フィンランドのRovio Entertainment社が元々、iPhone向けに開発したモバイルゲームである。
2009年に発売されてから1200万ダウンロードと言われPC版なども開発されている。今日では総12億ダウンロード以上を記録している。
世界規模でみると2010年に最も成功したゲームソフトと言われており、それまで経営が芳しくなかったROVIO社をこれ一つで経営を建て直し、社員と資本を10倍以上に増強させることに成功したという。
ルール
プレイヤーは様々な性質を持つ鳥(主人公)をパチンコ(スリングショット)を使って放射し、フィールドにいるすべての豚(敵)を倒すことが目的である。
それらを上手く用いながら豚を倒すことが求められる。
プレイヤーはフィールドを一つずつクリアしていくことが求められスキップなどはできないが
一度クリアしたフィールドには何度でも戻って挑戦可能。
クリアした際にはスコアに応じて星が与えられ一つが最低であり最大で三つ与えられる。
その為高いスコアを目指す、というやりこみ要素もある。
プレイヤーは鳥を放射する角度を決めて飛ばすことと
鳥の持つ特殊能力を画面をタップすることで発揮することができる。
鳥はオブジェクトにぶつかるとそれを破壊したり、
破壊できなかった場合も衝撃などで動かすことができる。
その為、オブジェクトを破壊するだけでなく、
落下させたり動かしたりするという戦略も考えられる。
豚を倒すには直接鳥をぶつける他に高所から落下させたり
オブジェクトの落下でぶつけたりしてダメージを与える必要がある。
豚はサイズが何種類かありサイズが大きくなればなるほど
ちょっとしたダメージでは倒せなくなる。
またヘルメットをかぶっている豚に関しては上からの衝撃が効かないので
落下させて倒すか鳥をぶつけることが主な撃退方法となる。
また、他にも衝撃を与えると爆発するTNTなども登場する場合がある。
オブジェクトも豚同様体力があるため高所から落下させたり、ぶつけたりすることで破壊できるが、
氷は少しの衝撃で破壊できるが岩は破壊が難しいという性能がある。
なお、人気を受けてAngry Birds trilogyという3作品+オリジナルレベル入りのパックがコンシューマ機向けに発売された(ただし、海外のみで日本では流通がない)
ピクシブではキャラクターであるFlockたちを描いたイラストにつけられやすいタグである。また、pixivを問わず世界の投稿画像サイトでも、擬人化イラストが非常に多いのも特徴。
鳥の種類
あまり知られていないが、彼らには名前や元になった鳥など細かい設定がある。また、彼らをまとめてThe flock(群れという意味)という。詳細はAngry Birds wikiという海外サイトで調べてみよう(英文)。
RedBird
本作のメインの主人公ともいうべく赤い色の鳥。名前はred、オス。モデルになった鳥はショウジョウコウカンチョウ。北米では、日本のスズメ並みにありふれた野鳥である(英語名はcardinalであり、MLBのセントルイスカーディナルス、NFLのアリゾナカーディナルズはここから採用している)。タップを行っても特殊能力がない上に、攻撃力は低い。しかし、持ち前の弾力を生かしてオブジェクトを弾き飛ばすという技が役立つ。また非常に真丸い形をしているため、坂道などで転がりやすい、あるいはコロのようにオブジェクトを転がしやすいのも特徴である。一応、Flockたちのリーダー格である。また、同種でメスのキャラクターも設定されているが、こっちはゲームのプレイ画面には登場しない。
BlueBird(The blue birds)
小さい青色の三つ子の鳥。名前はJake、Jim、Jayで、いずれもオス。三羽揃ってBlue Jaysという愛称を持つ。モデルはルリツグミであり、これまた北米では馴染み深い野鳥である。ちなみに、英語名ではbluejayといい、MLBのトロントブルージェイズもここから来ている。
タップをすることで三方向に分裂する。当初は、分裂するという設定であり、Nijna birdという名前も考えられていたが、今は固まった三つ子が3WAY攻撃するという仕様となっている。攻撃力は一番低いため、岩はもちろんだが木すらダメージを与えられないこともある。
しかしながら氷とは相性がよく、氷であればRedBird以上に気持ち良く破壊できる。そのため、氷が置かれたレベルに登場することが多い。
YellowBird
三角形の黄色い鳥。名前はChuck(チャック)、オス。モデルはカナリアだが、日本でイメージするような飼い鳥のカナリアではなく、メキシコあたりに棲息する野生種(かなり獰猛な性格でもある)がモデルであろう。Machine birdという異名を持ち、サイボーグという設定もある。
タップをすると加速を行うことができ、その間は攻撃力が増す。
木と相性がよく、木については容易に破壊し、一度に3~4枚を貫通させることができる。
反面、氷との相性は非常に悪く、薄い一枚でも貫通させられない。
WhiteBird
白色の鳥。タップをすると爆発する卵を産む。名前はMatilda(マチルダ)。いかつい形相から当初は雄鶏だった可能性もある。しかし、雄鶏が卵を産むのはおかしいというツッコミがあったか定かでは無いが、今は公式にメスと設定されている。モデルは言うまでも無く鶏。
卵は地面やオブジェクトにあたると爆発する。
効果範囲や威力はBlackBirdよりは若干低いが、卵を産んだ直後、高速で右上に飛び去る習性があり、その時の威力はかなり高い。
BlackBird同様に重いため遠くまで飛ばすことはできない。また、そのままぶつかっても、横に体当たりする場合を除き、威力は泣けるほど低い。
BlackBird
黒色の鳥。名前はBomb(ボム)、オス。モデルになった鳥はGreater Antillean Bullfinch(和名:クロアカウソ)というフウキンチョウ科の野鳥で、頸筋の赤いラインが目印である。短気な性格という設定通り、オブジェクトや地面などに衝突して一定時間経つと爆発する他、タップをするとその時点で爆発させることができる。また、玉砕覚悟で突っ込んでいくスタイルから、昔はKamikaze birdという呼び名があったが採用されていない。
爆発の威力はかなり高い。とりわけ、岩との相性が非常に良く、容易に破壊することができる。反面、木との相性は悪く、爆風を減殺させられることが多い。
また、上3つの鳥と比べると重いため遠くまで飛ばすことができない。
Boomerang Bird(Green Birdとも)
ブーメランの形をした緑色の鳥。名前はAl(アル。但し、日本ではハルと紹介されている)。オス。モデルは、マダガスカル原産のキバシミドリチュウハシという鳥であり、写真を見ると本当にそっくりである。Flockの一員ではあるが、群れで行動を起こさない一匹狼タイプ。タップをするとその時点からブーメランのように戻ってくるのが特徴。木と氷、双方に相性が良い。
威力は中程度であるが逆側から攻撃できるのが特徴。
BigBrotherBird
RedBirdの兄貴分というべき赤い鳥。名前はTelence(テレンス)、オス。モデルは同じくショウジョウコウカンチョウ。突然変異種で、Monster birdという異名を持つ。
大きさがRedBirdより一回り大きく威力が大幅に増加している。
タップしても特殊能力はないが、その破壊力だけで十分である。但し、格子状に組まれたオブジェクトは大幅に威力を殺いでしまうので注意。
OrangeBird
オレンジ色の鳥。名前はBubbles(バブルス)、オス。モデルはボルチモアムクドリモドキであり、これも北米ではお馴染みの野鳥。英語名はorioleであり、MLBのボルチモアオリオールズはここから来ている。体は小さいが、タップすると頬を何倍も膨らまし、豚やオブジェクトを弾き飛ばす力を持つ。
PinkBird
ピンク色の鳥。名前はStella(ステラ)。マチルダ以来の公式メス鳥キャラクターであるが、彼女の方がは当初からメスという設定だったためか、可愛らしく描かれている。モデルはモモイロインコ。飼い鳥でも知られる一方で、オーストラリアではありふれた野鳥である。タップすると一帯に魔法のシャボン玉を放って、オブジェを持ち上げる。
MightyEagle
App内課金をすると利用可能になる、チート級の威力を持つ特殊な鳥。
他の鳥とは一線を画す存在である。
この鳥は普通にプレイする分には登場しないのだが
課金をした上で利用を行うとその時点で別の鳥全てが消え缶詰が登場する。
この缶詰を鳥を飛ばす要領で飛ばすのだが
この缶詰が地面に落ちたりオブジェクトにぶつかって一定時間後に
左上の方向から急速で鳥らしき影が登場する。
破壊力は凄まじく、通過した場所のすべてのオブジェクトを破壊、
豚については命中しなくても鳥の落下衝撃ですべて倒せる、という反則的性質である。
その為、この鳥を登場させた場合はゲームのルールが若干変わり
どれだけ多くのオブジェクトを破壊できたか、というものに変わる。
そして、オブジェクトを破壊した量に応じてスコアが算出され
100%になった場合はフィールドに羽がつけられる。
また、この鳥は行き詰まり救済の役割も果たしており、未クリアレベルに対して、1回だけそのレベルのスキップが可能。