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編集者:駄猫
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物体の移動速度が音速に近づくにつれ、物体に押された大気が前方に集中・圧縮される。これがいわゆる音速の壁である。この壁はコンクリート壁に匹敵する硬度を誇り、その壁を突破したとき発生する衝撃波がソニックブームと呼ばれている。

また音速の壁を突破すると物体の周囲に真空の膜が形成され、それによって周囲の大気を押しのけ、以後の音速飛行を安定させることができる。そしてその真空の膜によって押しのけられ大気が周囲に暴風となって襲いかかる現象も一般にはソニックブームと呼ばれている。

ちなみにこの空気の壁を突破するために音速戦闘機などには従来の強度を遥かに超える機体強度と、出来るだけ空気抵抗を抑えるためのスマート化が図られた。なぜなら空気抵抗が大きいとその部分を音速の壁に持っていかれるからだ。

また格闘ゲームやRPGにはソニックブームという技がしばしば登場する。これを額面通りに受け取ると音速の壁を突破した衝撃波を飛ばして攻撃するということになるが、音速の壁は前述の通りかなりの硬度を有しており、もし人間が素手で(基本的に不可能だが)ソニックブームを起こした場合、肉体が耐えきれずにその部位が大破する。

格闘ゲームにおける「ソニックブーム」

 ブーメラン状の衝撃波を、手(または腕など)から撃ち出す飛び道具系の必殺技の一種。

 コマンドは『←(溜め)→+パンチ』で、いわゆる『溜め技』と呼ばれる方向キーを一定秒数押し続けるコマンドの二大巨頭の一つ(もう一つは『サマーソルトキック』)。

 使用者はカプコンの有名格闘ゲームストリートファイター』シリーズのキャラクター、ガイル

 ガイル自身、アメリカ空軍大佐であり、技のネーミングもそのあたりに関連して付けられたものと考えられる。この「ソニックブーム」と、もう一つの必殺技である「サマーソルトキック」を絡めた『待ち戦法』が非常に強力で、「ソニックブーム」で相手を牽制し、それを越えて懐に潜り込むとすれば「サマーソルトキック」で撃墜する。通称『待ちガイル』。

 この戦法で初参戦となった『II』で猛威を振るい、ダイアグラムでも上位に君臨している。現在ではシステムや性能の多様化で、この戦法もあまり猛威をふるうことはなくなった。(それでもこの界隈では原作火力とあいまって、バリバリ現役だが)。

 いまとなっては、『波動昇竜』の対として、このコマンドやガイルのコンセプトを引き継いだキャラクターが、必ずと言っていいほど格ゲーには登場している。

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