概要
銀河を支配する帝国によって作られた要塞型兵器。直径120km。
表面のクレーター状の主砲は惑星一つをこなごなに打ち砕く威力を持つ。
反乱を企てる者があれば惑星ごと破壊してでも阻止するという銀河帝国の圧政におけるシンボルであり最終兵器でもある。
その起源は共和国時代に戦闘用の宇宙船を製造する大企業のトップであるレイス・サイナーが考案し、後にデススター司令官となるウィルハフ・ターキンがパルパティーン最高議長(後に銀河帝国の皇帝となるダース・シディアス)に売り込んだ衛星大の戦闘用宇宙ステーション計画に遡る。
ダース・シディアスは兵器製造を行っている種族で当時共和国からの離脱を画策していたジオノーシアンに来るべき共和国との全面戦争で使用する最終兵器として極秘裏にこの宇宙ステーションの設計を命じる。
そして、クローン大戦が勃発するとデススターとして形となっていた設計図は当時シディアスの弟子であったドゥークー伯爵を通じてシディアスの手に回収され、大戦の終結及び銀河帝国の樹立と同時に建造が開始された。
しかし、前例の無い計画であるために建造中で設計上の欠陥が発覚して再設計を余儀なくされ、その上に政治的な理由から何度も建造が中断されるなど計画は難航。最終的に建造の開始から完成までには19年もの歳月を費やしてしまった。
しかも、完成とほぼ同時期に設計図が帝国における最大の反乱勢力である反乱同盟軍のスパイによって盗み出されるという事件が起きてしまう。スパイからデススターの設計図を受け取った反乱軍指導者のレイア・オーガナは帝国軍によって捕らえられたものの、設計図を記録したドロイドのR2-D2を取り逃がしてしまう。
その後レイアに反乱軍基地の場所を吐かせるための見せしめとして彼女の故郷オルデランを破壊し、レイアが逃げ出した際に反乱軍基地がヤヴィン第4衛星にある事を突き止めたためこの衛星も破壊しようとした。しかし、デススターの設計図を分析した反乱軍によるこの宇宙ステーションの構造上における僅かな欠陥を突いた作戦によりデススターは直前でルーク・スカイウォーカーに破壊されてしまう。
帝国による圧政のシンボルが完成後僅かな期間で打ち砕かれ、内部でその指令に就いていた帝国軍上層部の要人達が一瞬で相次いで戦死した事からその後帝国各地で燻っていた反乱の火の手が一気に拡大することとなる。
そして1基目の破壊から3年後に2基目がエンドア星系で建造されるが、建造中に敢えてその情報を反乱軍に漏らして誘い込み待ち伏せしていた帝国艦隊で一網打尽にするという作戦に使用される。しかしこの戦いでシールド発生装置を破壊されてしまい、建設途中であったために直接内部に侵入してジェネレーターを破壊されて宇宙の塵となった。
ディズニーランドのアトラクション「スター・ツアーズ」では3基目が建造されていたという設定になっており、他のスピンオフ作品でも1基目建造中の再設計時に建造された主砲と骨組みだけのプロトタイプや主砲と僅かな居住区のみに簡略化されてライトセーバーのような形になったタイプなどが登場している。
そのインパクト故、後続のSF作品でこれをモチーフにした兵器もしばしば登場している。