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星空のむこうの国の編集履歴

2024-09-29 09:19:53 バージョン

星空のむこうの国

ほしぞらのむこうのくに

星空のむこうの国とは、小林弘利によって執筆されたライトノベル。また、それを原作に据えた小中和哉"原案"の実写映画。

まだ出会っていない恋人たちへー

概要

1984年11月に集英社コバルト文庫シリーズから出版されたSFジュブナイル小説(ライトノベル)。著者(原作)は小林弘利


まだみぬ未来で出会う運命にある男女二人のラブストーリーにパラレルワールドの概念を加えた純愛SF。


1986年に小中和哉監督によって映画化された。小林・小中、両名の(商業)デビュー作にあたる。

二人は8ミリ映画の同好活動を通しての既知(友人同士)であり(ただし小中は成蹊高の映画同好会の出身だが、小林は同同好会の外部協力者であった今関あきよしが主催していた映画サークルのメンバー)互いにジュブナイル愛好者としても親交があった(小林の方が年上)。


2021年には再び小中自身によりリメイクされている。


制作経緯

実は小林いわく小中監督からもともと実写化を想定して書くよう依頼された作品であり、そのために小中監督は本作に対して原案名義を持つ。


おおむねの経緯としては「小中がコンペで制作権を勝ち取り映画を撮るにあたって設備や予算、やりたい映画のイメージなどをざっくりと小林に伝えて相談(いわゆる今で言うところのインディーズ育成枠での作品制作だったので新人監督にとってはムチャ、さらにSFをやるには無謀この上ないレベルで低予算だった事情があった)」→「小林が小中の出した条件にそってネタ出し&小林のネタ出しに呼応して小中もネタ出し(小林&小中によるブレスト)」→「小林&小中でブレストの内容を整理して話し合いながらプロット化」→「小林がプロットに沿って脚本を執筆」→「小中が脚本をもとに稿を重ねつつ映画化」→「コバルト編集部が聞きつけてメディアミックス打診」→「小林が映像化前の初期稿脚本をもとにノベライズ(この時に編集部が『脚本のメイン執筆者は小林で、小説を書いたのも小林』という認識をしたため、小説版の名義を小林の単著扱いとする判断をしてしまった。この事で小林は"原作者"という扱いになってしまい仰天する羽目になった)」→「小中が映画を公開(この時に小中と小林の判断により、小中に「原案」名義を付す)」といったところ。なので原案と原作の経緯や位置付けがとても厄介な作品である。


あらすじ

天体観測が趣味の高校生、昭雄はある日交通事故に巻き込まれたが頭を少し打っただけで奇跡的に軽傷で済んだ。しかしその日を境に一週間の間、何かを訴えるかのような視線の少女の夢を見るようになる。

ある日、夢の少女を電車の車窓から見かけた昭雄は駅のホームで彼女を捕まえる。振り向いた少女は昭雄に抱きつき涙を流すが、降車客にまぎれていなくなってしまった。


昭雄が家に帰ると、なんと自分の葬式が行われていた。昭雄は一週間前の助かったはずの交通事故で死亡したことになっていたのだ。訳の分からないまま昭雄は親友のSFオタク尾崎と出会う。昭雄の話を聞いた尾崎は昭雄はパラレルワールドへ飛ばされたのではないかと推理する。そしてこの世界では夢の中の少女が理沙という名前で、昭雄のガールフレンドなのだという。

昭雄は理沙の入院する病院を訪ねる。ふたりが生前シリウス流星群を見ようと約束していたことを知った昭雄は、理沙を病院から連れ出し彼女の夢を叶えようとするが……


関連タグ

小林弘利 小中和哉

コバルト文庫


NHK少年ドラマシリーズ:小中としては同シリーズへのオマージュがあり、いわば同シリーズへの精神的続編となる事を目指した側面がある。プロモーション時には「少年ドラマシリーズ The MOVIE」と銘打たれた(実のところは繋がりは全く無いのだが、昭和時代のプロモーションなどそんなものである)。

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