「アバロンはこの私が守る!」
データ
所属 | バレンヌ帝国(第一皇子) |
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年齢 | 不明(20代前半と思われる) |
一人称 | 私(わたし) |
CV | 興津和幸(リベンジオブザセブン)※ |
※:同作で陰陽師(ロマサガ2)の声も担当している。
概要
辺境の国「バレンヌ帝国」の第一皇子。
武勇に優れた人物で、本編開始より遥か遠い未来(ゲーム開始時のプロローグ)の詩人の歌では雄々しきヴィクトールと歌われている。
父である皇帝レオンがモンスター退治の為に外出している間、国を預けられるほど信頼されている。
弟のジェラールからは「兄さん」と呼ばれている。
戦闘に向かない性格のジェラールを戦いから外そうと父に進言していたが、受け入れられなかった。
しかし帝国暦1000年のある日、レオンの留守中に国は七英雄の1人クジンシー率いるモンスター軍団の襲撃を受ける。
フリーファイター達がモンスター達を引き受ける中、1人果敢にクジンシーに挑むヴィクトールであったが、その必殺技「ソウルスティール」によって生命力を吸いつくされ、戦死した。
この事件がバレンヌ帝国と七英雄との長きに渡る戦いの引き金となった。
公式イラストは存在するが、画集『時織人』及び書籍『ロマンシング サ・ガ大全集』にしか掲載されていない。
因みに前者の記述によると兵士達から「ソードプリンス」と呼ばれているとのこと。
なお、かつて帝国が築いた「ヴィクトール運河」という地名が登場するが、このヴィクトールに因んで名付けられたかどうかは不明。むしろ、時期が新しすぎるため不自然である。とある老人がヴィクトール運河について言及していることから、以前のバレンヌ帝国(ジェラール戴冠で1001年なのでかなり歴史が長い)の別のヴィクトールという名前の皇帝の名前が由来である可能性が高い。
戦闘能力
クジンシーとのイベント戦闘に参加するのみで、しかも完全な自動イベントである為、プレイヤーが操作する事は出来ない。
大剣の初歩技である「巻き打ち」を最初のターンで、続いて中級技「流し斬り」を2ターン連続で使用するが、その3ターン目でソウルスティールを受け倒れる。
2ターン目までは相手が「防御」のコマンドを選んでいる為それほどのダメージを与えられず、3ターン目に至っては相手に先に行動されて倒れる事もある。
戦闘後の会話イベントでの「流し斬りが完全にはいったのに…」が若干シュールなことからよくネタにされるが、上記の通り流し斬りは中級技なので序盤も序盤にこれを使いこなすヴィクトールは確かに武勇に優れていると言える。
アプリ版
追加イベントがあり、「追加クラス含む全てのクラスを仲間にした」および「ヤウダとサラマット以外の全地方を制圧した」状態で最終皇帝の代になると、自室のベッドで就寝した時にヴィクトールの部屋だった場所で彼の亡霊と戦う事ができる。
なお全クラスとは言えどコッペリアは対象外。また、アプリ版ではサラマンダーも条件に含まれていたが、リマスター版では対象外となったので冥術ルートを選んでも安心。
制圧条件の方はコムルーン島の制圧が必須。一方、ワグナスやロックブーケを最後に回しても制圧条件を満たせるのでセーフだが、地上戦艦は全クラス加入のためにも必ず潰さなければならない。
ジェラールに剣術すら教えてやれなかった事を悔やむが、ジェラールの意思を引き継いだ最終皇帝と1vs1で戦うことになる。
戦闘では流し斬りから派生する上位技「清流剣」を使用するなど生前よりパワーアップしているようだ。
タイマンにしては非常にHPが高く、術を使いこなしたり、リヴァイヴァ無用の即死攻撃を使ったりするなど、かなり強い。斬撃を無効化する天術ソードバリアが推奨される。
なお、負けてもゲームオーバーにはならず再戦が可能だが、LPが減ってしまう。
そのためLP0によるゲームオーバーを避けるためか、立会人として仲間を1人以上連れている必要がある。当然LP0になってしまうと仲間が代わりに犠牲になる。
倒す事ができれば満足して成仏し、翌朝枕元にコッペリアと同等の状態耐性を得られるアクセサリ「インタリオリング」が置かれている。
これで七英雄の「動くな⇒ソウルスティール」のコンボだって大丈夫。
リベンジオブザセブン
ビジュアルが大幅に変更された。
今際の際でレオンとジェラールに看取られる様子、およびクジンシーとの戦いがムービーで描かれている。流し斬りを直撃させたにもかかわらずまったくダメージを与えられず、ソウルスティールによって命を落としてしまう。
アプリ版以降で追加された一騎討ちも再現され、ストーリー最終盤に挑むことが可能。
本作では、ラストダンジョン出現後(七英雄の内6人を倒した後)にアバロン宮殿の書庫でイベント「アバロンの亡霊」が発生し、城内で情報を集めた後、自室で眠るとヴィクトールの亡霊と対決となる。
発生条件が大きく緩和されたことに伴い、アプリ版と比べると攻撃力が控えめで大幅に有情となっているので、どの難易度でもまず負けることはない。
さらに負けてもこちらのLPが減らされることもなくなったため、パーティーも最初から最終皇帝1人のみでもOKになった。ただし敗北数はカウントされる。
サブイベントであるものの最終皇帝がボイス付きで話すのは必見。また最終皇帝がジェラールの記憶からヴィクトールの正体に気づき、一騎討ちを挑むという流れになっている。
3Dで表現された今回は流石に寝室でそのまま勝負するわけではなく、訓練所に移動してのバトルとなる。
勝利するとヴィクトールとの絆からアビリティ「狙われ率アップ」を覚えられる。また机の上にインタリオリングが置かれているので調べると入手出来る。
ドレッドクィーン撃破後から解放される難易度「ロマンシング」では、カウンターやパリィに優れた味方に「狙われ率アップ」を付けるというのが常套手段のため、ぜひともラスボス撃破前に手に入れておきたい。
なお、ラスボス撃破後に行けるダンジョン「恐妃の都」では、2個目のインタリオリングが手に入る。
内部は迷路になっているので探索が大変だが、周回プレイをするなら是非とも欲しいところ。
エンディングでは、ジェラールの幻影に導かれて酒場を出た最終皇帝を出迎えるように彼の幻影が登場し、街が夜から昼の風景へと切り替わる。そこから皇帝の記憶の中の様々なクラスの幻影が街に現れるようになり、ヴィクトールはその皮切りと言える。そしてその終点である玉座前にはレオン帝が待っている。
ただ、ヴィクトール自身は伝承法に含まれていないはずなので、ここに現れる彼はかつてのレオンとジェラールの記憶から生み出された存在であるのだろう。
人物関係
家族
ヴィクトールの父である皇帝。
ヴィクトールの武勇は父譲りなのもあって、ヴィクトール同様に武に優れている。
- バレンヌ皇后(仮)
ヴィクトールとジェラールの母及びレオンの妻に当たる女性。
本編では影も形もないが、画集『時織人』によると『ジェラールが幼い頃に亡くなった』とのこと。弟ジェラールの動物・読書好きは彼女の影響らしい。
ヴィクトールの弟である第二皇子。
兄弟仲はとても良好で、ヴィクトールは父に連れられモンスター退治に行くジェラールを常に気遣い、ジェラールとしてもクジンシーによってジェラールが亡くなった際は自室で嘆き悲しんだ程。
家臣
帝国軽装歩兵の男性1番手。
ヴィクトールとは親友の間柄である。
七英雄
帝都アバロンを襲撃した元英雄。
ヴィクトールの流し斬りを「なかなかやる」と評価するも、ソウルスティールによってあっさりとトドメを刺した。
直接の面識はないが、彼もまた「流し斬りを使う兄」という共通点を持つ。
その他
バレンヌ帝国に雇われた傭兵の男女二人。
クジンシーがモンスターを率いて帝都アバロンを襲撃した際はヴィクトールと別行動で防衛に回っていた。
特にヘクターはヴィクトールを優れた戦士として評価しており、クジンシーによってヴィクトールが亡くなったことに自責の念を抱いていたことをレオンに打ち明ける会話がある。
関連タグ
流し斬りが完全にはいったのに…:ヴィクトールの辞世の句