変幻自在・宇宙の魔法使いプレッシャー星人の術中に陥って
レオが一寸法師になってしまった!
大暴れのプレッシャー星人、小さな小さなレオが戦う!
突如、眩い光の中に現れたウルトラマンキング!
さぁ、みんなで見よう「ウルトラマンレオ」!!
放送日
1974年10月4日
登場怪獣
STORY
ある日。いつも通り城南スポーツクラブの屋外で猛がホイッスルを咥えてマット運動の指導をし、近くで百子がロードワーク、他にも空手や跳び箱の練習も行われていた時だった。所属者である哲夫の母に呼ばれ、道着を着たままで駆けつけたゲンは驚いてしまう。
ゲン「えっ!哲夫君を、スポーツクラブから辞めさせるんですって!?」
母「はぁ、どうも長い間お世話さんでございました」
突然の事に動揺するゲンだが、当の哲夫は浮かない顔だった。
ゲン「お母さん、もう一度考え直して頂けませんか?哲夫君だって、まだまだ覚える事いっぱいあるんですし…」
母「いいえ、もう結構ざんす。スポーツクラブのお陰で、苦手な体育も5を取れる様になりましたし…今度は代わりに、お習字を習わせる事になってるんでざんすの。さ、哲夫ちゃん参りましょ」
哲夫「嫌だ!僕はスポーツクラブを辞めないよ!!」
ゲンも哲夫の母の言葉に何度も頷きつつも、やはり納得いかない雰囲気だった。それは哲夫も同じで、母の手を振り払い友達と一緒に練習に参加。母親は思い通りにならない息子に苛立ち、怒鳴るのだった。
母「哲夫!!」
(場面転換)
MAC基地にて白川隊員が東京103地区に星人が出現したと諸隊員に伝達。梶田、白土、松木の3隊員が列車の貨物置き場で星人を探していると、近くで怪しい音が。見ればそこには件の宇宙人がおり、白土達はコンクリートブロックの合間を縫って逃げる星人を追跡する。
近くの砂山からマックロディーに乗ってゲンも合流し、4人で星人を追いかける。星人はマンションの立ち並ぶ住宅街に逃げ込み、ゲン達も必死で後を追うが…
(場面転換)
自宅へ帰った哲夫は、習字の練習をさぼるが母にどやされてしまう。習字教室に遅刻して恥をかいた、次からはちゃんとしなさいと怒る母に「うん」と気のない返事をする哲夫だが、母は皮を剥いたリンゴを齧りながら「うんじゃないでしょ、ハイでしょ!?」と指摘し、哲夫も面倒臭そうに「ハイ!」と返して習字の練習にとりかかる。
すると、部屋にドアノブを鳴らす音が響く。そこには何とあの宇宙人が不気味な笑い声をあげながら駆け込んできたのである!母は悲鳴をあげて哲夫のいる部屋に逃げ込み、戸を閉めて哲夫と身を寄せ合うが、ドアの向こうの宇宙人はかけ声と共に強力な念力を発揮。棚の中の本は次々崩れ、飾ってあった壺も砕け散る。部屋中のものがメチャメチャになる恐怖に2人が悲鳴を上げていると、宇宙人はドアに耳を寄せて愉悦感に浸り、ドアの前に居座るのだった。
するとすぐにMACが到着し、焦った宇宙人はドアをこじ開けて中の2人を捕らえ、更に宙に浮かせて盾にし汚い笑い声をあげる。
宇宙人「ヒヒヒヒ…ウヒヒヒヒ…ウヘヒヒヒ、ウーッへヒヒヒ!」
だが空中でもがき苦しむ2人を助けるべく、ゲンは宇宙人に飛びかかって格闘。2人はたちまち落下し、ゲンが抑えている間に慌てて逃げ出した。
だが、ゲンは星人に振り払われ、杖で右肩を強く打たれてしまう。ゲンを援護すべく梶田と白土が同時に星人に襲いかかり、善戦するものの梶田が杖で胸を殴られ怯んだ隙に星人は逃走。特にゲンはダメージが大きかったらしく、床を這いながら何とか近くのテーブルにもたれかかる。
そこへ白土と梶田も星人を取り逃し、戻って来た。
白土「チキショウ…!おおとり、大丈夫か!?」
ゲン「あぁ、大丈夫だ…!それより哲夫君、怪我はないかい!?」
幸い哲夫らは大きな負傷もなく無事だったが、哲夫の母に駆け寄った松木隊員は手で払われてしまう。
松木「大丈夫ですか?」
母「放っといて下さいよ!」
哲夫「お母さん、おおとりさん達は助けてくれたんだよ!お礼言ってよ」
母「そんな必要ありませんよ、MACがあたし達を助けるのは仕事なんざんすからね!」
助けてくれた恩人達であるMACにまるで感謝しないばかりか、寧ろ邪険に扱いそれを息子に指摘されても悪びれない哲夫の母。あまりの出来事に、ゲンは唖然としてしまう。
(場面転換)
基地に戻ってからも、スポーツクラブのこともあってかゲンは苛立っていた。松木隊員がお茶を運んできてくれたので礼は言ったが、口にすることはなく痛めた肩を押さえて怒りを膨らませる。そんな様子に、席で茶を飲んでいたダンが治める。
ダン「まぁ落ち着け…!我々の仕事が、どんなに大変で命懸けなものか、よく理解してくれる人もいれば、その反対に全く理解しない…いや、理解しようとさえしない人々もいる。宇宙人であるお前が、そんな問題に心を惑わされるのも不思議な話だが…お前も段々、人間らしくなって来たのかな」
その言葉に喜びを感じ、笑顔を浮かべるゲン。ダンもそれに微笑み返すが、一転して険しい表情で述べる。
ダン「だが油断大敵だ!今日お前の出会ったプレッシャー星人は力が強いばかりではない、"宇宙の魔法使い"と呼ばれている」
ゲン「宇宙の…魔法使い?」
ダン「うん、神出鬼没、おまけに不思議な術を使うと言われている」
ゲン「どんな…」
ダン「残念だが、それは私にも分からん…だが、奴は必ず現れる」
(場面転換)
街の空に、どういうわけか色とりどりの煙が上がる。丁度あのプレッシャー星人が現れたあたりを歩いていた猛と百子、トオルとカオルがそれに気がつき、首を傾げる。
カオル「あっ!」
百子「?」
トオル「何だろう…」
カオル「虹が煙になったのかしら」
やがて、その煙は地上に降り注ぎ、その中からは大きな一つの影が…
百子「あっ、宇宙人だわ!!」
姿を現すと同時に周りを爆破し、更に魔法で目の前の家屋を全て浮かび上がらせ振り回すプレッシャー。猛らは急いで避難し、一帯に瓦礫が降り注ぐ。
トオル「わぁ、すげえ…」
余りのプレッシャーの脅威にトオルが変に感心さえもしてしまう中、プレッシャーは燃えた破片を火の玉の様に飛ばして街を火の海に包んでゆく。4人はより安全な方へ逃げるが、近くまで爆発で煙が広がる。
すぐさまマッキー2号と3号が迎撃に飛来し、ダンの号令で攻撃が開始されたが、プレッシャーは杖から紫の煙を張って姿を隠す。
地上からゲンもマックロディーで前線に赴くが、プレッシャーは空中でマッキー2号を静止させ、更に杖から放つ光線で攻撃。乗っていた梶田と白土は間一髪で脱出できたが、マッキー2号は墜落で大破。ゲンも「ちきしょう!」と悔しそうにプレッシャーを睨む。
赤い煙と共にプレッシャーは一瞬姿を消すが、再び現れた時には杖の上に肘をついて寝そべった体勢のまま、杖を軸に独楽の様に回るというMACを舐め切った態度を取る。とうとうゲンの怒りも頂点に達し、早くもレオへと変身!
ゲン「許せない…!レオーッ!!」
レオは登場早々杖をはたき落とすが、それでも魔法で空中を回り続けるプレッシャーの足を掴んでぶん投げる。しかし着地したプレッシャーはそのままぴょんぴょんと辺りを飛び回ってレオに突進するが弾き返されてしまう。
今度は杖でレオに殴りかかるが足を払われ、レオは杖を掴みプレッシャーを地面に押さえつけるが払われてしまった。
尚も突っ込んでくるプレッシャーにレオは飛び上がり、空中からキックを繰り出す。が、プレッシャーはその場で消えてしまった。
レオが消えてしまったプレッシャーを警戒していると、辺りに不気味な笑い声が響き渡り、次の瞬間レオの体に青い電流が駆け巡る。
レオが痺れて動きを止めると、姿を現した星人が杖から緑色の光線をレオに発射。光線を浴びたレオは縮んでいき…やがてその姿は、人間よりも小さくなってしまった!
ダン「しまった!」
縮小したレオを嘲笑うが如く、プレッシャーは杖で地面を何度も突いて不気味に嗤い、杖の先端から赤い風船を膨らませる。
プレッシャーは杖を地面に置くとレオを捕まえ、風船の中に入れてしまう。そして中でレオを揺らし、中身を見て楽しんだ後どこかへ飛ばしてしまう。
ダン「しまった、まんまと罠に嵌ってしまった…!」
ナレーション「大変だ、レオは一体どうなってしまうんだろう…」
レオが閉じ込められた風船は、風に揺られてどこへともなく飛んでいってしまった…
(Aパート終了)
本部へ帰還したダンは、落ち着かない様子で少し部屋を歩き回った後椅子に座り込むが、すぐ立ち上がってまた基地内をうろつく。白川隊員も心配そうな目を向ける中、ダンはひたすらゲンとプレッシャーの行方を思い続けていた。
(場面転換)
町の川辺に生えた木の枝に、あの風船が絡まっていた。
その近くでは、哲夫と梅田兄妹がゲンを探そうと集まっていたのだが、折悪く哲夫の母も現れ、「子供が余計なことをするんじゃありません!」と哲夫を怒鳴りつけて連れ帰ってしまった。カオルとトオルもあまりに厳しい哲夫の母へ嫌悪感を抱き、トオルは近くにあった石を拾い上げて川へ投げ込む。すると、近くにあったあの風船を見つけたカオルがトオルに取ってくれと頼み、トオルも風船を掴もうとするが身長がギリギリなのと風が吹き込むこともあって中々上手くいかない。靴の上につま先立ちをしてカオルに腕を握ってもらい、風船へ精一杯手を伸ばす。
ナレーション「君達もう分かったね?そうだ、この風船はプレッシャー星人が、レオを閉じ込めた風船なのだ」
風船の中では、風に揺られて苦しむレオの姿が。一方のトオルはそんなことなど露知らず、近くの棒を拾って風船を突くと、風船は割れてしまい中のレオも川へ落ちてしまった。2人はお目当てのゲンがすぐそこにいる事など気づくはずもなく、彼を探しにどこかへ行ってしまった。
川へ落ちたレオはというと、何とか川を泳いで渡ろうとするが、岸にカマキリがいたため断念。近くを運良くお椀が流れてきたため、それに乗り込んで割り箸をオール代わりに漕ぐ。
♪指に足りない 一寸法師
小さい身体に 大きな望み
お椀の船に 箸の櫂
京へ遥々 上り行く
京は三条の 大臣殿に
抱えられたる 一寸法師
法師 法師と お気に入り
姫のお供で 清水へ
さても帰りの 清水坂に
鬼が1匹 現れい出て
食ってかかれば その口へ
法師たちまち 躍り込む
お椀船は川辺を走るトオル達とすれ違ったが、彼らがレオに気付くことはなかった。暫く箸をオールに漕いでいたレオだったが、やがて飛べばいいことに気がついて箸を捨て去り、MACの宇宙ステーション目指して飛び去った。
(場面転換)
机で一人考え込むダン。そこへ、突如彼を呼ぶ声が響く。
レオ「隊長!」
ダン「ゲン!?」
レオ「ここですよ、ここ!」
見れば、ダンの足下に小さくされたレオが。ダンはしゃがんでレオを見つけて驚愕する。
ダン「ゲン、お前…」
レオ「見て下さい、この通りですよ!」
ダン「お前は、2分30秒しか変身出来ない筈なのに…!」
レオは虫が飛ぶ様な音を立てて机の上の受話器の近くに立ち、ダンに話す。
レオ「小さくされた分だけ、長くいられるらしいんです」
ダン「それでお前、大きくはなれないのか!?」
レオ「ええ…何度もやってみたんですけど、星人の魔法が解けないんです!」
レオはガックリ項垂れ、ダンも困り果てる。
ナレーション「…という訳で、レオは元の大きさに戻れなくなってしまったんだ。困ったねぇ」
(場面転換)
家で勉強しつつも、大きな欠伸をして背を伸ばす哲夫。すると窓から、あの不気味な笑い声が。見れば、巨大化したプレッシャーが!しかし直後にジュースとお菓子を持って入ってきた母に「星人だ」と訴えても、「もう星人なんて沢山だ」と信じてもらえず、窓の外のプレッシャーも消えていた。
しかし母が部屋の外へ出た途端、またもプレッシャーが現れる。一瞬消えてまた現れたプレッシャーは本格的に破壊活動を開始し、火炎を杖から発して街を焼き始めた。
ダンはマックカーですぐさま現場へ向かい、レオも彼のポケットに入って同行。別の場所では白土達もマックガンで地上攻撃を仕掛けるが、プレッシャーは物ともせず杖を振り回して暴れ回り、更に念力で浮かび上がらせた貨物列車を火炎で焼き払って爆破。恐るべき猛威を振るう星人にダンも呆然とする。
ダン「MACの力ではあの星人は倒せん…!」
プレッシャーは不気味に笑いながら、逃げる哲夫親子を追う。転んでしまった母を連れて哲夫はコンクリート・ブロックの影に隠れ、母を逃すため止めるのも聞かずに敢えて出て行ってプレッシャーの気を逸らせようとする。しかし、プレッシャーは杖で哲夫を狙い、窮地に陥った哲夫は慌てて助けを求める。
ダン「いかん!少年が危ない」
レオ「隊長!僕が行きます」
レオは小さいままで飛び立ち、プレッシャーの元へ向かう。プレッシャーは杖で邪魔な土管を払い、哲夫を捕まえようとするが飛んできたレオに驚いてそちらに気を逸らす。
邪魔な蚊を捕まえるかの様にレオを追いかけ、やっとの事でレオを両手で挟んだプレッシャー。しかし顔に両手を近づけた瞬間、レオがパンチで1突き。その間に白土達が間に合い、哲夫親子を救出した。
ダンもレオを救うべくスティックガンを引き抜き、仕込み杖による砲撃を行う。しかし怒ったプレッシャーに狙われ、追い詰められてしまった。プレッシャーがダンを捉えようと手を伸ばした、その時…
辺りに雷鳴が轟き、煙の中から謎の宇宙人が現れた!
ダン「ウルトラマンキング…!?」
ナレーション「ウルトラマンキングとは、レオの星でも光の国でも必ず何処かにいると言われながら、まだ誰も出会った事のない不思議な力を持った伝説の人なんだ」
なんと伝説の存在であるウルトラマンキングが降臨。キングは小さくなったレオを地上に見つけると、マントの中から光と共にキングハンマーを取り出し、その場でレオの方へ振り下ろす。
♪鬼が忘れた 打出の小槌
打てば不思議や 一寸法師
1打ち毎に 背が伸びて
今は立派な 大男
ウルトラマンキングの超能力によって、カラータイマーが赤点滅ながらも身長52mに戻ったレオ。地上で見守っていた哲夫親子や白土、梶田も安堵の表情を浮かべる。
プレッシャーも負けじと杖の火炎放射でレオを狙うが、レオに巧みに躱されてしまう。
すると、キングは自身のマントを脱ぎ去るとレオ目掛けて投げ、それを受け取ったレオはマントを空中で振り回す。すると、マントはいつしか大きな傘の姿へ変形した!
ナレーション「レオは、第2の故郷・地球で正義の為に若い命を懸けていた。そんなレオに、今ウルトラマンキングは伝家の宝刀とも言うべき、ウルトラマントを与えたのであった!」
ウルトラマントが変形したレオブレラを携え、プレッシャーに挑むレオ。レオがレオブレラを開いて回すと、プレッシャーの放った火炎はプレッシャー自身に跳ね返り、爆発。怯むプレッシャーにレオは飛び込み、レオブレラをパラシュートの様に扱って落下。そしてプレッシャーの意表を突き、振り向き様に閉じたレオブレラを突き刺す。
そんなレオに、キングは開いた左手に握った右手を押し当てて合図。レオもレオブレラをウルトラマントに戻し、投げ返す。プレッシャーを隔ててマントはキングの方へ飛び、キングもまた念力でレオの方へマントを押し返す。すると、マントはプレッシャーの影を通過した瞬間ブレスレット状に変形し、レオの左二の腕に収まった。ブレスレットとなったウルトラマントは、太陽の光を反射して輝く。
そしてキングのキングフラッシャーとレオのシューティングビームがプレッシャーを挟み撃ちにし、プレッシャーの身体は炎上。戦いは呆気なく終わりを告げた。
やがて辺りは夕焼けに包まれ、レオは縮こまりつつキングと握手を交わす。
ナレーション「ウルトラマンキングのくれたウルトラマント!マントにはまだまだ秘密が隠されているんだよ?『レオ』は益々面白くなるねぇ」
ナレーションがメタ的に囃し立てる中、キングは空の彼方へ飛び去った。今後もレオ達を見守り、いつか危機が迫ったときは助けてくれるであろう。レオは夕焼け空を見つめる。
(場面転換)
川の水面が夕陽を美しく照らす中、ゲンは手を振ってダン、梶田、白土、そして哲夫親子の待つ方へ帰還。
ゲン「おーい!!」
哲夫「おおとりさぁん!!」
母「良かったね!まぁ…私とした事が、本当に申し訳ございませんでした!ありがとうございました…!」
ゲン「いやぁ…良かったな!」
哲夫「うん!」
ゲン「行こう!」
哲夫の母は改心し、ゲンに謝罪。ゲンもそれを受け入れ、哲夫と肩を組んで歩く。そんな様子にダンも喜ばしさを感じて微笑むのだった…
余談
ウルトラマンキングのデビュー回。また、後年『めちゃイケ』で人気を博したプレッシャー星人のデビューもこの回である。
本話以降「日本名作民話シリーズ!」が始まり、シリアス路線だった本作の作風も大分軟化していくことになる。しかし、その平和も長くは続かない…
一寸法師がテーマなのに敵が鬼ではなく魔法使いなのは、次回に登場する鬼怪獣オニオンと被るのを避けようとしたためだと思われる。
第1話のナレーションではレオの活動限界は2分40秒とされていたが、今回のダンのセリフでは10秒縮んで2分30秒になっている。戦闘や訓練の疲労蓄積か何かでエネルギーが低下したのだろうか?
本話はウルトラシリーズではよくある「教育ママ批判」がテーマの物語であり、特に本話の哲夫の母は「ござんす」など実に子供のしつけに厳しそうなこ憎らしい言葉遣いもといキャラクターをしており時代が感じられる。
この回から松木晴子隊員がレギュラー出演しており、新入隊員が加入するのはこの回が最後である。また松木役を演じた藍とも子女史は、第17話でも城南スポーツクラブの練習生役としてゲスト出演している。
何気にレオブレラが登場した唯一の回である。
明らかにカットによって風船のサイズが縮んでいるが気にしてはいけない。