概要
マレーシアの教育出版社『KADOKAWA GEMPAK STARZ』が2013年2月から発刊した一大学習漫画シリーズ。
全編オールカラーで描かれた学習マンガで、アジア圏では累計200万部(2019年時点)売れている。
基本設定
マレーシア某所にあるXベンチャー研究所にて、ダーウィン博士によって集められた少年達が動物図鑑完成を目指すべく、世界各地へと飛び危険と隣り合わせの調査を行うという点、並びに「シミュレーターや現実世界で異なる動物同士が戦う」というテーマは共通しているが、次第に大きな事件や陰謀に巻き込まれて行く事が特徴。
また、作中から60年前を描く「ナゾトキ・ハンター」や、恐竜キングダムの続編も兼ねる「どっちが強い!? X」や、更にその後を描く「どっちが強い!? A」などもあり、同時にこれらのシリーズとのクロスオーバーやリンクする要素も含まれている。
他にも「動物オリンピック」や、「からだレスキュー」、「宇宙アドベンチャー」など多数の番外編も存在する。
登場人物(随時追加希望)
フルネームの引用元。
Xベンチャー調査隊
ジェイク・ディグス
本シリーズの主人公。
ボーイスカウトだが、慌て者なトラブルメーカーでもあり、持ち前のドジが原因で度々トラブルを起こしたり、ふざけた事をしてはシェリーやダーウィン博士から鉄拳制裁を喰らっている。
ピッキングが得意技。ヘビ恐怖症持ちで、ヘビが登場する話ではアイマスクを度々着用している。
ルイスやレインとは基本犬猿の仲だが、時に協力する際は頼れるコンビとなる。
ルイス・ロイヴィル
本シリーズの(自称)主役。
負けず嫌いな性格のお坊ちゃんであり、シリーズを通して主役の座をかけてジェイクとは度々張り合っているが、時に助力する際は最高の相棒にもなる。
「どっちが強い!? A」にも主役の一人として登場。
シェリー
本シリーズのヒロイン。ツッコミ担当。
勉強家で、獣医になる事が夢。
全体的に陽気な性格で、仲間に対して非常に思いやりがある。
一方で非常に短気でもあり、度々ふざけた行為をしているジェイクに対し鉄拳制裁を行っている(その際、格闘ゲーム風の入力コマンドが出る)。
洞窟で遭難しかけた際にヘビに助けられた事から、ジェイクとは対照的にヘビが好き。
ターゼン
小さな身体ながらも底無しの食欲を持っている。
動物と話す力を持っている。ただし恐竜や絶滅動物の言葉は理解出来ない他、一時期精神的なショックによりその能力を失った事がある(後にアナの助力によってその力を取り戻す)。
ビーン・レグメ
眼鏡をかけた小柄な少年。
学者一家の一員であり、百科事典並みの知識を持つ。
ジェイクからは度々家族ネタでいじられている。
ユナ
チャールズ博士の助手。元々は敵同士だったが、命を救ってくれたルイスに惚れ仲間となる。
鞭と新体操が得意技。
クワメ
南アフリカのサン族出身の槍使いの少年。
大自然の事を良く知っており、古くから村に伝わる知識と豊富な経験を持つ。
後に村の族長となり、番外編の「宇宙アドベンチャー」など彼が不在の話も出てくる。
また、どっちが強い!? Xでは……。
コシ
クワメの幼馴染。
クワメの事を尊敬している。
ダーウィン博士
生物学と動物学で有名な博士。68歳。高齢ながらも極めて肉体派で、身体を鍛えており、正に文武両道を地で行く人物。
ジェイク達の使用するアナライザーや、動物対決のシミュレーションを行う際に使用される3D投影シミュレーターは彼が発明したもの。
どこぞの私塾の名物レベルの拷問じみた訓練を自他共に行う事もある。
ふざけた回答をしたり、怒らせるとその相手をボコボコにする(特に余計な一言を言うジェイクに対しては度々鉄拳制裁を執行している)。
世界冒険家組合の会長、ロバートの孫であり、作中から60年前を描くナゾトキ・ハンターにも登場している。
ホワイト・スミス
ダーウィン博士の秘書。スーツを着用し、茶色のサングラスを装着している。
任務に忠実。博士が白衣をビリビリに破く際には自ら取り繕っているため、裁縫の腕前は超一流。
射撃の腕も高く、「オオヤマネコvsピットブル」では麻酔ロケット砲も使用している。
ナゾトキ・ハンターや「どっちが強い!? 動物vs恐竜」のおまけシーンでは祖父のブラック・スミスが登場している。
レオン・チャールズ博士
ダーウィン博士の昔の教え子。動物王国建国を目指していた事で、かつてはジェイク達とは敵だったが、後に改心し仲間となる。
「どっちが強い!? W」ではディグスと共にW主人公を務める。
ジェイソン・ディグス
ジェイクの父親である冒険家。通称「ディグス」。ダーウィン博士の教え子で、チャールズ博士とは兄弟弟子の関係である。普段は獣王の動向を追跡している。
「コブハクチョウvsオオカモメ」ではダーウィン博士の手で沈没する寸前のポセイドン号から森博士を連れて脱出する際にお姫様抱っこしている様子をジェイクに撮影され、妻に送信された事がある。
「どっちが強い!? W」では若い頃のチャールズ博士と共にW主人公を務める。
ディルダ
チャールズ博士が可愛がっているコアラ。
「どっちが強い!? からだレスキュー」ではダーウィン博士の必殺技を見よう見まねで体得している。
獣王一派
獣王/ハンニア
第3シーズンの敵。30歳。「動物の化身」と崇められている人物。人類と動物の共存を否定し、人類を滅ぼそうとテロを引き起こしている。
ダーウィン博士と互角の実力を持つが、一方で多重人格持ちであり、ジレンマに陥ると人格同士が主導権を争ってしまうという弱点を持つ。
かつては普通の人間だったのだが、カジノ船の遭難事故で救出された際に、共に過ごしてきた動物を人間に射殺された事で心境が変化してしまう。
更に、寄宿学校での恩師にベンチャー研究所にミンを捕らえられた事を伝えられ、並びに動物同士の戦いによる違法なギャンブルを見た事により、Xベンチャー研究所だけでなく、全人類をも滅ぼす事を決意している。
アナスタシア
獣王の妹を名乗る少女。通称は「アナ」。
ターゼンと同じく、動物の言葉を理解する力を持つ。
本来敵であるXベンチャー調査隊の一員であるターゼンにも、力を貸す事を決めている。
また、「ホシバナモグラvsウッドラット」ではジェイク達を見た事で、Xベンチャー調査隊にはターゼンの他にも良い人物がいるなど、考えを改めている。
ポセイドン・テリトリー
ミスター・ロン
環境保護団体「ポセイドン・テリトリー」のリーダー。
水色の髪が特徴的だったが、「コブハクチョウvsオオカモメ」にてダーウィン博士にポセイドン号を沈没させられてからはそのショックで頭髪が抜け落ち、再登場した際にはスキンヘッドとなっている。
環境保護という目的の為ならば手段は一切選ばない性格をしている。
過去に獣王に救われた事があり、最終的にデモ隊と共に獣王の解放を行った事によりXベンチャー調査隊とは訣別する事となる。
しかし実際はウイルス兵器を作ろうとしていた獣王に利用されていただけにすぎず、最終的に「優柔不断な役立たずは必要ない」と切り捨てられてしまい、自身も……。
森博士
海洋学者の女性。
海洋学には熱意はあるものの、自身の研究は周囲からお遊びと評されており、穴が開いて浸水しているおんぼろボートで研究を行っている(後にボートはジェイクがバケツで水を掻き出すも、出港前に沈没した)。
Xベンチャー調査隊と共に協力し、日本で起きたゴンドウクジラの不審な死を調査する。
後にノコギリエイの密漁グループの話を聞いた事で再び調査隊にXベンチャー調査隊に協力を依頼し、後にそこで出会ったポセイドン・テリトリーに加入するも、彼等の手段を選ばないやり方に辟易していた。