概要
本来の意味では紙幣などの紙の透かしのことを指すが、インターネット上では盗作や海賊版対策として入る半透明のロゴのことを指すことがもっぱらである。
イラストにおけるウォーターマーク
転載・自作発言などへの対策としてイラストに入れられる薄い透かし。Do Not Repost(無断転載禁止)などのウォーターマークを入れるなどして「無断で使用されることを許さない」という意思表示にもなる。
BOOTHなどのネットショップに「見本」などのウォーターマーク入りイラストをサンプルとして公開しているクリエイターもいる。
ペイントソフトCLIP STUDIO PAINTなどにもウォーターマーク機能が搭載されている。
また、AIイラストの無断学習対策として「AI学習禁止」などのウォーターマークを入れる作者もいるが、その有効性には様々な議論がある。どちらかと言うと決まった位置に決まった形のサインを入れる方が有効だろう(生成画像にサインが生成されることがあるため、特定の作品を模倣したと主張できる)。
映像におけるウォーターマーク
テレビ放送におけるウォーターマーク
テレビ番組の画面の隅によく出ている局のロゴ。上記のイラストは福岡の某放送局のもののパロディ。
CM中は原則として消去される。(当然だが)ウォーターマークは局ごとに異なり、サイズ・形状なども様々である。それらを集めて見比べて喜ぶ人もいるらしい(執筆者もその一人である)。
番組によっては局のウォーターマークとは別に番組ロゴをウォーターマークとして表示するケースもある。『SMAP×SMAP』において名物コーナーである「BISTROSMAP」の放送時のみ同コーナーのロゴをウォーターマークとして表示した例もあった。
放送におけるウォーターマークの歴史
CS放送においては1990年代の黎明期からウォーターマークが入れられており、BS放送では1998年8月にNHK-BSが導入し、その後BS民放も順次導入。2003年の地上デジタル放送開始以降に地上波各局に導入され現在に至る。
配信映像におけるウォーターマーク
TV番組のように、アニメ等の公式配信映像においてもウォーターマークが表示される例がある。
制作会社のロゴのほか、作品のロゴが表示されるケースもある。
外部リンク
各局のウォーターマークのまとめ※2009年2月時点の情報のため、2024年時点ではデザインや事情が変わっている局があることに注意。