概要
ロマサガ2のヴィクトールがクジンシーに敗れ、父であるレオンと弟であるジェラールに見取られた際に遺した名言(迷言)。
留守を任されたヴィクトールが今際に「国を守れなかったこと」でもなく、「父より先に死ぬこと」でもなく、「自分の技が効かなかったこと」を述べる上、技の名前が『流し斬り』というわかりやすいカッコよさから外れたセンスであることから、悲しいシーンのはずなのにシュールな空気を作っている。
ただ、敢えてフォローをするならば初期状態では父であるレオンでさえ初級技の二段斬りくらいしか使えず、弟のジェラールはそもそも荒事に向いていないこと、そして初期パーティの帝国兵も似たようなレベルであることを考えれば、ヴィクトールがこの時点で流し斬りを扱えるというのはかなりの鍛錬の成果である。
実際に、普通にプレイを進めると流し斬りは中盤以降の習得になる為、序盤にお目に掛かることはまず無い。
ちなみに流し斬りは威力の割に消費WPが高いが、相手の腕力を5下げる効果がある補助効果がある(確定で下がるわけではないので、下がったことを指して「完全にはいる」と表現するプレイヤーも多い)。
ロマサガ2はステータスが全体的に小さめに設定されているので、5下がるだけで相手からのダメージは激減する。
終盤になればより強力な補助技も習得できるが、中盤で覚えるとかなり有利に立てるので、ヴィクトールが自身の切り札のように扱っているのは自然といえる。
つまりこの台詞には「虎の子の流し斬りで相手を弱らせたのに負けてしまった」というニュアンスがこめられている。
ただ、クジンシーの使うソウルスティールは腕力など関係ない即死技だったので仕方ない。相性が悪かったのだ。
フルリメイク版ではムービーで戦闘シーンが描かれており、直撃したにもかかわらずクジンシーにはまったく通用しなかった。
この一件以降、バレンヌ帝国と七英雄の戦いが幕開けするという事を考えてみればこのセリフのシュールさはさておき、物語全体ではかなり大きな事件であると言えたりもする。
ファミリーコンピュータMagazineで連載されていた漫画版でも大きく扱われており、戦闘の最中に1ページ使って「流し斬りが効かない!!」と驚愕している。
Pixivではあまり使われないがニコニコ動画のロマサガ2の動画では流し斬りが登場する度にこのセリフがコメントとして流れたりする。
関連タグ
ノエル……ロマサガ2の流し斬りの他の使い手