人物
「放課後探偵部へようこそ」の登場人物。
島都を尊敬しており、探検部の部員でもある。
島都とは体の大きさ、いかつさなど見た目は反対だが、成績が悪く同じおバカキャラというだけあって結構馬が合い、一緒に「探検部の2大問題児」となっている。
身長189㎝の巨漢であり、がっしりした筋肉質とスキンヘッドが特徴。
和風の一軒家に住み、病弱な妹の中学1年生の北谷彩楓と両親(母親は勝ママ)と住んでいる。元ヤンの母親は市議会議員。
病弱な彩楓を溺愛している。
原付免許を持っており、都には舎弟とともにその機動力で人探しやアッシーとして協力する。
喧嘩の実力は高く、板倉大樹と毬栗という舎弟とともに入学1日目で番長になった。また自衛隊上がりの訓練された大人を一方的に叩きのめすなどしている。
喧嘩だけではなく、授業をさぼっては体育の女の子を見に行くなど、素行はあまりよくない。
性格
涙もろくて義理人情に厚く、弱い者いじめは決してせず、妙に生真面目な性格。
生真面目さは「この学校の番長になったからには、生徒を守るのは俺の役目だ」と言っていることからもわかる。
そのためかクラスメイトには全く怖がられておらず、女子には「あいつ」呼ばわりされている。
女好きで女子にはいつも敬語。瑠奈や千尋、都という美少女には忠犬のように振舞っている。一方でこの手のキャラがやりがちな覗きやスカート捲りは「女の子が傷つく」という理由で絶対やらない。
皮肉屋な結城竜とは仲が悪いが、たとえ結城であっても不器用に筋は通そうとする。
実は結城も勝馬の男気自体は認めている。また結城の妹の結城秋菜に対しては好意的に接している(秋菜からはウザがられているが、危険な時には頼りにされるなど、実は結構秋菜も結構慕っている)。
頭はよろしくなく、推理でも突飛で無茶苦茶な結論を提示して、結城によく突っ込みを入れられている。学校の成績も都と並んで赤点常習犯。都は地頭はいいが、勝馬はモノホンのバカなので、部活でのテスト勉強では、薮原千尋をイラつかせている。
薮原千尋には、結城とともにBLの素材にされている。単純バカなので千尋の計略に乗ってホイホイ服を脱ごうとしている。
勝馬軍団
勝馬と板倉大樹、毬栗で構成される高校1年の不良3人組。グループでは勝馬とそれ以外で上下関係があるが、勝馬は別に板倉や毬栗を恐怖で統率している感じは皆無であり、2人が勝馬を慕っているという感じである。勝馬が敬愛している島都にも高い忠誠心を示している。
全員が女好きで喧嘩が強く、義理人情を重視し、弱い者いじめはしない。生徒からも特段恐れられてはおらず、「バカな連中」と呆れられているようである。また酒や煙草もやらない。
板倉と毬栗は探検部に入部しているわけではないが、時折イベントには参加したりしている。
都との関係
普通高校生はこの手のおバカキャラに呆れたり突っ込みを入れるのが常道であるが、この作品の高校生探偵の島都は勝馬のおバカな行動を一緒になって楽しんだり、はしゃいだりしている。割と都もマイペースで子供っぽい性格なので、波長は合うのだろう。
一方で、実は「名誉欲に駆られて暴走し、事態を悪化させる」というこの手のキャラにありがちなテンプレを、一度もやらかしていない。事件に取り組む都に対して、自分はどのように貢献できるのかは理解しており、他の頭の切れるメンバーに嫉妬している様子もない。逆に(主に自分がかばっている他人が)危機にさらされていると、都に割と情けない声で助けを求めているが、都も結城ですらも勝馬を馬鹿にするような発言はしていない。
さらに、勝馬による「(犯人を油断させ襤褸を出させるために)一方的に犯人に自分を殴らせる」などの無茶な提案を、島都が断ったこともない。勝馬の男気や覚悟は、高校生探偵である島都ですら否定できないという事である。
関連項目
・「北谷勝馬は逃亡する」:この男の本当の男気が見れる作品。