稚内市
わっかないし
北海道にある日本最北端の都市。
概要
現在、日本の施政権が及んでいる中(要するに北方領土を除いた中)で日本最北端に位置する自治体。
北海道内で唯一、日本海とオホーツク海の両方に跨っている。日本最北に位置するため、年間平均気温は7℃と低いが、海に近いため冬は比較的温暖。また、特別豪雪地帯に指定されているものの、同様の理由で積雪は北海道内でも少ない方である。
古くは樺太への玄関口として栄えたが、現在は漁業の街となっている。勇知地区や声問地区など内陸の方では酪農が盛んである。また、日本最北端の地である宗谷岬を筆頭に、『日本最北』を売りした観光業も盛ん。
しかし、道北の中心都市である旭川市から約250km(距離にして東京~浜松と同程度、しかもそのうち約4/5は一般道を走行)、最も近い『市』である名寄市からも約170km離れている地理的要因から、セブンイレブンを初めとした国内大手コンビニチェーン(稚内にあるコンビニはセイコーマートだけ)やイオンなど大手スーパーが未進出。マクドナルドですら2009年まで存在しなかった。また、冬場は強烈な地吹雪によって宗谷本線が運休したり稚内空港が閉鎖されたりすることで(最悪、国道も通行止めになる)、交通が寸断されることもしばしば。そのため、人口流出が激しく、過疎化が大きな問題となっている。
また、観光業においても交通の不便さに加え、旭山動物園や知床などの他の観光地が目立ってきたこともあり、近隣の利尻島や礼文島も含めて観光客数は大きく減少している。