衛を兼ねる形で自らも仇討ちのため、協力を志願。校内にやってくる怪しい30代の男の調査を担当する。
調査の流れで、男が落としたとされるスナック(ショットバー)「サンボラ」のマッチとタバコを入手。それを調査の報告時に吸おうとした時に探偵クンから強く叱責され、「河合ひとみは大馬鹿野郎だー!」と叫んで逃亡。一時、姿を消してしまった。
その後、伊達メガネにカツラを被り、眉毛も描いた(本人いわく)知的なナイスガイへと変貌。探偵クンにサンボラの情報を伝えて現地に同行し、いくつかのやり取りの末、中学時代からの知り合いで、探偵クンとなかなか話そうとしなかったマスターの加藤の態度を軟化させた。
以降は30代の男こと、金田五郎の殺人事件が起きた翌日に探偵クンの元へと直接励ましの電話をかけたのを最後にフェードアウト。あゆみの護衛に関しては24時間、プライベート込みで影ながら見守るなど徹底していたようだが、本編終盤の危機には駆け付けられなかった。
ちなみに励ましの電話を入れるシーンは、スーパーファミコンのリメイク版で初めて追加されたもので、ディスクシステム版はサンボラのシーンを最後にフェードアウトしてしまっていた。Nintendo Switchのリメイク版はスーパーファミコン版と同じで、新たなシーンの追加はない。
ホラー要素の強い本作におけるコメディリリーフで、コミカルなキャラクターと妙なテンションのテーマ曲(リメイク版では男性のコール付き)が特徴。名前から、当初は探偵クンも女の子だと思い込んでいただけに、名前を知った時には驚きの反応を見せていた。(Switch版では「えーーー!?」というボイスが挿入され、より分かりやすくなっている)
あゆみから「ひとみちゃん」と呼ばれることには抵抗がないようだが、さすがに探偵クンから呼ばれるのは恥ずかしいらしく、「その、ひとみちゃんってのはよせ」と言っている。
余談
Nintendo Switch版で彼を演じた小山力也氏は、『ファミコン探偵倶楽部』と同じ坂本賀勇氏がシナリオとストーリーを担当した作品で、その代表作とも言える『メトロイド』シリーズのひとつ『メトロイド Other M』において、生前のアダム・マルコビッチを演じていた声優である。