曖昧さ回避
キューポラ(Cupola)は、
- 建築物の屋根に設けられた塔型の構造物。
- 溶解炉
- 戦車や装甲車などに設けられた突出部
- 宇宙船や宇宙ステーションの船体から突出した観測窓
2~4のいずれも1の建築物をもとに命名されている。
建築
建築物の上部、屋根や大型ドームの上に設けられた小型のドーム、あるいは錐形の塔型構造物。
シナゴーグや回教寺院(モスク)、教会、霊廟など、中東から西欧に掛けての宗教施設に見られる。
溶解炉
鉄を溶解して鋳物を作るための溶解炉の一種で、コークスを燃料とするもの。工場の屋根に塔型の炉が立つ様子が原義に似ていなくもない。
かつては日本でも数多く見られたが、環境問題などが原因で現在では電気炉が主流に。
その昔は埼玉県の川口には鋳物工場が多く建ち並んでおり、その名を冠した映画も作られたが、現在では多くが移転、廃業か電気炉へ転換している。
川口オートレースで行われる、キューポラ杯もここから取られているとか。
戦車などの装備
戦車などの装甲戦闘車両にとって大きな問題となる装甲による車外視認の困難さを改善する装備。
視察口または防弾ガラス製の窓、あるいはペリスコープを備える突出部で、危険な車外に出ることなく外を視察することが可能となり、索敵や戦況把握などに役立つ。
また、上面には乗降・脱出用のハッチが設けられていることが多いため、pixivにおいては戦車兵が身を乗り出しているイラストに登場する。
国際宇宙ステーション(ISS) の設備
観測用に複数の窓を備え、船外に向けて突出した視察装置。
スターウォーズシリーズに登場する宇宙戦闘機TIEファイターのキャノピー形状はこれに類似する。
関連タグ
戦車 建築 溶鉱炉 国際宇宙ステーション(ISS)