「お前は何者だ?答えなければ・・・その身体に聞くまで」
詳細
ワイズマンに仕える上級ファントムの1人。普段は自らの宿主であるミサという名前の少女に擬態している。
仲間のファントムを増やしてサバトを再び行う事を目的としており、普段の口調や物腰は穏やかだが、従わない部下は自らの手で処刑しようとするなど怒ると怖い性格。同格のフェニックスも基本的には彼女に従う。戦闘力も高く、ウィザードを余裕で圧倒し、ハリケーンドラゴンにも互角に渡り合う程だが、自身はウィザードの打倒よりも新たなファントムの誕生を優先している。
第18話で仮面ライダービーストこと仁藤攻介に近付き、甘言を用いてウィザードと戦わせようと企んだ。
外見
頭部は口元が人間の女性と同じだが、眼にあたる部分が存在せず、蛇のような頭髪が生えている。接近戦では蛇が絡みついた杖・アロガントを打撃武器として扱う。
身体の色は紫がメイン。
能力
長く伸ばした頭髪で相手を絡め取り、相手が魔力を持っていれば、その魔力を吸い取って自分の物にしてしまう。頭髪は攻撃にも使用され、ランドスタイルのディフェンドも貫く。原典のメデューサと同様に石化能力も持ち、1箇所に集めた器物を石化させて敵にぶつけるなど、攻撃にも使用される。器物以外にも石化できるが魔力が強くなったフェニックスにはすぐに解かれた。念力も使用できる他、アロガントからの打撃や紫の光弾も強力。
ミサの姿でもゲートを見つける能力を持ち、眼を青く光らせて衝撃波を起こす事が可能。
また、第14話でサンダーをまともに受けて爆発に巻き込まれたが、同話の後半で何事もなかったかのように登場していた。
余談
下半身の形状が朝8時には相応しくない事でネタにされている。
蛇をモチーフとしている為、2013年の1月にはミサも含めてイラストが多く投稿された。
モデルについて
モデルとなった怪物・メデューサはギリシャ神話に伝わる異形・ゴルゴーン三姉妹の末子。宝石のように輝く目を持ち、見たものを石に変える能力を持つとされる(かつては見た者を恐怖で石のように硬直させてしまうとされていたが、途中から現在知られている形に解釈されたらしい)。頭髪は無数の毒蛇だというのは有名だが、イノシシの歯や青銅の手、黄金の翼を持つ異形の化け物としても伝わる。あっさり倒された所為か若干小物臭い気もしようが、こう見えて海神ポセイドンの愛人だったとの話もあるなど中々の大物。
元々はギリシアの先住民族であるペラスゴイ人(もしくはアナトリア半島)の神話の中で主たる女神の内の一柱だったらしい。また、コリントスでは大地の女神とされていたとも。ポセイドンも元はヘレーネス(古代ギリシア人)到来以前から古代ギリシアに存在していた神であり、二神は夫婦であった(愛人設定はここからか)。
春の花咲く野で神に略奪された少女としてペルセポネーに近く、「女妖怪」はいわば美しいペルセポネーのもうひとつの面といわれる。
神話によるとどうやら元々は(眼鏡とアイマスクの似合うグラマラスなボディコン美人だったかどうかは兎も角)普通の人間だったようで、「髪だけなら女神アテナより綺麗」なんて具合に軽く自慢してしまったことでアテナに言い掛かりをつけられ、元の美貌は身の毛のよだつような醜さに変えられ、讃えられるほどの美しい髪さえも一本一本を蛇に変えられてしまう。
自業自得とはいえあんまりな仕打ちである。
この事についてアテナに抗議した姉のエウリュアレーとステンノーも巻き添えを食らい、三姉妹は揃っておぞましい異形と化した。因みに三姉妹の内、彼女だけが可死だったとされる。
しかも酷いのはここからで、それでも物足りないアテナはペルセウスが兄からの無茶降りでメドゥーサを退治しようとした際、ヘルメースとともに彼を援助すべく色々チートめいた装備を贈ったらしい。