概要
第8期ストラクチャーデッキ「海皇の咆哮」にて登場したカテゴリー。属するモンスターは全て水属性・海竜族で統一されている。海竜族初の統一カテゴリーである。
海皇と名のつくモンスター自体は、2007年11月23日に発売した第5期7弾パック「PHANTOM DARKNESS」に通常モンスターの「海皇の長槍兵」が登場していた。長槍兵のフレーバーテキストには深海を支配する「海皇」の存在が示唆されており、その登場から約5年後、2012年4月14日発売の第8期1弾パック「RETURN OF THE DUELIST」にて長槍兵と酷似した外見を持つ「海皇の突撃兵」が収録され、同年6月16日発売の「海皇の咆哮」にて「海皇」を指定する効果モンスターが登場し、カテゴリーとして確立した。
主力の下級モンスターはレベル3以下に集中しており、またストラク「海皇の咆哮」には「レベル3以下」に関する効果を持つ海竜族のモンスターとサポートカードが収録されたことから、いわゆる「ローレベルビートダウン」をコンセプトとしているものと思われる。
またもう1つの特徴として、下級モンスターの多くが水属性モンスターの効果の発動のために墓地に送られた時発動する効果を持っている。これは同時期に出た水精鱗とのシナジーが見込めるようになっており、水精鱗との複合テーマデッキ「海皇水精鱗」は強力なデッキとしてOCG環境に躍り出た。
下級モンスターに優秀な効果を持つものが多い中、切り札である「海皇龍ポセイドラ」はその召喚コストの重さ、重さに見合わぬ効果から採用されておらず、海皇といえば下級モンスターを指す場合がほとんどである。
背景
「ガガガ学園出張版」にて、海皇と水精鱗、および炎王について触れられている。
それによると、「海皇龍ポセイドラ」は深海の支配者であり、他の「海皇」モンスターは彼の従者らしい。 その貪欲な支配欲から海洋・陸地を含む一帯の覇権を狙い、「炎王」の軍勢と長年対立しており、「海皇」軍は炎王の本拠である孤島に侵攻を掛けるも聖域を守る炎王たちの抵抗により戦況は膠着状態に陥っていた。
「海皇」軍はこの打開策として、住処の喪失により行き場を失っていた水精鱗に目をつけ、その秘宝を奪うことで支配下に置き、秘宝の力で彼らの王として君臨し、新たな進撃を開始した。
上述の通り、設定上は海皇が水精鱗を支配しているのであるが、実際のOCGでは逆に水精鱗のデッキに海皇のモンスターが利用されている状態になっており、よくネタにされる。しかし、現環境において、水精鱗は海皇のサポート無しに活躍することは難しく、海皇に依存している点で支配下に置かれていると解釈することもできる。
水精鱗のエクシーズモンスターである水精鱗-ガイオアビスは、下半身が海皇龍ポセイドラと酷似しており、またポセイドラの尻尾の先端と同じ形をした槍(トライデント)を持っている。種族以外のステータスが完全に一致しており、ポセイドラを素材としてガイオアビスをエクシーズ召喚できる。
「海皇の咆哮」のCMではガイオアビスのシルエットからポセイドラが出現し、水精鱗が初登場したパックである「ABYSS RISING」のCMでは逆にポセイドラのシルエットからガイオアビスが出現する。そのため、この2者には何らかの関係があると思われる。
モンスター一覧
海皇は、正確には「海皇の狙撃兵以外のレベル4以下の海皇と名のつく海竜族モンスター」を指定するカテゴリーで、「海皇の狙撃兵」自身と「海皇龍ポセイドラ」は海皇の名を持つが同カテゴリーに含まれない。