毒のゴミが降ってきた…
二郎の飼っていた緑亀やカブトムシの様にみんな死んでしまう
クリーン星へ行こう、カブトムシに乗って!次郎の夢は本当だった
巨大なカブトムシが毒のゴミを撒き散らして
地球を破壊しようとしている!地球を守れゲン!
みんなで見よう「ウルトラマンレオ」!!
放送日
1974年9月27日
登場怪獣
宇宙昆虫サタンビートル
幻想宇宙人クリーン星人
STORY
余談
病気で心身共に弱り、夢と現実の境界線が曖昧になってしまった少年を主軸に据えた物語に環境問題も加えた事で出来上がった、本作屈指の異色回。
そのため話の雰囲気はどこか不気味なものが漂い、演出も奇怪かつ不可解。一言で言えばサイケである。
中でも「ギリギリ…」という毒のゴミのSEは本話の至る所で流され、強く印象に残る。
第3話や第16話、第40話とは別ベクトルでの恐怖がトラウマになった視聴者も少なくない。
「夢の中で怪獣と触れ合い、精神が不安定になった少年」という点では第9話に似ているが、あちらと違い本話のサタンビートルは明確に敵とされている故に二郎が如何に夢から覚めるかが見どころの一つとなっている。
本話で唐突に登場した大槻美也子隊員はあと一回出た後姿を消す。
かつてダンはクリーン星と同じように爆弾の実験台にされた惑星の悲劇を見た筈だが特にリアクションを見せていない。以前より強力な怪獣が現れ、まだ若手のレオが戦わなくてはならない現状から力を求めてしまったのかも知れない。もっとも、本話のクリーン星は結局どうなったのか分からず仕舞いだが…
本話は以下の様に数々の謎を残して終わっている。
- そもそもクリーン星人なるものは本当にいたのか?
- 仮にいたとして、何故二郎の夢の中になど現れたのか?
- サタンビートルはクリーン星人が操って送り込んだと説明されているが、果たして本当にそうだったのか?野良の宇宙怪獣に過ぎなかったのではないのか?若しくはそれこそギエロン星獣の様に爆弾の影響で変異したクリーン星の昆虫が地球へ飛来しただけではないのか?
- これに関してはサタンビートルの体に武器が搭載されていることから「クリーン星人に改造された」と反論ができるが、そもそもこいつが本当にクリーン星の出身だったのかについては疑問が残る。各種図鑑などでは一貫してクリーン星出身と書かれているが、同じ様な境遇のギエロン星獣も色々と謎が深い存在であることから何とも言えない。詳しくは上記の超兵器R1号の記事にて。
- 二郎の空想の産物に過ぎない筈の「毒のゴミ」を何故サタンビートルは吐き出したのか?
- それにダンやナレーターも「サタンビートルが降らせていた」とあたかも元々存在して二郎を病魔で苦しめていたかの様に語っている。
- 最終的に二郎のカブトムシは見つかったが、一体どこに隠れていたのか?普通ならすぐ見つかりそうなものである。