CV:榊原良子
マルスに付き従う女性。11話で初登場。
名前の由来はギリシャ神話に登場する、神の血族であり魔法を使う王女メディア(wikipediaなどだとメーデイア表記)と思われる。
容姿はウェーブのかった緑のロングヘアに濃いめの化粧、前髪の両サイドに宝石状の髪飾りをつけており裾の長いロングドレスの袖口からは火星士のような赤と黒の鎧が覗いているが、戦闘力の有無は不明。口調は物静かだが有無を言わせない態度であり、非情な言葉も平然と口にする。
マルス曰く「聖なる魔女」で何かの特殊能力は持っている様だが、人間であるかどうかも含めたその素性は不明。
実はマルスの妻、ソニア・エデンの母だがソニアとは血縁がなく、継母と継子の関係である。公式によるとエデンは実子とのこと。マルスと一緒になったのがいつかは不明だが、ソニアの幼少期には既に継母として居た模様。ソニアに対しては表面上では血縁で分け隔てをしない優しい母親のような言葉をかけはするもののその態度はどこか冷淡さもある。
夫の封印中はマルス軍の指揮を執っていたようである。
幼少時にエデンをマルスの元に連れて行き、エデンに彼のことを「この世の悲しみ苦しみを一身に背負った偉大なる戦いの神」と教えている。
漂う黒幕臭
出番が来るたびに何かと怪しげな行動や言動をするキャラだったが、話が進むにつれ彼女の行動、能力には不審な点が多々見られ、黒幕疑惑を指摘する視聴者も増えている。
- 26話で一摩の殺害指令を出した張本人であることが判明。まだ年齢的にも幼いうえに初陣の義娘を白銀聖闘士に当てるという無茶な指示を出しており(一摩が情にもろい人物でなければソニアが返り討ちにあった可能性も高い)、ソニアを心から大事にしているように見えない行動も取っている。
- 29話からの十二宮編では十二宮の上部にある「時のリング」を生成するときに自分の力を使い、また黄金聖闘士達を水晶玉のようなものでマルスとともに監視している。その29話からの新OPでは何故かやたら出番が増え、かなりのキーパーソンであるかのようにほのめかされている。
- 31話では、ハービンジャーの行為に「タウラス…勝手な事を!」と批判。
- 34話では、光牙の闇の小宇宙に興味を示しており、エデンに対して利用しようと考え出す。
- 35話でエデンに「本来なら貴男が手にすべきもの」と言い、光牙の小宇宙を手に入れるか、彼を越える様に言うがアリアの死亡で気落ちしているエデンには聞き入れられなかった。エデンの回想シーンでは、幼少時にエデンがアリアを喜ばせようと外に連れ出した所待ち構えており、有無をいわせずアリアを城まで連れ帰っている。
- 36話ではミケーネに光牙が「マルスの新しい世界を作るパートナーとなる」可能性を語り、これをエデンを蔑ろにしていると受け取ったミケーネが抗議したが全く顔色も変えず平然としており、ミケーネが彼女に疑念を抱く事になった。
- 38話ではエデンの裏切りにも平然とした態度で、時計座の白銀聖闘士である時貞を水瓶座の黄金聖闘士に任命。その際に時貞の自我を押さえ込む術をかけており、水瓶座の聖衣にも何らかの措置をほどこした模様である。
- 39話ではやはりマルス勢を裏切った玄武への対応もかねて十二宮を崩しはじめる。そして急遽ソニアを蠍座の黄金に任命。
- 40話にてオリオン座の神話を持ち出して暗にソニアにエデンを倒すように命令。戦闘中に「メディア様も家族だ」と叫んでいた義娘のソニアが自爆で死亡した際、悲しむ様子は露ほども見せず「やはりあの子は私の娘にはなれなかった」と他人事の用に言い放ち去る。
もう一人の双子座の黄金聖闘士?疑惑
上記の様にメディアが黒幕であるのなら、原作の流れからして双子座の黄金聖闘士の片割れではないかという噂もある。
それは双子座のパラドクスが初登場した31話からで、この頃からメディアとパラドクスは実は双子ではないかという疑惑もある。
その31話にて、メディアはグレイテストホーンで龍峰達を飛ばしたハービンジャーを批判し、その一方で「ドラゴンの坊や、きっと得をしたと思ってるのでしょうね…」という発言は、パラドクスが本当は何か企んでいる(例えば、若き聖闘士を導く為にあえて悪役を演じているのでは?とか)と疑う発言だと思われる。
また、38話で時貞が操り人形の様に行動するのも、もしかしたら時貞にあの魔拳を使ったのではないかという説もある。
そもそも双子座の黄金聖闘士は、これまでのシリーズからして物語の発端というイメージもあるが、それは今後の展開を見ないと定かではない。